作品データ
公開年月 | 2024/08/09 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | Gearbox Software 『ボーダーランズ』 |
監督 | イーライ・ロス |
脚本 | クレイグ・メイジン、イーライ・ロス |
製作 | アヴィ・アラッド、アリ・アラッド、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
謎めいた過去を持つ悪名高い賞金稼ぎのリリスは、アトラスから行方不明となっていた娘の捜索を依頼され、銀河系で最も混沌とした故郷の惑星パンドラへ仕方なく戻る。
傭兵ローランドや放浪の爆弾魔タイニー・ティナ、その守護者クリーグ、風変わりな天才科学者タニス、ロボットのクラップトップと同盟を結成する。
即席の寄せ集めヒーローチームは娘の捜索とともに、惑星パンドラに秘められた謎を解き明かすべく危険な冒険へ旅立つのだった。
登場人物&出演者
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近年の出演作に『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル』、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』などがあります。
主人公。悪名高い賞金稼ぎ。惑星パンドラ出身。アトラスから娘のティナを連れ戻す依頼を受ける。
相棒のクラップトップの協力でティナを見つけるが、クリムゾン・ランスに追われる事に。
ローランドたちと同盟を組むが、アトラスに監視されたせいで裏切り者と勘違いされる。
忘れた過去を思い出し、自身がエリディアの生き残りだと知ってヴォルトによる覚醒をした。
最後はアトラスを圧倒して倒すと、惑星パンドラでみんなと一緒に暮らす事を選択した。
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代表作に『ラブ&モンスターズ』、『65/シックス・ファイブ』などがあります。
アトラスの一人娘。反逆を起こした私設部隊「クリムゾン・ランス」の一味によって誘拐されてしまう。
ローランドによって救出されるも惑星パンドラが出られず、クリーグと一緒に過ごしていた。
その正体はヴォルトを遺したエリディアのクローンで、唯一開ける事ができる能力を持つ。
リリスがアトラスと通じる裏切り者だと勘違いし、ヴォルトを開けようとして失敗した。
最後は本物のエリディアだったリリスに助け出され、惑星パンドラで一緒に暮らす事になる。
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近年の出演作に『マインクラフト/ザ・ムービー』、『カンフー・パンダ4/伝説のマスター降臨』などがあります。
「ハイペリオン社」のCL4P‐TPのロボット。この世で稼働する最後の一体で30年間もゴミ山に埋もれていた。
リリスが惑星パンドラへ到着してプログラムが再稼働し、彼女に死ぬまで仕えると宣言した。
ティナを見つけ出す手伝いをしたが、敵だと思われた彼女の様子を遠くから見ていた。
街に出てクリムゾン・ランスに見つかり、ブラッドショットの気を引く為に立ち回った。
最後はリリスの活躍でアトラスたちが倒され、みんなで惑星パンドラで暮らす事となった。
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近年の出演作に『ダイ・ハート2/ダイ・ハーター』、『Lift/リフト』などがあります。
アトラスの私設部隊「クリムゾン・ランス」の元エリート兵士。今では傭兵としてティナを救出した。
アトラスの手からティナを遠ざける為に逃避行するが、リリスに見つかるも協力体制を作る。
ヴォルトの鍵を探すべくタニスと合流したが、リリスと関係があると知らずに困惑していた。
ブラッドショットとの戦いではみんなを逃がす為に残るが、生き延びて再び合流を果たす。
最後はリリスの活躍でクリムゾン・ランスを倒し、惑星パンドラで一緒に暮らす事になった。
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代表作に『クリード』シリーズ、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などがあります。
元サイコ軍団のメンバー。筋骨隆々の大男であるが、現在はティナの守護者として彼女を守っている。
