作品データ
あらすじ
麻薬取締局(DEA)特殊部隊員のジェームスは、過去の作戦中に人質を殺してしまった事でPTSDに悩まされていた。
その頃、強盗団のリーダーであるジョニーが刑務所を出所し、自宅に300万ドルの大金を隠し持っていて手下に回収を命じる。
だが、その家にはジェームス一家が住んでいて、悪徳保安官のアレクサンダーを引き入れたジョニーは金を取り戻す為に罠を仕掛けるのだった。
登場人物&出演者
・ジェームス・ベイカー(演:マイケル・ジェイ・ホワイト)
近年の出演作に『デッドゾーン/殲滅領域』、『レッド・ブレイク』などがあります。
主人公。麻薬取締局の特殊部隊員。麻薬組織を潰す為に襲撃するが、人質を誤って殺害してPTSDとなる。
現実と幻覚の区別が付かなくなるが、帰宅しても妻にも話さないが暴走して考えを改める。
娘から旅行チケットをもらって向かったが、助けを求める電話を受けてすぐに戻っていく。
次々とジョニーの仲間をあっさりと殺害していくと、娘たちをあっさりと助け出していった。
最後はPTSDを一瞬で克服してジョニーをアレクサンダーに殺させ、妻が彼を殺害していた。
・リサ・ベイカー(演:アリス・メジアス)
代表作に『ザ・ヴェッセル』、『ミッドナイト・サン/タイヨウのうた』などがあります。
ジェームスの妻。夫が長らく仕事で家を空けていたが、久しぶりに帰って来ると様子が違う事に気付いた。
PTSDに悩まされている夫に声をかけるが、娘たちに邪魔されて解決する事を忘れていた。
ジェニファーから旅行のチケットをもらって車で向かうが、夫の異変について話しを聞いた。
ナタリーから助けを求める電話を受けると、危険だと言われて車で待機して状況を静観する。
最後はアレクサンダー保安官をなぜか背後から撃ち殺して、何事もなく生還を果たした。
・ナタリー・ベイカー(演:ノア・マエス)
本作が長編映画デビュー作となります。
ジェームスとリサの長女。真面目な性格で妹をいつも注意している。妹が高い服を持っていると知る。
父親が帰ってきて夕食時で妹が学校の事を話していたが、異変にまったく気付いていない。
妹が両親に旅行のチケットをあげるも疑わなかったが、何かの金を見つけたと知って慌てる。
自分の部屋でも金と指輪を見つけ、ジョニーのモノだと分かると焦るも家に侵入されていた。
最後は人質になってなぜか暴行を受けていたが、父親にあっさりと助けられて生還を果たす。
・ジェニファー・ベイカー(演:ミア・テリー)
本作が長編映画デビュー作となります。
ジェームスとリサの次女。真面目な姉と違って軽いノリ。なぜか羽振りが良くて高い服を買っていた。
父親が家に帰って来ると、夕食時では学校での出来事を話していたが異変に気付いていない。
両親の為にちょっとした旅行のチケットをあげると、友人がいらないと言われもらっていた。
実はジョニーの金を見つけていて、勝手に使っていたが、姉にバレるもパーティをしていた。
最後はジョニーたちの襲撃で人質になったが、父親がやって来てあっさりと助かっていた。
・アレクサンダー保安官(演:ジェフ・フェイヒー)
代表作に『バーチャル・ウォーズ』、『デッドボディ』などがあります。
地元の保安官。ジョニーとは古くからの友人。同じく軍に所属していた仲だが、金だけの繋がりとなる。
ジェームスが麻薬取締局の捜査官だと知ったジョニーに頼まれ、取り分の10%で納得した。
逮捕状を偽造してジェームスを呼び出すが、偽物だとすぐにバレてしまいと失敗していた。
ジェームスが家に戻ってジョニーの手下たちを倒し、彼を捕まっている時にやって来た。
最後はジェームスの言葉に惑わされジョニーを殺害するが、なぜかリサに殺されてしまう。
・ドミニク(演:ジャンニ・カパルディ)
近年の出演作に『デイ・トゥ・ダイ/最後の戦い』、『デーモン・ハンターズ』などがあります。
ジョニーの手下。ジョニーが刑務所にいる間は大人しく車の整備をする。ジョニーが帰ると歓迎していた。
