作品データ
あらすじ
ヒューストンにある宇宙センターでは、火星を通過するはずだった彗星が衝突して電磁波の放射が地球まで届いてしまう。
その影響で火星の破片が地球へ衝突すると判明するが、別の何かが引き寄せていると理論物理学のスターが導き出した。
そんな時、自閉症だが天才的な物理学の才能を持つテリーは、いち早く謎の物質の正体を見破って宇宙センターへ伝えるべく市長で兄のベンに頼むのだった。
登場人物&出演者
・テリー・マーシャル(演:レット・ガイルズ)
代表作に『リージョン・オブ・ザ・デッド/ミイラ再生』、『美女&野獣/2009年版』などがあります。
主人公。天才的な数学の知識を持つが自閉症を患っている。宇宙センターで働きたくて毎日メールをしている。
兄の家族と同居しているが仕事をしておらず、何か聞かれると細かく説明するも会話が苦手。
早くからダークマターの存在を感知し、独自にパソコンを使って解決方法を導いていた。
兄に宇宙センターに行きたいと言い出して連れて行くと、メールしていた相手に説明をした。
最後は消滅を免れるも世界がワームホールの影響でループすると理解し、また繰り返す事に。
・ベン・マーシャル市長(演:ランディ・マルキー)
代表作に『ニンジャ』、『AVA/エイリアンVSエイリアン』などがあります。
市長でテリーの兄。弟が自閉症という事で同居して面倒をみる。再婚したリンと息子の関係を楽観視する。
仕事の合間に妻と食事していると、暇を持た余すテリーの為に車の運転を勧めるも断られた。
妻から高血圧という事で心配して薬を定期的に飲んで、発作を抑えている日々を送っている。
地球が滅亡すると知事から聞くと、宇宙センターに行きたいテリーの為に連れて行く事に。
最後は暴漢に襲われケガをして、薬もなく発作を起こして死亡するもループ世界で生き返る。
・リン・マーシャル(演:ステファニー・チャベス・ジェイコブセン)
代表作に『デビル・ハザード』、『バーニング・クロス』などがあります。
ベンの再婚相手。元警察官。ベンの息子であるレオとは微妙な関係で悩んでいる。テリーとは上手くやっている。
仕事の合間に夫と食事をして、レオについて相談し、テリーが暇で何かをやるべきと助言。
地球が滅亡すると夫から聞くと、避難所へ行く為に安全として数年ぶりに銃を持ち出す。
レオがリンジーの家へ連れて行くと聞いて銃を持たせ、威嚇としても使えるとして助言した。
最後は心配になってリンジーの家で元恋人を倒し、レオが死ぬも世界がループして元に戻る。
・レオ・マーシャル(演:スチュアート・ラファティ)
代表作に『狼の死刑宣告』、『ジ・アポカリプス』などがあります。
ベンの長男。父親がリンと再婚しているが微妙な関係にある。学校ではリンジーに積極的にアプローチする。
リンがテストで点数が取れないと相談されると、カンニングさせる為に提案をしていた。
今度はリンがチアリーダーで踊っている姿を見て褒めるが、元恋人に因縁をつけられていた。
災害が起きてリンの家まで付いていくと、元恋人が暴走して銃を向けるも撃たれてしまう。
最後はリンが助けに来るも重傷で死亡するが、ワームホールで世界がループして生き返った。
・リンジー(演:クリステン・クイントラル)
代表作に『ユニバーサル・ソルジャーズ/アルティメット』、『サイボーグ・シティ』などがあります。
レオの同級生。去年の夏に恋人と別れている。今度は市長を父親に持つレオに色目を使って近づいている。
次のテストに自信がなくレオに相談すると、上手くカンニングできる方法を提案された。
チアリーダーで自信たっぷりに踊りを見せつけると、気になっているレオにアピールする。
過去に別れた恋人から言い寄られるも適当にあしらってしまい、レオが目をつけられる。
最後は家に戻るも元恋人が暴走してレオが撃たれ、リンに助けられるループの世界に入った。
・トリッシュ(演:ジジ・エッジレイ)
