【モンスター・パニック/怪奇作戦】RE-3346

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洋画

作品データ

公開年月 1970/02/24
ジャンル ホラー/SF 
原作 エド・ウッド 『プラン9・フロム・アウタースペース』(リメイク)
監督 トゥリオ・デミケリ、ヒューゴ・フレゴネーズ、エベルハルト・メイシュナー
脚本 ハシント・モリナ
製作 ハイメ・プラデス
製作国 スペイン、西ドイツ、イタリア
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

氷河期の当落で壊滅寸前のウモー星は、環境がよく似た惑星である地球を征服するべく工作員を送り込んだ。
工作員たちは地球人が持つ“感情”を弱点と考え“愛”と“恐怖”をコントロールする事で全人類を支配しようと計画する。
美女を次々と誘拐して洗脳して政府や軍の要人を陥れ、一方で吸血鬼、狼男、ミイラ男、フランケンシュタインの怪物の人造人間で恐怖に陥れようとするのだった。

登場人物&出演者

ヘンリー・ドーブマン警部(演:クレイグ・ヒル)

代表作に『イヴの総て』、『恐怖の地下壕』などがあります。

謎の殺人事件を追っている腕利きの刑事。手がかりを得られず、地味に捜査していた。

狼男に襲われたイルザの元に行くと、過去に父親が遭遇した話しを聞いて直接尋問する。
なぜかイルザと個人的に親しくなっていて、捜査をそっちのけにベッドインしていた。
怪しいワーノフ博士がアジトとする修道院に行き、イルザをエサに捕まってしまう。
最後はワルデマーに助けられ、イルザを連れ出してアジトが炎上する状況を眺めていた。

イルサ・スタンバーグ(演:パティ・シェパード)

代表作に『ワルプスギスの夜/ウルフ vs ヴァンパイア』、『アックスマン/悪夢の生贄』などがあります。

パーティの終わりに狼男に襲われた女性。窓を閉めた事で運良く助かっていた。

恐ろしい目に遭っているのにノンビリと風呂を楽しんで、ドーブマン警部に話しをした。
父親が過去に狼男と遭遇している話しをしていくと、ドーブマン警部と親密になっていく。
ワーノフ博士のアジトを訪れたドーブマン警部を捕まえるエサとして使われていた。
最後はワルデマーの活躍で逃げ出し、ドーブマン警部に連れ出されて無事に助かった。

マレーバ・キルスタイン(演:カリン・ドール)

代表作に『命ある限り』、『生きうつしのプリマ』などがあります。

生化学者。交通事故で死亡している。ワーノフ博士に生き返らされて洗脳されている。

キリオンと組んで各地に散らばる怪物を見つけ出し、アジトに連れてきて復活させている。
人間への洗脳を見て嫌悪感を示していき、徐々に感情を取り戻してワーノフ博士を裏切る。
見せしめにフランクスランの怪物にキリオンを殺され、再び洗脳装置にかけられる。
最後はワルデマーによって怪物たちが倒され、崩壊するアジトの中で笑顔のまま消滅した。

キリオン・ダラー(演:アンヘル・デル・ポゾ)

代表作に『さいはての用心棒』、『ゾンビ特急地獄行き』などがあります。

外科医。戦時中に死亡している。マレーバと同じくワーノフ博士によって生き返らされた。

世界各地に散る怪物たちをアジトに連れ出して、死んだ要因を取り除いて復活させていく。
強引に洗脳するワーノフ博士にビビっていて、懲らしめる装置を見せられて服従をする。
マレーバと行動を共にしているうちに感情を取り戻し、なぜか彼女とベッドインを果たした。
最後はワーノフ博士に見つかってしまい、フランクスランの怪物によって処分された。

エローナ(演:ゲラ・ガイスラー)

