作品データ
あらすじ
鳥を媒介にした突然変異のウイルスが中国で大発生する。
伝染病の権威バーナック博士に報告が入るが、時すでに遅く感染した男性がアメリカに入国していた。
感染は次から次へと驚異的なスピードで広がり、やがて全世界へ拡大し、止められなかったアメリカ政府を前に人類滅亡のカウントダウンが始まるのだった。
登場人物&出演者
・アイリス・バーナック博士(演:ジョエリー・リチャードソン)
代表作に『マギー』、『カラー・アウト・オブ・スペース/遭遇』などがあります。
伝染病の専門家。長年に渡って鳥インフルエンザを追っている。私生活では恋人と長続きのが悩み。
政府に呼び出されると、感染で死亡した患者から世界規模になると予想して危険を説明する。
エドが感染症によって死亡すると、今後はアメリカで爆発的に広がっていく事を危惧した。
ワクチンに効果があるか確証できなかったが、希望としてリード長官に説得されて賛同した。
最後はリード長官が感染症で倒れ、アフリカで突然変異したウイルスが猛威を調査に行く。
・マイク・ニューサム知事(演:スコット・コーエン)
代表作に『KISSing/ジェシカ』、『キック・オーバー』などがあります。
バージニア州の知事。世界規模の感染が拡大するとして招集され、バーナック博士に説明を求めた。
バーナック博士の予想通りに感染が爆発的に増えると、自分たちは安全な場所に隔離する。
家族まで呼んで特別扱いをしながら、ワクチンを渡さない政府に対して徹底して抗議をする。
隔離政策が失敗して追い詰められ、息子が糖尿病で死亡すると考えを改めるようになった。
最後は住民の為に積極的な活動をして、基金を設立してエド・コネリーの名前をつける事に。
・コリン・リード長官(演:ステイシー・キーチ)
代表作に『クラス・オブ・1999』、『ギャング・イン・ニューヨーク』などがあります。
アメリカ合衆国の国防長官。中国で鳥インフルエンザが流行し、アメリカの危機と考えて有識者を招集させる。
伝染病の専門家であるバーナック博士を顧問として雇い、権力者たちに説明をさせていた。
バーナック博士からアメリカで感染症が始まると聞かされ、記者会見を開いて国民に説明。
ワクチンが完成するが確証を持てないバーナック博士を説得し、国民に発表をしていた。
最後は自身もウイルスに感染してしまい、集中治療室に立ち寄ったバーナック博士と話した。
・アルマ・アンセン(演:ジャスティナ・マシャド)
代表作に『デッドコースター』、『パージ:アナーキー』などがあります。
看護師。感染症が爆発的に広がって忙しくなる。夫のカーティスがイラクへ派兵して寂しい思いをする。
コーヒーの値段も高くなって驚き、隣人の妻が感染で死亡して目の前で自殺を遂げてしまう。
夫が急遽帰国して病院で再会すると、インフルエンザのおかげと言われても疑わずにいた。
感染の恐れがある状況の中で仕事をするが、妊娠を知るとあっさりと放棄して家に帰った。
最後は夫に妊娠を告げて二人で喜んでいると、屋上で特別な時間を送って楽しく過ごした。
・カーティス・アンセン(演:デヴィッド・ラムゼイ)
代表作に『コン・エアー』、『ドラフト・デイ』などがあります。
アメリカ軍の州兵。アルマの夫。長らくイラクへ派兵されていたが、インフルエンザのおかげで帰国した。
病院で仕事をしていた妻を見かけると、遠慮なくキスと抱擁をしてそのまま帰っていった。
妻と一緒に家で過ごしていると、病院へ仕事に行く彼女をなんとか引き留めようとしていた。
州兵として駅に収容される人々を管理するが、危険な仕事する妻をずっと心配していた。
最後は子供ができたと知って喜び、妻の為に屋上で特別な時間を送って二人で楽しんでいた。
・デニース・コネリー(演:アン・キューザック)
代表作に『元大統領危機一髪/プレジデント・クライシス』、『ナイトクローラー』などがあります。
夫のエドが中国から帰ってくる。ずっと家を空けていたが、久しぶりの再会で家族とともに喜んでいた。
感染症のせいで夫が倒れてしまい、病院に駆けつけるも目の前であっさりと死亡してしまう。
娘に買い出しを頼んで自身はずっと家に引きこもり、息子の病気でようやく立ち上がった。
街の現状を知って隣人を助けると、みんなで協力するべきだと考えてリーダーとなった。
最後はニューサム知事から立ち上げた基金を夫の名前にすると言われ、家族で喜んでいた。
・エド・コネリー(演:ジョン・アトキンソン)
代表作に『Dynasty: The Making of a Guilty Pleasure』、『33 Postcards』などがあります。
スーパーマーケットのバイヤー。世界中を飛び回っている。中国の香港で品物についてのチェックする。
工場からの入荷量が多すぎるとして地元の責任者に説明するが、作業員から感染を受けた。
アメリカへ帰国して家族と合流したせいで、地元に危険なウイルスをバラ撒く役目を果たす。
スーパーマーケットの視察中に症状が悪化し、大量の鼻血を流してそのまま倒れてしまう。
最後は集中治療室で意識不明の状態で、妻がやって来ると治療の甲斐もなく死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆる世界規模の感染症を扱ったパニック映画となります。
この作品は『ノー・マーシイ/非情の愛』や『ロード・トゥ・メンフィス』で知られるリチャード・ピアースが監督を務めています。
2006年の作品でありながら、2020年から始まった新型コロナウイルスに通じる部分が非常に多かったです。
当時はまだ鳥インフルエンザの脅威が圧倒的で、それを題材にしたリアルに近いような作品となっています。
多少のドラマが描写されているが、基本的には感染症がどのように広がって社会にどのような影響を与えるか表現しています。
これが世界的な規模となった新型コロナウイルスと似たような感じで、予言しているような印象を持つぐらいでした。
実際は新型コロナウイルスが本作のような大量の死者を出していないが、間違えなく混乱させたところに共通点がありました。
こういう作品では基本的に群像劇となって様々な視点で描かれるが、本作は主に3つのエピソードで構成されています。
ウイルスを特定する専門家、ウイルスを持ち帰った家族、感染症に対応する看護師など、物語に関わりのある視点となっています。
確かにリアルな感じで描いたシリアスな内容であるが、映画としての面白さは残念ながら感じる部分があまりなかったです。
あくまで事実を淡々と描いているだけであって、娯楽映画としては残念ながら足りない事が多かったです。
ただ、こういうタイプの作品を娯楽にするのは難しく、これが限界じゃないかと思うぐらい真面目に作っています。
2020年に新型コロナウイルスが起きた事を考えるならば、本作はどれだけリアルな作品なのか理解できます。
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