作品データ
公開年月 | 2023/06/16 |
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ジャンル | アクション/アドベンチャー |
原作 | ロバート・カニガー、カーマイン・インファンティーノ 『ザ・フラッシュ』 |
監督 | アンディ・ムスキエティ |
脚本 | クリスティーナ・ホドソン |
製作 | マイケル・ディスコ、バーバラ・ムスキエティ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入Blu-ray |
あらすじ
地上最速のヒーロー、フラッシュことバリー・アレンは、幼い頃に亡くした母親と無実の罪を着せられた父親を救おうと超スピードで過去を遡って歴史を改変する。
バリーは両親と幸せに暮らす時間へたどり着くが、その世界にはスーパーマンやワンダーウーアンが、アクアマンが存在せずバットマンは別人になっていた。
更にかつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍を率いて地球を襲来し、フラッシュはバットマンやスーパーガールとともに世界を元に戻そうするのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は「DCエクステンデッド・ユニバース」の12作目となります。
この作品はリメイクされた『IT/イット』シリーズで知られるアンディ・ムスキエティが監督を務めています。
DCはマーベルと比べてユニバース化に失敗してしまい、現在はリブートさせるべくシリーズの再構築に奔走しています。
その中で生まれた本作は、今までの微妙だったDCエクステンデッド・ユニバースにおいて非常に面白いと思えました。
昔からDCの作品は雰囲気が暗くて鑑賞する人を選ぶタイプだったが、本作は明るいフラッシュだったからこそコミカルなシーンが多かったです。
マーベルでもマルチバースのシリーズに入っていますが、こちらは積み上げた物を色々と壊したり、直したりして複雑になっています。
原作でも扱っているマルチバースですが、これを映画に取り入れるのはかなり難しい事であり、理解するには予備知識がないといけません。
本作も知っている上で鑑賞しないと感動が薄れてしまうが、DCはまた別のアプローチで演出しているのは面白かったです。
エズラ・ミラーが一人二役をやっていましたが、確かに見た目が違っているけど、ちゃんと演じ分けて別人となっているのがすごいです。
そして、ティム・バートン版の『バットマン』だったマイケル・キートンが復活し、もうそれだけも泣けてくるほど素晴らしかったです。
本作で新たに登場するスーパーガールを演じるサッシャ・カジェもビジュアルが良く、単体の作品に出て欲しいぐらい良かったです。
物語は終盤の直前までは軽いノリで進んでいたが、やはり、ラストでどのような物語を終わらせるかがポイントとなりました。
同じくマルチバースを扱った『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は元通りにしているが、本作はそれと違ったアプローチを見せました。
一度壊れてしまったマルチバースは直せない事になって、結果的に主人公のバリーは一番避けようとした母親の死を受け入れるしかなかった。
ただ、父親を無罪にしたせいで別の問題が発生するなど、実は物語としてちゃんと完結していない部分がありました。
それにせっかく戦った別世界のバリーも倒れ、ゾッド将軍に負けているので、これも放置しているのはちょっと消化不良でした。
しかしながら、過去のDC映画に出てきたキャラクターたちが再登場しているし、ニコラス・ケイジがスーパーマンというネタも素晴らしかったです。
エズラ・ミラー自身の問題、スタジオとの軋轢などもありますが、果たして新たなDCエクステンデッド・ユニバースで続編が出るのか気になります。
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