ティナを助け出そうとしたローランドを見かけ、自力で脱出して彼女を救い出していた。
その後もティナの兄となって彼女を敵から守っており、リリスに対して攻撃を仕掛けていた。
ブラッドショットとの戦いでも活躍し、アトラスが率いるサイコのリーダーを倒していた。
最後はリリスがエリディアの覚醒で助かって、惑星パンドラで仲間たちと暮らす事になった。
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近年の出演作に『ホーンテッドマンション』、『ハロウィン/THE END』などがあります。
ヴォルトと異星文化の科学者。惑星パンドラで長年に渡ってヴォルトを開けられる方法を研究している。
小さい頃のリリスを引き取るも、彼女の母親が倒れてからヴォルトの研究を引き継いでいた。
泥棒や殺人者に預けられたリリスから恨みを買われるが、鍵を探すべく協力する事になる。
リリスがアトラスの手先だと勘違いして彼女を置いていくが、エリディアだと知って驚いた。
最後はリリスの活躍でアトラスが倒され、みんなで惑星パンドラで一緒に暮らす事となった。
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代表作に『バーバーショップ』、『静かなる侵蝕』などがあります。
アトラス社の私設部隊「クリムゾン・ランス」のリーダー。エリディアのクローンであるティナを守る。
裏切ったローランドによってティナを奪われると、アトラスの命令で彼らを追っていく。
何度も追い詰めるがリリスやローランドの活躍で逃げられ、それでもしつこく迫っていった。
実はローランドとは元恋人で彼を傷つけないように立ち回り、徐々にその行動を理解する。
最後はアトラスにローランドの処刑を命じられるが、反対するもあっさりと殺されてしまう。
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代表作に『ドミノ』、『ジャングル・クルーズ』などがあります。
「アトラス社」の代表取締役。私設部隊「クリムゾン・ランス」の一味によって娘のティナを誘拐される。
何人もの賞金稼ぎを雇ってティナの救出を試みるも失敗し、ついにリリスまで依頼をした。
大金をはたいて嫌がるリリスを納得させると、彼女を故郷である惑星パンドラまで行かせた。
実はリリスの行動をずっと監視しており、そのせいで彼女が裏切者として勘違いされる。
最後は望み通りヴォルトの向こう側に行くが、棲息する怪物の触手に手厚い歓迎をされた。
感想
[個人的な評価]
本作はGearbox Softwareのゲームシリーズ『ボーダーランズ』を原作にしています。
この作品は『ホステル』シリーズや『グリーン・インフェルノ』で知られるイーライ・ロスが監督と共同脚本を務めています。
以前から知っているゲームシリーズであるけど、個人的にあまり好みじゃないタイプのジャンルだったのでプレイをした事がありません。
そのせいでどのような世界観が分からず、当然のように設定も分からないので、本作ですべてを知る事となりました。
「マッドマックス」の世界を宇宙銀河に広げたような内容であり、アクションもいい意味で軽くストーリーもテンポが良かったです。
その分、登場人物の掘り下げが主人公のみとなってしまい、他の設定についても説明だけで終わってしまっています。
さすがに原作がゲームという事でアクション部分はそれなりだが、細部についてはオマケ程度のように感じました。
基本的にゲームの実写映画化というのは失敗が付き物だが、本作は及第点をギリギリで突破したような印象を持ちました。
ゲームをプレイした人ならある程度楽しめるかもしれませんが、まったくの未プレイの人にとって説明不足と言えるだろう。
宇宙を舞台にしているとは言え、基本的に砂漠の廃墟みたいな場所がほとんどになるから映像として派手さに欠ける。
主演がケイト・ブランシェットという一点突破だけで持ったような作品で、他は微妙な感じになってしまったと思います。
やはり、コメディ映画の主演じゃないと光らないケヴィン・ハートが中途半端すぎた。
ジャック・ブラックが声優を務めたロボットは悪くないキャラクターでしたが、残念ながらR2-D2にはなれなかったです。
あとはオマケ程度の原作オマージュのような印象で、爆弾魔のティナも主人公のリリスに役目を奪われる損な役回りとなってしまった。
所詮はゲームの実写映画化という考えがスタッフの間であって、それが伝わってくる典型的な作品となりました。
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