【箪笥】VD-487

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2003/06/13
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 キム・ジウン
脚本 キム・ジウン
製作 オ・ギミン、オ・ジョンワン
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

韓国のソウル郊外ではある日、スミとスヨンの姉妹は長い入院生活を終え、静かに佇む一軒家に父親のムヒョンと帰ると、そこで継母のウンジュが出迎えた。
その夜、部屋で何者かの気配を感じて怯えていた妹のスヨンに寄り添う姉のスミだが、彼女も悪夢にうなされてしまう。
それ以降、家の中では怪奇現象が続発し、情緒不安定となったウンジュと姉妹の対立が深まっていく中、父親のムヒョンはただ傍観するだけのだった。

登場人物&出演者

スミ(演:イム・スジョン)

代表作に『チョコレート・ファイター』、『チョン・ウチ/時空導師』などがあります。

主人公。病気を患っていたが、回復して妹のスヨンとともに家へ帰るも乗り気じゃない。

出迎えた継母のウンジュが取り繕う態度が気に食わず、口を利こうともせず無視する。
スヨンがウンジュからイジメを受けて父親に訴えたが、自分が三重人格だと理解した。
過去にウンジュが嫌いすぎて箪笥の下敷きになったスヨンに気付かず、心の病気を患う。
最後は本当のウンジュが来て今までの出来事が妄想で、そのまま再び病院へ入院した。

スヨン(演:ムン・グニョン)

代表作に『永遠の片思い』、『王の運命/歴史を変えた八日間』などがあります。

スミの妹でムヒョンの次女。病院からスミとともに帰ってくるが、なかなか家に入れず。

父親に呼ばれてスミと一緒に入ると、出迎えた継母のウンジュの言葉に萎縮していた。
ウンジュの飼っている鳥を殺したと思われ、箪笥の中に閉じ込められて号泣していた。
父親にイジメを訴えたスミだが、すでに死んでいると判明して叫びながら消えてしまう。
最後は箪笥の下地になってすでに死んでいて、すべてはスミの妄想だと判明する。

ウンジュ(演:ヨム・ジョンア)

代表作に『ビッグ・スウィンドル!』、『スタートアップ!』などがあります。

スミとスヨンの継母。夫であるムヒョンとは同じ研究室で働いていて同居していた。

スミとスヨンがやって来ると明るく出迎えたが、完全に嫌われていて無視されてしまう。
反抗的な姉より文句を言わない妹に狙いをつけてイジメるが、夫にはまったくバレない。
実はすべてスミの妄想で出来上がった人物で家におらず、本物は離れて住んでいた。
最後は再び入院したスミを見送り家に行くと、箪笥の中から何かが出て恐怖した。

ムヒョン(演:キム・ガプス)

代表作に『バンジージャンプする』、『殺人の疑惑』などがあります。

スミとスヨンの父親。病院から退院した娘を家に入るように言うも聞いてもらえなかった。

スミの継母のウンジュが衝突する状況でも口を挟まず、その姿をただ黙って見ていた。
ウンジュが先に寝ていたベッドに入るが、気まずくなって書斎にあるソファで寝ていた。
スミからスヨンがウンジュにイジメられていると言われるが、妹は死んだと強く言った。
最後は別居するウンジュを呼び、スミが三重人格と判明して再び入院をさせる事になる。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は韓国の古典怪談『薔薇紅蓮伝』をベースにして実写映画化した作品となります。
最近では個人的に韓国映画のスゴさを感じていて、特にホラーも良質な作品が多いです。
それで今回もホラー映画であり、タイトルから内容がまったく想像がつかないので期待した。
結果として、この作品はあまりにも捻りすぎたせいでエンターテインメント性を完全に失ってしまっています。
大抵の場合は元凶についてのヒントが序盤からある程度出していきますが、この作品はずっと姉妹と継母の気が合わないエピソードを語っていて核心にたどり着かない。
一時間経過しても何がしたいのか分からず、姉妹と継母のやり取りと違和感だけしか伝わってきません。
ハッキリ言って、この時点で鑑賞するのを止める人も出てくるだろうと思います。
なぜなら、ヒントすらないような展開に余程気になる人じゃない限り苦痛に感じられる。
ただ、思い返せばそれなりのヒントがあるけど、分かりにくいから物語から興味が離れてしまいます。
ラストでようやくネタが分かってくるが、そこまで効果的な演出という感じはしなかった。
確かにすべての違和感を語るには充分な理由になるかもしれないが、そこにエンターテインメント性がないと意味がありません。
本作は三重人格を扱っていますが、ただでさえ二重人格を扱った作品も複雑になるので、そこにもう一つの人格を加えると更に複雑になってワケが分からなくなる。
そこを上手くコントロールすらならいいが、残念ながら本作はできていなかったです。
ただ、主演のイム・スジョンの演技が素晴らしく、それで多少はカバーしていたと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました