作品データ
あらすじ
人工知能(AI)が人間の生活に溶け込み、社会に欠かせない存在となった近未来。
優秀だが人間もAIも信用していない孤高のデータアナリストのアトラス・シェパードは、過去に彼女と因縁を持つ人類に反旗を翻したAI「ハーラン」を捕らえるミッションに参加する。
しかし、作戦の途中でアクシデントが発生して謎の惑星に不時着したアトラスは、更なる問題に直面した彼女は生き残る為にAIの「スミス」を信用して手を組むのだった。
登場人物&出演者
・アトラス・マルー・シェパード(演:ジェニファー・ロペス)
近年の出演作に『This Is Me…Now/ディス・イズ・ミー…ナウ』、『グレイテスト・ラブストーリー・ネバー・トールド』などがあります。
主人公。ICN(国際協同連合)に所属する対テロのデータアナリスト。AIテロリストのハーランを探している。
ハーランの右腕から情報を得て居場所を突き止め、ブース将軍に懇願して同行を許可される。
奇襲攻撃でアークスーツで地上へ降りると、AIのスミスを頼って脱出ポッドを目指す事に。
ハーランの危険な作戦を止める為にアジトへ行くも捕まるが、スミスと完全リンクして脱出。
最後はハーランのCPUを奪い、地球へ帰還するとスミスを復元してレンジャーとなった。
・スミス(声:グレゴリー・ジェームス・コーハン)
代表作に『必殺!恐竜神父』、『The American Society of Magical Negroes』などがあります。
アークスーツのAI。本来は人間と神経リンクで同期しないといけないが、拒むアトラスに戸惑っていた。
惑星の地上へ無事に降りると、脱出ポッドを目指してアトラスの強引な命令に従っていく。
神経リンクを推奨するも何度も拒否されるが、アトラスの命を第一に考えながら行動させる。
ハーランの企みを止めるべくアジトに行くも捕まるが、アトラスとの完全リンクで復活した。
最後はハーランを倒すもアトラスの為に機能停止したが、彼女によって地球で復元された。
・イライアス・バンクス大佐(演:スターリング・K・ブラウン)
代表作に『ブラックパンサー』、『ザ・プレデター』などがあります。
ICN(国際協同連合)に所属する軍人。アトラスの母親が発明した神経リンクでアークスーツと思考が同期している。
ハーランの生け捕りにアトラスが必要だと改めると、一緒にアンドロメダの惑星に行く。
出撃前に奇襲攻撃を受けて部隊が半壊し、危険だったアトラスをアークスーツに乗せて脱出。
ハーランに捕まって宇宙船のコードを奪われるが、アトラスがスミスを起動させて助かる。
最後はアトラスを助ける為に宇宙船の燃料を銃撃し、カスカとともに自爆して助け出した。
・ジェイク・ブース将軍(演:マーク・ストロング)
近年の出演作に『シャザム!神々の怒り』、『マーダー・ミステリー2』などがあります。
ICN(国際協同連合)に所属する軍人。ハーランの専門家でもあるアトラスに多大な信頼を寄せている。
バンクスからアトラスが感情的な人間で信用できないと言われるが、真っ向から否定した。
ハーランの抹殺より生け捕りに作戦が変更され、アトラスの訴えに彼女の同行を許可させる。
惑星に到着した宇宙船が奇襲攻撃を受け、アトラスからの通信によって救助部隊を送った。
最後は惑星で見つけた植物をアトラスに手渡し、彼女から救出した指示に感謝を受けていた。
・カスカ・ヴィックス(演:エイブラハム・ポプーラ)
代表作に『クルエラ』、『マーベルズ』などがあります。
元家事AIロボット。ハーランとともにアトラスの母親によって作られた。ハーランにとって右腕的な存在。
地球へ送り込まれた事がバレてICNの部隊と交戦し、捕まってアトラスに情報を取られた。
ハーランによって複製されており、アンドロメダの惑星ではレンジャーたちを迎撃していた。
逃げたアトラスを追っていくが、仕掛けられた爆弾にハマってバラバラにされてしまう。
最後は暴れるアトラスを部隊で止めようとするが、バンクスの自爆に巻き込まれ破壊された。
・ハーラン・シェパード(演:シム・リウ)
代表作に『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、『バービー』などがあります。
AIテロリスト。アトラスの家事ロボットだったが、プログラムを書き換えて人間の大虐殺を行った。
人間との大きな戦争で負けてしまい、危険を感じてアンドロメダにある惑星に仲間と隠れる。
レンジャーを率いたアトラスたちがやって来ると、待っていたかのように奇襲攻撃させる。
捕まえたバンクスから宇宙船のコード半分を手に入れ、アトラスを誘い出した事を口にした。
最後はアトラスを倒そうとするもスミスとの連携で倒され、CPUだけを奪われて機能停止。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はジェニファー・ロペスが主演と製作としても参加しています。
『ザ・マザー:母という名の暗殺者』が好評だった事で、Netflixがジェニファー・ロペスと積極的に組んでいる印象です。
まさしく本作もジェニファー・ロペスを大々的に見せるべく、壮大な物語ながら限られた登場人物に絞っています。
人工知能が人間に反旗を翻す意味では『ターミネーター』のテーマであるように、本作はあらゆる作品の要素を取り入れています。
軍人ではない主人公が未知の惑星へ兵士たちと向かう展開は、完全に『エイリアン2』を意識していると思います。
実際にアークスーツと呼ばれるパワードスーツで戦闘している点でも、主人公のリプリーを彷彿とさせます。
ただ、本作では主人公が過去のトラウマからヒステリックとなっていて、前半部分はずっとイライラしている流れです。
確かにジェニファー・ロペスはずっと画面に映っていても絵になりますし、高い演技力で引き込まれるところがあります。
しかしながら、個人的にヒステリックな主人公はあまり好きではなく、前半部分はこれだけで損しているような印象でした。
その代わりとして冷静な人工知能が相棒となっているので、そこら辺では上手くバランスが取れていたと思います。
結局、本作はジェニファー・ロペスの為の作品であって、それ以外の登場人物は残念ながら引き立て役にしかなりません。
悪役となってしまったシム・リウは悪くないが、あまりにも設定が主人公と比べてショボいせいで今ひとつだったと思います。
今後もジェニファー・ロペスを主人公にしたNetflixの作品が増えていきますが、いい意味でも悪い意味でも安定しそうな予感がします。
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