ジェームスが住んでいる家に金を回収する為に来るが、慎重なルディに言われて一度退散。
再び家に来るとジェームスとリサが出ると分かって、ドラッグをやって校風状態となった。
ジェニファーが呼んだ友人たちを殺害していくが、ジョニーの弟が殺されると大人しくなる。
最後は家に戻ってきたジェームスに仲間が殺されると、あっさりと捕まって殺害された。
・ルディ(演:コード・ニューマン)
代表作に『メリーに首ったけ』、『シックスヘッド・ジョーズ』などがあります。
ジョニーの手下で右腕。ジョニーが刑務所にいる間は真面目に仕事をしていた。ジョニーの仮釈放で迎えに来た。
ジョニーから住んでいた家に大金を隠していると聞いて、回収するように指示を受けていた。
家に行くとジェームスたちが住んでいて、麻薬取締局の捜査官だと知って慎重に動いていた。
ドミニクの暴走で大事になってジョニーの弟が殺され、連絡すると哀悼の意を表していた。
最後は家に戻ってきたジェームスに仲間を殺され、待ち構えるもバレてあっさり殺された。
・ジョニー(演:ミッキー・ローク)
近年の出演作に『ウォーハント/魔界戦線』、『セクション8:リベンジ・ミッション』などがあります。
ギャングのボス。元軍人で数々の賞を受けている。銀行強盗の罪で服役していたが、反省して仮釈放となる。
出所して弟や右腕が迎えにやって来ると、隠していた金と死んだ妻の指の回収を命じていた。
隠した家にジェームスが住んでいて、排除する為にアレクサンダーに頼むも失敗してしまう。
弟が殺された事からブチ切れると、仲間を引き連れて家にやって来て娘たちを人質にした。
最後はジェームスに仲間を全員殺され、アレクサンダーの裏切りであっさり殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はアルバトロス・フィルムが配給している作品です。
この作品は『アストロ』で知られるアシフ・アクバーが監督と製作を務めています。
主人公が任務中に誤って人質を殺害した事で、PTSDを患って現実と幻覚の区別が付かなくなって混乱している設定となっています。
しかし、こういう作品において主人公の悩みなんてオマケみたいなモノで、あくまで悪人を倒していく事がメインとなります。
そうなってくると、この設定が最後の方で意味がなくなってしまい、本作のように何度もフラッシュバックする演出が余計に邪魔だとしか言えません。
もちろん、本作ではPTSDを克服するシーンがあるけど、あれだけ引っ張っていったのに一瞬で解決するから伏線の意味がありません。
なので、この一連のトラウマを持っているシーンはいらないですし、単なる尺稼ぎにしか見えなかったです。
問題はそこじゃなく、メインとなる家に侵入するまで1時間ぐらい待たないといけないし、そこから30分で決着がついてしまう事になります。
本来なら構成として逆であって、始まって30分ぐらいで侵入して主人公が悪人を1時間かけて倒してくべきです。
そうならなかった理由として、マイケル・ジェイ・ホワイト以外の出演者がアクションのできない状況だったからだと思います。
まだまだ現役とも言えるマイケル・ジェイ・ホワイトですが、彼の魅力を最大限に活かすには同等かそれ以上の動ける俳優じゃないといけません。
ミッキー・ロークは過去にボクシングみたいな事をしていましたが、すでに腹が出ている状態でとてもアクションできる見た目じゃない。
それ以上にミッキー・ロークは顔面が劣化していて、そっちの方が驚いてしまい、もう顔だけしか気にならなかったです。
このようにマイケル・ジェイ・ホワイトの良さを出せる要素がなく、3倍速にしてようやく迫力あるアクションだと言えるぐらいノロノロでした。
鑑賞する前からダメだと思っていたが、それ以上のダメさ加減になっていて、つくづくマイケル・ジェイ・ホワイトは作品に恵まれていないと感じました。
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