代表作に『AVA/エイリアンVS.エイリアン ジャッジメント・デイ』、『ブルー・ブルー・ブルー』などがあります。
理論物理学のスター。6年前にM理論を提唱して大学をクビになるが、半年後に実証されスターになった。
相棒とともにザルコウスキ博士から呼び出されるが、すでに地球が危機状況だと把握する。
計算した結果、地球の滅亡が確実だと出ると焦りを見せるが、原因の物質が分からず困惑。
ロシアと中国の試みが無意味だと考え、核ミサイルで謎の物質を攻撃すれば助かると考える。
最後はテリーからの助言で核融合でダークマターが消滅し、ワームホールでループ世界に。
・ローズ博士(演:ディーン・N・アレバロ)
代表作に『デス・バレー/ブラッディ・ビルの復讐』、『ジ・アポカリプス』などがあります。
ヒューストンの宇宙センターの職員。彗星が火星に衝突して慌てる中で、別の何かの存在について提案した。
すぐにトリッシュたちがやって来ると、一緒に計算して火星の破片で地球が滅亡すると知る。
トリッシュたちが難しい事を説明していると、分かりやすく危険だとみんなに伝えていた。
実はテリーとメールのやり取りをするが、単なる物理オタクで彼が来ても追い出そうとした。
最後はテリーの核心を突く言葉を聞いて正しい方法を使い、世界をループする状態にした。
・ザルコウスキ博士(演:ジェリー・レッギオ)
代表作に『サウンダー』、『蛾人間モスマン』などがあります。
ヒューストンの宇宙センターの責任者。部下から火星に衝突した彗星についての情報を伝えられた。
火星から地球に向かう彗星の異常な数値を発見すると、理論物理学の専門が必要だと集める。
トリッシュたちがやって来て話しをするが、あまりにも外見が個性的すぎて心配していた。
計算を導き出したトリッシュたちの言葉を聞いて、対処できない状況でみんなと頭を悩ます。
最後はテリーの助言で地球は助かるが、ワームホールが形成されるとトリッシュから聞いた。
感想
[個人的な評価]
本作は珍しくアルバトロスがまったく関係ない『アルマゲドン』シリーズとなります。
この作品は『アポカリプス/地球最後の日』や『侵略』で知られるジャスティン・ジョーンズが監督を務めています。
この『アルマゲドン』シリーズはすべての作品に繋がりはないが、最低限の共通として彗星や隕石が地球を破壊する設定があります。
今回は彗星が火星に衝突して、その破片が地球へ向かって飛んできている事から滅亡の危機にあるという設定がある。
ただ、そのメインとして隕石ではなく、それを引き寄せる何かを解決するような感じでシリーズとして無理がありました。
確かに世界規模で災害が起きていくけど、予算がないので資料映像を使っているから重力異常の設定がおかしくなっている。
もちろん、CGや自然災害のシーンには限界があるので、どうでもいい人間ドラマで尺稼ぎをしていました。
主人公は自閉症だけど天才的な頭脳を持っている設定だが、役者が懸命にそれっぽい感じで演じているのが少し痛かったです。
同じく自閉症の天才というとダスティン・ホフマンの『レインマン』があるけど、それを本作の例えで出した時点で終わったと思いました。
こういうメジャーなヒット作を例に出す作品というのは、最初から自力で説明しないと宣言しているようなモノだと思っています。
なので、本作は安易な方法に手を出した時点で工夫するつもりがなく、消化試合のようなとりあえず作った感じがします。
こういう低予算の作品であっても、作る側のこだわりや熱意があれば内容が酷くてもまだ楽しめるところがある。
しかし、本作はそのようなこだわりや熱意を最初から見せないので、最後まで鑑賞するのは苦痛としか言えない。
それでオチがまさかのループという終わり方になったが、これだと何も解決していない意味を持たない作品になってしまったゴミ映画となりました。
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