代表作に『Días de viejo color』、『Un lujo a su alcance』がある。

見世物小屋で助手をしていた女性。美女という事でワーノフ博士に捕まって洗脳を受けた。

軍人や政治家を魅了する為にワーノフ博士の下で働き、主に助手として立ち回っていた。
ワルデマーが連れて来られて復活させられると、なぜか彼に恋心を持ってしまう。
フランクスランの怪物に襲われたワルデマーを助けようとワーノフ博士に訴えていた。
最後は狼男に変身したワルデマーに託された銀の弾丸を撃ち、爪を食らって一緒に死んだ。

ワルデマー・ダニンスキー(演:ポール・ナッチー)

代表作に『吸血鬼ドラキュラ対狼男』、『ターミネーター2018』がある。

狼男。銀の弾丸を心臓に食らって仮死状態になっていた。マレーバたちに発見された。

キリオンとワーノフ博士による外科手術で銀の弾丸を取り出され、生気を取り戻していく。
街へ出て若い女性を狙う中で、イルザと遭遇するも窓を閉められて逃げ出していた。
エローナとなぜか恋仲になって、逃げ出す中で銀の弾丸を彼女に預けてアジトに乗り込んだ。
最後はドーブマン警部とイルザを助け出し、怪物たちを倒し、銀の弾丸を食らって死んだ。

オド・ワーノフ博士(演:マイケル・レニー)

代表作に『一攫千金を夢見る男』、『太陽の暗殺者』などがあります。

ウモ星人の計画する侵略を担う。地球人に扮して洗脳した人間たちを使って侵略を企む。

マレーバやキリオンを使って怪物たちを復活させ、人類をパニックに陥れて自滅を狙う。
各地で見つけた怪物たちをアジトに連れ込んで復活させるが、洗脳した人間に裏切られる。
最も信頼するマレーバに感情が芽生えて懲らしめるが、自分自身も揺すぶられてしまう。
最後は裏切りで侵略の計画が失敗し、責任を負わされる形で上層部から呆気なく消された。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は伝説のクソ映画を多く作った監督エド・ウッドの『プラン9・フロム・アウタースペース』のスペイン版リメイクとなります。
まさかスペインで伝説的なクソ映画をリメイクする上に、それなりの予算をかけている作品があると思わなかったです。
と思ったら、本作は『プラン9・フロム・アウタースペース』をパクっただけというオチになってしまいます。
そもそも、パクった先はアレな映画なので、当然のように名作となる事は絶対にありえない。
宇宙人が地球を侵略する為に人類を排除しないといけないが、本作では怪物を復活させて自滅を図るという回りくどい方法を選んでいます。
ただでさえ、宇宙人は自分の惑星が氷河期で死にそうになっているのに、そんなノンビリした方法は明らかに非効率的である。
アイデアの出発点からおかしいのだが、製作側は誰も気付かないほど自己陶酔しかのか、気付いているけど始めちゃったので止められなかったのか。
出発点がツッコミになると、そこからは何をしても説得力がなく、あとは復活させる怪物たちを楽しむしかありません。
吸血鬼、狼男、ミイラ男、フランケンシュタインの怪物と、古典的な怪物たちが出揃うのですが、ほとんど身勝手に動いて計画が崩壊しています。
最初は狼男がマトモに動くが、元が人間だから裏切るし、吸血鬼はそもそも勝手に動き回って女を狙うだけで、ミイラ男は木偶の坊、フランケンシュタインの怪物ぐらいしか命令を聞かない。
70年代の作品なのでストーリーが大雑把で、リアリティがないのは仕方ないが、もう少し客観的に分析できる人はいなかったのだろうか。
役に立たない怪物ばっかりが復活して、奇襲攻撃でしか人間を殺せないのでは侵略はどれだけの時間がかかるのか分からない。
なんだか普通の古典的な怪物映画になっていて、独特な魅力を持つエド・ウッドの『プラン9・フロム・アウタースペース』の方がまだ面白いと感じてしまった。

コメント

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