作品データ
あらすじ
ロサンゼルス郊外で夫と娘たちと幸せに暮らしていたライリー・ノースだが、ある日、麻薬組織の襲撃を受けて家族を失い自身も重傷を負う。
一命を取り留めたライリーは、忘れるはずのない三人の実行犯について警察に証言するが、法定では組織と癒着する関係者により全員不起訴で無罪放免となる。
絶望したライリーは5年かけて最強の肉体と格闘術を身につけた殺人マシーンとなり、家族を殺害した男たちに復讐を開始するのだった。
登場人物&出演者
・ライリー・ノース(演:ジェニファー・ガーナー)
近年に出演作に『YESデー/ダメって言っちゃダメな日』、『みんなあつまれ!ワンダーパーク』などがあります。
主人公。夫と娘たちとロサンゼルス郊外に住んでいる。麻薬組織に家族を殺され、重傷を負ってしまう。
裁判で実行犯について証言するが、無罪放免になってしまい、精神病院へ運ばれる前に逃亡した。
5年間でヨーロッパなどで殺人術を習得し、夫と娘が殺された日に帰って復讐を開始する。
ガルシアのアジトに踏み込んで追い詰めるが、彼の娘を見て躊躇って反撃を受けてケガを負った。
最後は念願のガルシアを射殺し、病院で療養してモイゼスから手錠のカギを渡されて脱走した。
・カーリー・ノース(演:ケイリー・フレミング)
代表作に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』などがあります。
ライリーの娘。金持ちの同級生とケンカをしてしまい、殴ってしまえば良かったと何度も言う。
誕生日会で友達が来るはずだったが、金持ちの同級生の母親にすべてを取られて誰も来なかった。
最後は両親と遊園地で誕生日を楽しんだが、ガルシアの手下によって父親とともに殺された。
・クリス・ノース(演:ジェフ・ヘフナー)
代表作に『タイガーランド』、『19番目の妻』があります。
ライリーの夫。整備士として店を経営しているが、経済的な余裕があまりないような状態。
友人から運び屋の仕事を持ちかけられるが、金より家族が大切だと考えて断っていた。
最後は娘の誕生日に遊園地まで連れて行くが、ガルシアの手下に見せしめとして殺された。
・リサ・インマン(演:アニー・イロンゼ)
代表作に『お願い!プレイメイト』、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』などがあります。
FBI捜査官。5年前に消息を絶つ寸前に銀行から金を強奪したライリーをずっと追っていた。
銃砲店を襲ったのがライリーだと判明し、夫と娘が殺された日に復讐を開始する彼女を負う。
モイゼスとスタンに協力を求め、ライリーの隠れ場所が安全になっていると突き止めた。
ライリーが戻ってくると予想して張り込みする不発に終わり、スタンが来ると状況を説明した。
最後は内部調査で裏切り者を割り出そうとして、スタンが当人でそのまま射殺されてしまう。
・モイゼス・ベルトラン(演:ジョン・オーティス)
近年に出演作に『ホース・ガール』、『アド・アストラ』などがあります。
ロス市警殺人課の刑事。ライリーの夫と娘が殺害された現場に来て、動揺するスタンに警告した。
ガルシアが率いる麻薬組織を逮捕しようとするスタンに対し、命を失うだけと諦めさせていた。
ライリーが実行犯の三人と裁判官などを殺害し、彼女を止めるべくリサたちに協力をした。
裏切り者がスタンだと判明してリサに知らせるも遅く、SNSでライリーの呼びかけに対応した。
最後は一命を取り留めたライリーに手錠のカギを密かに手渡し、彼女の脱走を手伝った。
・スタン・カーマイケル(演:ジョン・ギャラガー・Jr)
代表作に『10/クローバーフィールド・レーン』、『アンダーウォーター』などがあります。
ロス市警殺人課の刑事。ライリーの夫と娘が殺された現場に駆けつけた。子供まで殺すやり方に動揺する。
ライリーの証言で実行犯たちを勾留するが、ガルシアの息がかかった裁判官たちにより無罪に。
逃亡したライリーが5年ぶりに姿を現し、復讐をしていると知ってリサたちと止めようとした。
実はずっとガルシアの内通して協力していて、密かにライリーの追って居場所を知らせた。
最後はロス市警が来て止めようとしたが、ガルシアから裏切ったとして射殺されてしまう。
・ディエゴ・ガルシア(演:フアン・パブロ・ラバ)
代表作に『イグジット』、『ブラッド・スローン』などがあります。
麻薬組織のボス。自分の金を強奪しようとした計画に関与した人間を片っ端から始末させていた。
ライリーの夫と娘まで始末させると、実行犯を訴えた彼女に裁判官たちを買収して無罪にさせた。
5年ぶりに帰ってきたライリーにブツや金を燃やされ、大ボスから睨まれて懸賞金を出させる。
ライリーによって追い詰められるが、娘の存在で助かって、スタンの協力で逆に追い込んでいく。
最後はロス市警がやって来ると逃げ出すが、ライリーの浅間通りの顔面に弾を食らって死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は『アルティメット』や『96時間』で知られるピエール・モレルの最新作となります。
ピエール・モレル監督はスピーディーなアクションを得意としていて、本作も彼の良さを充分に引き出しています。
そして、なんと言っても11年ぶりにアクションを解禁したジェニファー・ガーナーでしょう。
ドラマシリーズ『エイリアス』や『デアデビル』で演じたエレクトラにより、アクション女優として地位を確立させました。
ただ、結婚や出産を経て長らくアクション映画から離れていましたが、ついに復活した本作は期待以上の出来でした。
ピエール・モレル監督とジェニファー・ガーナーのコンビはなかなかハマっていて、これは素直にシリーズ化してもおかしくないです。
なんと言っても、個人的にジェニファー・ガーナーがアクション映画に復活したのは単純に嬉しい限りです。
『デアデビル』でのアクション、スピンオフの主演作となった『エレクトラ』でジェニファー・ガーナーのアクション適性は高いと感じていました。
今ではプライベートで母親となって以前ような孤独な戦いではなく、復讐に燃える母親という役はハマっていたと思います。
ストーリーとしてもゴチャゴチャせず、必要のないロマンスやドラマがなく、テンポ良く展開するのは現代において貴重なアクション映画でした。
近年では殺し屋や元傭兵による復讐劇が増えていますが、本作もまたその一本に加わるが、単純ゆえに分かりやすい展開が良かったです。
予想外の裏切りもあって一本調子にならず、主人公は結果的に救われるワケじゃないが、正義を行うダークヒーローという意味で悪くなかったです。
まだまだ黒幕の存在を匂わせるような内容だったので、確実に続編が作られるだろうけど、本作の雰囲気を保ったままスケールアップして欲しい。
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