作品データ
公開年月 | 2023/09/29 |
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ジャンル | サスペンス |
原作 | なし |
監督 | アルベルト・ピント |
脚本 | アーネスト・リエラ、ミゲル・ルス、ほか |
製作 | ミゲル・ルス、アーネスト・リエラ、ほか |
製作国 | スペイン |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
近未来のヨーロッパでは全体主義国家が支配していたが、極度の食糧不足で妊婦、子供、老人が迫害される状況になっていた。
妊婦のミアと夫のニコは国外へ脱出する為に貨物コンテナに乗るが、人数が多すぎるせいで二人は引き離されてしまう。
政府の検問に引っかかってミア以外が射殺されると、貨物コンテナが海へ落ちると生きくていく為にサバイバルを始めるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『スケアリー・アパートメント』で知られるアルベルト・ピントが監督を務める。
ハッキリ言って、Netflixのオリジナル映画というのはハズレが多く、基本的には期待せずに鑑賞をするのがルールになっています。
ただ、Netflixのオリジナル映画というのはいろんな国の監督にチャンスを与えるので、掘り出し物がある可能性を信じています。
今回はNetflixのオリジナル映画でも比較的多くあるスペイン映画だが、登場人物が片手で数えるぐらいの作品でした。
基本的に主人公である妊婦が一人でサバイバルしていくので、こういう作品になると脚本と演者の実力が純粋に問われます。
ちゃんとした実力ある人たちが作れば面白い作品になるが、それがダメだったら残念な出来になってしまう。
そんな本作は珍しくちゃんとした人たちが作っていて、脚本もいいのですが、それ以上に主人公を演じたアンナ・カスティーリョの演技力が素晴らしかったです。
やはり、母親というのは強いと分かる作品であり、挫折するポイントでも子供を守る母性は絶望を上回ると分かります。
主人公が一人で立ち回るような作品の場合、どうしても淡々となって抑揚がなくなって尺が足りなくなります。
こういう場合は回想シーンを入れて尺稼ぎをしてしまうが、これが大きな間違いで作品のテンポや緊張感を損なってしまう。
しかし、本作の監督であるアルベルト・ピントは理解していて、あくまで現在進行系で物語を進めていたのが良かったです。
画面にずっと出っ放しだけじゃなく、水に浸かっている時間も長いからアンナ・カスティーリョへの負担は大きかったと思います。
その中で最良の演技を見せた事で本作の質を上げていて、Netflixのオリジナル映画でもベスト5に入るぐらいの良作ぶりでした。
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