作品データ
あらすじ
ヤンキー高校生のタケシと悪友のF1は、盗んだ原付バイクを不良軍団に売ってお金を稼いでいた。
そんなある日、タケシたちは転校生のアヤカを仲間に加え、寂れたアパートに停めてあるバイクを盗もうとする。
そこへ持ち主らしきマスク姿の女が現れ、三人は慌てて逃げ出すもに人間離れした身体能力で走って追いかけられ、それは都市伝説の口裂け女だと知るのだった。
登場人物&出演者
・ミカミタケシ(演:木戸大聖)
代表作に『大怪獣のあとしまつ』、『メイヘムガールズ』などがあります。
主人公。ヤンキー高校生。中型免許の資金を得る為、子分のF1と原付バイクを盗んで不良グループに売っている。
転校生のアヤカを仲間にして口裂け女のバイクを盗み、謝礼金の為に写真を撮ろうとした。
口裂け女にバイクを返して「先生」と呼ぶが、レッドキングにバレて50万円を脅された。
片思いの女子がサイトーに捕まり助け出すも逃げられ、レッドキングに父親が捕まっていた。
最後は口裂け女に助けられレッドキングを倒し、新聞配達のバイトで仲間に飯をおごった。
・アヤカ(演:黒崎レイナ)
代表作に『黒崎くんの言いなりになんてならない』、『劇場版 仮面ライダーエグゼイド』シリーズなどがあります。
ヒロイン。タケシとF1の高校へ転校した女子高生でヤンキー。タケシたちの仲間になってバイクを盗む。
謝礼金を手に入れるべく、口裂け女の写真を撮ろうとカオリが加入するもあっさりと捕まる。
口裂け女がいい人と知るが、レッドキングにバイクを返した事がバレて50万円の為に動く。
殺人鬼から友人を助け出して、タケシの父親を助けに行く為に同行するも劣勢になっていた。
最後は口裂け女に助けられ、新聞配達のバイトをするタケシから焼肉をおごられる事になる。
・F1(演:上野凱)
代表作に『縁/The Bride of Izumo』、『あの娘は知らない』などがあります。
タケシの悪友でヤンキー高校生。高校へ入学した時に先輩から目をつけられ、タケシに助けられた恩がある。
口裂け女のバイク絡みで写真を撮ろうとしたが、いい人だと分かって勝手に取り戻していた。
レッドキングの呼び出しでボコボコにされ、50万円を渡す為にバイクを盗む事に賛同した。
途中でタケシと仲違いするが、殺人鬼を捕まえる為に協力して口裂け女を応援に呼び出した。
最後は不良グループと片が付いて、新聞配達のバイトをするタケシから飯をおごられる事に。
・ミカミカオリ(演:里々佳)
代表作に『窓たち』、『スイート・マイホーム』などがあります。
タケシの姉。筋トレとボクササイズが趣味で、早朝からサンドバッグを殴って弟を起こしてしまう。
中型バイクを所有して弟の憧れであるが、絶対に触らせないように強い言葉で牽制していた。
弟たちが口裂け女の写真を撮ると言われ参加し、いい人だと分かって一緒に謝罪していた。
殺人鬼が担任だと分かって捕まえに行く弟たちに説得され、同行するもサイトーを逃した。
最後はF1父親が捕まった不良グループのアジトに行き、口裂け女に助けられ生還を果たす。
・ミカミシゲオ(演:大迫茂生)
近年の出演作に『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』、『福山市長に1日密着してみた』などがあります。
タケシとカオリの父親。シングルファーザー。息子が中型免許を取る為にバイトをしていると聞いて応援していた。
口裂け女について息子から聞かれると、若い頃に話題になっていたと懐かしく話していた。
息子が警察に補導されて電話で謝罪し、決して怒らずバイクのカギだけを預ける事にした。
買い物から帰って息子のスマホにレッドキングの脅迫メールを見て、乗り込むも捕まった。
最後は気絶しているうちに解決して、息子が盗んだバイクの持ち主に返して頭を下げていた。
