作品データ
あらすじ
1945年、連合軍の輸送機が森林地帯に墜落し、探索に向かった米分のブリューワー軍曹、特務兵のウォルシュたちは、森の奥で墜落機の残骸を見つけた。
しかし、兵士たちはそこで幻覚を見るようになり、美しい女の呪霊に誘惑され、狂気に囚われていく中で殺し合いを始めてしまう。
その輸送機に積まれていたのは『魔女の記録』で、ヒトラーが追い求める“永遠の生命”が記された極秘文書で、兵士たちの血によって魔女が復活して地獄の扉が開かれるのだった。
登場人物&出演者
・ウォルシュ(演:ジャクソン・ラスボーン)
代表作に『トワイライト』シリーズ、『エアベンダー』などがあります。
ジョンソン少佐の部下でテキサス時代に同行していた。輸送機の機密文書を探す任務に就くが内容を知らない。
ドイツ兵が残したコンパスやカラスの羽を見つけ、不可思議な現象について冷静に分析する。
暴走するブリューワー軍曹を止めようと米兵たちに話すが、反撃を受けて一人だけ回避した。
ブリューワー軍曹の襲撃からモブ兵士に助けられ、風車小屋に行くと生命の木を見つけた。
最後はジョンソン少佐がやって来て魔女たちを倒して、脱出するもなぜか魔女の姿となる。
・ブリューワー軍曹(演:ロバート・ネッパー)
近年の出演作に『ジャスティス・ブロンド』、『マインドケージ』などがあります。
墜落した輸送機の残骸を探す部隊の指揮を任せられる。長く戦場にいて怪現象をまったく信じない。
ジョンソン少佐の命令で仕方なくウォルシュを加えるが、信用しておらず疑いの目を持つ。
ドイツ兵たちと錯乱した米兵の攻撃で部下を失い、勝手に動き回るウォルシュを注意した。
仲間が次々と殺される中で急に発狂すると、部下たちを裏切り者として銃撃をしていく。
最後はウォルシュを殺害しようとしたが、モブの兵士によって背後から撃たれて死亡した。
・ラッカー(演:フレドリック・ワグナー)
代表作に『青空の背後』、『ニューヨーク/最高の訳あり物件』などがあります。
ブリューワー軍曹が率いる捜索隊の兵士。口ではヤリチンと豪語するが、実際は童貞で女性と付き合った事がない。
墜落した輸送機を探す中で風車小屋を見つけると、偵察で女性の裸を見て釘付けとなった。
休憩中に用を足しに行くと女性に誘われ輸送機を見つけるが、変な病気をもらって撃った。
死んだ仲間の墓を掘っていると急に発狂して、病気がバレてモルヒネで動けなくされた。
最後は魔女の下僕になってウォルシュたちを襲ったが、ジョンソン少佐の攻撃で倒された。
・ジョンソン少佐(演:ミッキー・ローク)
近年の出演作に『ザ・コマンドー』、『セクション8:リベンジ・ミッション』などがあります。
左目にアイパッチをして片足が悪く杖を使っている。墜落した輸送機の探索に部下ウォルシュを加えさせた。
ブリューワー軍曹とは相容れないような関係で、ウォルシュに機密文書の回収を命じていた。
殺人鬼が持っていたドイツ語の古書の上巻を所有し、3大陸に渡って下巻を探している。
ウォルシュから連絡が入って目的の生命の木が近いと知って、自ら単独で風車小屋に向かう。
最後はウォルシュを助けるも魔女たちの攻撃で毒ガスを吸ってしまい、そのまま死亡した。
・ドイツ兵(演:リチャーズ・ライパーズ)
代表作に『親しい隣人』、『ベルリンファイル』などがあります。
輸送機が墜落した森で捜索していた。森で何かを見たせいで心神喪失となって、何かに怯えている状態である。
森へ入ってきたブリューワー軍曹の捜索隊を攻撃するが、あっさりと止められ捕虜となった。
拷問が無駄だとして連れて行かれ、米兵の死体が攻撃すると魔女という言葉を口にした。
ラッカーが発狂している間に逃げるが、追いかけた兵士が魔女に殺されてその場に留まった。
最後は米兵たちが仲間を食う姿を見ていたが、現れた魔女のボウガンを食らって死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はアルバトロス・フィルムが配給しているアクション・ホラー映画です。
この作品は『ウェズリー・スナイプス/コンタクト』で知られるマウロ・ボレッリが監督を務めています。
ロバート・ネッパーやミッキー・ロークというメジャーな俳優がいるのに、彼らが単なる脇役になってしまっている。
脇を固める意味ではいいかもしれないが、そもそも本作が何をやりたいのか明確にしないまま物語が進んでいきました。
確かにナチスや魔女は濃い関係性があるし、第二次世界大戦での米兵という側面からなんとなく分かる気がします。
ただ、映画ではなんとなく分かるという時点で真意が伝わっていないし、構成としても致命的に足りない部分が多すぎる。
そもそも、全貌が見えて来ないのは登場人物がそうなっても、鑑賞する側に対しても仕掛けるには緻密な構成じゃないと失敗する。
本作はまさに何がしたいのか分からないまま物語が進んでいき、魔女もぽっと出すぎて今ひとつと言える感じになりました。
もちろん、ロバート・ネッパーやミッキー・ロークの使い方が下手すぎて、彼らの良さを一切出していなかったです。
ロバート・ネッパーが主人公のような視点で進んでいくのに、途中で退場させる構成もまた間違っていました。
そして、なんと言っても本作は全体的に暗黒画面となっていて、肝心な盛り上がるはずのシーンでは何が起きているのか分かりません。
ただでさえ内容が分かりにくい上に、映像も何が起きているか分からないとなると、単なる監督の自己満足だけで終わっています。
この監督の作品は二度と鑑賞する事はないですが、さすがはアルバトロスが拾ってくるクソみたいな映画は伊達じゃないです。
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