【ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ】VD-323

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アクション

作品データ

公開年月2019/05/31 
ジャンル アクション/SF
原作 東宝 『ゴジラ』シリーズ
監督 マイケル・ドハディ
脚本 マックス・ボレンスタイン、マイケル・ドハディ、ほか
製作 トーマス・タル、ジョン・ジャジュニ、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ゴジラが巨大生物ムートーと死闘を繰り広げ、サンフランシスコに壊滅的な被害をもたらしてから5年が時が過ぎた。
その戦いに巻き込まれて夫のマークと破局を迎えた科学者のエマは、特務機関モナークで怪獣とコミュニケーションがとれる装置の開発をしていた。
そんなある日、エマと娘のマディソンが装置を狙う環境テロリストのジョナ一味にさらわれると、事態を重く見たモナークの芹沢博士とグレアム博士はマークにも協力を仰ぐのだった。

登場人物&出演者

マーク・ラッセル博士(演:カイル・チャンドラー)

近年の出演作に『ファースト・マン』、『ゲーム・ナイト』などがあります。

主人公。動物学者。ゴジラのせいで息子を失い、怪獣との共存を主張するモナークから脱退。

妻のエマと考え方が反対だったせいで家も出て、一人で動物たちの写真を撮る生活を送る。
エマとマディソンがテロリストに誘拐され、モナークに協力して助けようとするも失敗する。
ゴジラが世界を救う存在だと理解し、憎しみを完全に忘れて、復活させる為に作戦を練る。
最後はマディソンを助け、エマが犠牲を選ぶも何もできず、王となったゴジラを傍観した。

エマ・ラッセル博士(演:ヴェラ・ファーミガ)

近年の出演作に『アナベル/死霊博物館』、『フロントランナー』などがあります。

純古生物学者。マークの妻。ゴジラのせいで息子を失うが、モナークの怪獣との共存に賛同。

マークが開発した怪獣と交信ができる装置“オルカ”を使い、モスラとの交信を試みた。
アランが率いるテロリストたちに拉致されるが、自らキングギドラを復活させる行動を取る。
実はアランと手を組んでいて、人間こそが地球を破壊する要因として浄化しようとしていた。
最後は自分の過ちを悟り、マディソンを助けるが、ゴジラが復活する為に自己犠牲を選んだ。

マディソン・ラッセル(演:ミリー・ボビー・ブラウン)

本作が長編映画デビュー作となります。

マークとエマの一人娘。ゴジラのせいで弟を失い、マークと離れて暮らす事に心を痛める。

マークとは連絡を取り合っているが、怪獣との共存を考えるエマとの生活に配慮している。
キングギドラが復活し、マークを襲おうとしてエマの反対を押し切ってオルカで気を逸らす。
エマの暴走に嫌気が差し、キングギドラを誘き出す為にオルカを盗んで一人で起動させた。
最後はマークたちに助け出されるが、罪滅ぼしとしてエマが犠牲になって悲しんでいた。

芹沢猪四郎博士(演:渡辺謙)

近年の出演作に『名探偵ピカチュウ』、『ロンドン版「The King and I 王様と私」』などがあります。

モナークの生物学者。父親の跡を継いでゴジラの研究をしており、誰よりも共存を主張している。

政府がすべての怪獣を抹殺しようとする討論会では、人間こそがペットになると漏らした。
エマがテロリストに協力してキングギドラを復活させると、その巨大さに圧倒されてしまう。
「オキシジェン・デストロイヤー」でゴジラが倒れるが、復活ができる可能性で立ち直る。
最後はゴジラに核エネルギーを与える役目を申し出て、犠牲により復活させる事になる。

ヴィヴィアン・グレアム博士(演:サリー・ホーキンス)

代表作に『ブルージャスミン』、『シェイプ・オブ・ウォーター』などがあります。

モナークの古生物学者。政府がモナークの独立性を疑っている中で、芹沢博士と正当性を主張。

エマとマディソンがアランたちに拉致されると、芹沢博士たちとマークに協力を求めた。
マークにモナークの状況を説明しながらも、世界中に17体の怪獣が存在する事実を話した。
南極基地に封印されたキングギドラの生態を調べるが、歴史から消された存在だと断定する。
最後はエマによって南極基地に封印されていたキングギドラに氷床ごと食われて死亡した。

サム・コールマン(演:トーマス・ミドルディッチ)

代表作は『俺たちハングオーバー!史上最悪のメキシコ横断』、『レプリカズ』などがあります。

技術統括官。モナークと政府との討論会では波風を立たせない為に色々とフォローしていた。

マークとは入れ違いにモナークへ入ってきて、エマはもちろん、マークを尊敬していた様子。
手がかりがなくなってマークが一人でマディソンを探しに行くと、応援する言葉を与えた。
巨大化したゴジラがキングギドラを圧倒する姿に驚き、リックが横から冗談を添えられた。
最後はキングギドラを見事に倒し、再び王として君臨するゴジラの姿を呆然と見ていた。

アイリーン・チェン博士/リン・チェン博士(演:チャン・ツィイー)

近年の出演作に『クローバーフィールド・パラドックス』、『The Crossing/ザ・クロッシング』シリーズがあります。

双子の考古人類学者。姉のアイリーンはショートカット、妹のリンはロングヘアの髪型。

親子三代に渡ってモナークの研究員を務めており、アイリーンはマークたちと行動していた。
妹のリンは中国の雲南省に残ってモナークの基地で観察するモスラの孵化を見届けていた。
キングギドラの存在を世界の神話から解き明かし、地球外生命体である要因を導き出した。
最後はゴジラがキングギドラを倒すが、まだ自分たちの味方である現状をリックに警告した。