・レッドキング/赤星金男(演:島丈明)
代表作に『世界は今日から君のもの』、『おまえの罪を自白しろ』などがあります。
不良グループのリーダー。タケシたちが盗んだバイクをもらって、毎回1万円のお小遣いをあげていた。
古いタイプのバイクをタケシが持ってくると、一緒に来たアヤカを見て下心を出していた。
タケシたちがバイクを持ち出すところを目撃し、彼らを呼び出して50万円を要求した。
アヤカに目をつけてタケシが殴りかかり、パンイチの姿を動画で撮って金の要求を下げず。
最後はシゲオをボコボコにするが、口裂け女が手下を倒し、逃げようとしたタケシ倒された。
・サイトー先生(演:和田雅成)
代表作に『ミセス・ノイズィ』、『映画刀剣乱舞/黎明』などがあります。
1年前にタケシたちの学校へ赴任した教師。荒れ放題となっているクラスに付いても改善しようとしない。
生徒たちから空気のような存在で、1年生の女子生徒が行方不明になったと説明していた。
その正体は連続殺人鬼で女子生徒を物色しながら、家に連れ込んで楽しんで惨殺する。
リサを殺そうとしてタケシたちが乗り込み、油断してカオリに首絞めで気絶するも逃げた。
最後は世直しの為に悪人を裁く口裂け女に見つかり、首を切り裂かれ頭部がゴミに置かれた。
・口裂け女(演:屋敷紘子)
近年の出演作に『凪の憂鬱』、『TOKYOドラゴン飯店』などがあります。
古いアパートに住む長身の女性。四六時中マスクをつけている。近所の噂になっていて人前に出ない。
タケシたちにバイクを盗まれ追いかけると、怪力を発揮するも返して欲しいとお願いをした。
バイクを返してもらいタケシに稽古をつけるなど、先生と呼ばれるようになって仲良くなる。
レッドキングがSNSで殺人鬼だと噂を広め、そのせいで人殺しのレッテルを貼られていた。
最後はF1の要請で助太刀に入って不良グループを倒し、逃亡中のサイトー殺害して去った。
感想
[個人的な評価]
本作は都市伝説で社会現象にもなった「口裂け女」をモチーフにした作品となります。
この作品は『いけにえマン』や『はらわたマン』で知られるナカモトユウが監督と脚本を務めています。
ナカモトユウ監督は超低予算の作品を作っている人であり、上記の作品も分かるように超低予算のホラー映画となっています。
さすがにメジャーな作品と比べて規模は小さいが、違った切り口で新感覚の映画を作ろうと挑戦しています。
そんな本作は何度も使い古された有名な都市伝説の一つで、社会現象にもなった「口裂け女」を違った切り口で作っています。
都市伝説をベースにしたホラー映画だと思ったら、実は口裂け女は見た目だけで中身は無口で身体能力の高い女性となっていました。
しかも、最初から青春映画のような勢いとノリだけの感じで、ホラー要素は口裂け女の正体が分かってから一変してしまいます。
その口裂け女を演じた屋敷紘子はアクション女優として活躍するが、こういうメインとなる役はほぼありません。
本作においても物語のキーパーソンであるが、出番が少なくてアクションの部分でしか魅せるシーンはなかったです。
あくまでアクションができる女優としての起用となったが、少しお茶目な役回りとして良かったと思います。
もっとそこら辺を演出して欲しかったが、あくまでヤンキー青春映画なので、最後だけの大立ち回りだけでした。
これを従来の「口裂け女」をテーマにしたホラー映画ではなく、ヤンキー青春映画として何も考えずに鑑賞するべきです。
なぜなら現実的に考えてしまうとツッコミどころ満載であり、今の日本とは違った世界線じゃないと無理がありすぎました。
ただ、低予算で作られる映画というのはこのような勢いとノリ、それに尖った部分があるからこそ面白いと思います。
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