ダイアン・フォスター大佐(演:アイシャ・ハインズ)

代表作に『Mr.ブルックス/完全なる殺人鬼』、『スリーデイズ』などがあります。

軍事部門Gチームの指揮官。海中に生息しているゴジラを見張り、万全の体制で準備する。

キングギドラの復活に勘づいたゴジラが動き出し、すぐに部下へ攻撃態勢を命令していた。
芹沢博士やマークたちの言葉に疑いを持たず、彼らに従って部下たちに武装解除をさせる。
南極基地ではアランたちを狙撃する態勢になるが、キングギドラの復活で結局は逃げられる。
最後はゴジラの援護に全戦力を使い、キングギドラの電撃で退避して傍観をしていた。

リック・スタントン博士(演:ブラッドリー・ウィットフォード)

代表作に『ロボコップ3』、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』などがあります。

生物物理学者。怪獣たちの利用価値を知っていて、巨大な生物から何を得られるか説明した。

ゴジラがいる海中ではオペレーターを担当し、マークの危険な賭けに対して冗談を口にする。
アルゴ号では様々な情報を集めてみんな伝達しながら、危機的な状況に軽口を挟んでいた。
芹澤博士による犠牲で復活したゴジラのパワフルな姿に、気付けが強すぎた冗談を言う。
最後はゴジラが再び王に君臨すると、味方で良かったと安堵するもアイリーンの警告を聞く。

アラン・ジョナ(演:チャールズ・ダンス)

近年の出演作に『ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲』、『アンダーワールド/ブラッド・ウォーズ』などがあります。

テロリストのリーダー。元イギリス陸軍の大佐。自然の回復を図る為にテロ行為をしている。

資金を調達する為に闇取引として、怪獣の遺伝子を奪って世界中の欲しい人間に売っている。
実は怪獣復活のテロ計画をエマから持ち出され、あくまで遺伝子を手に入れる為に協力する。
キングギドラが予想を超えた暴走をするが、当初の計画を変えずにエマの身勝手に無視した。
最後はいち早く現場から退散するが、漁師から望んでいたキングギドラの首を手に入れた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は日本ではゴジラ65周年記念作品で、レジェンダリー・ピクチャーズが製作する『モンスターバース』シリーズの第3作目となります。
前作でギャレス・エドワーズが監督を務めていたが、どうやら興味を失って別の小規模な作品製作の為に降板しました。
それが影響したのか、前作で主人公的な立ち位置だったフォード・ブロディたちは出ていないどころか何も触れられていませんでした。
ただ、前作から引き続き芹沢博士役の渡辺謙とその助手のグレアム博士役のサリー・ホーキンスが続投しています。
前作は「ゴジラ」という存在と、世界中に巨大な生物である「怪獣」がいるという前日譚という扱いになっています。
そんな本作ではレジェンダリー・ピクチャーズが製作しているが、オリジナルである「ゴジラ」シリーズに対する敬意がしっかりと見られます。
ハリウッドでの怪獣映画を凍結させたローランド・エメリッヒ監督とは違い、前作と比べてもオリジナルに近い姿になっていました。
オリジナルの『ゴジラ』では着ぐるみだったので、どうしても動きに制限があって、機敏なアクションはあまり見られなかった。
それはそれでドッシリと構えるゴジラを表現する要因となっていたが、本作ではフルCGなので着ぐるみで実現できなかったアクションが多く見られました。
ハッキリ言って、怪獣同士のアクションに関しては申し分ないほどの迫力と、ファンも納得させられるだけの映像になっていたと思います。
サブタイトルにあるようにゴジラこそが「キング・オブ・モンスターズ」であり、倒れても何度も立ち上がる姿はしっかりと盛り上げてくれます。
しかも、オリジナルに敬意を表しているので、再度復活したゴジラの全身が燃え上がる「バーニングゴジラ」を登場させたのは嬉しい。
本作ではもっとオリジナルに寄せた造形になっているし、咆哮もオリジナルに近いし、あのテーマ曲もあってハリウッドで珍しく本家に敬意を表したのは高く評価します。
しかし、これは前回でも思っていた事ですが、人間のパートが怪獣映画の良さを完全にぶっ壊してしまっています。
怪獣映画というのは人間ドラマは添え物であり、あくまで蹂躙して自分たちの意思で暴れる怪獣たちを人間がただ呆然と見るだけでいいのです。
ですが、ハリウッドはどうしても人間ドラマを入れないといけないので、これが非常にマイナスとなってしまっています。
怪獣の戦いは100点でも、人間ドラマが30点で結果的に作品の総合点が微妙になってしまう。
迷惑な家族が世界の運命を握るセカイ系な展開は好きじゃないし、少女が持ち出せるような装置で操られる怪獣たちがあまりにも情けなかったです。
何よりキングギドラはかなり強くて演出も素晴らしかったが、たった一人の少女にケガすら負わせられない展開に主人公たちのせいで萎えてしまう場面がありました。
怪獣のシーンよりもどうでもいい人間ドラマに時間を割いたのは間違いであり、それに早く気付いて次の作品に活かして欲しいと思います。

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