【ライダーズ・オブ・ジャスティス】VD-948

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アクション

作品データ

公開年月 2020/11/19
ジャンル アクション/コメディ
原作 なし
監督 アナス・トマス・イェンセン
脚本 アナス・トマス・イェンセン
製作 シーゼル・ヒブシュマン、シシ・グラウム・ヨアンセン、ほか
製作国 デンマーク、スウェーデン、フィンランド
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

妻が列車事故に巻き込まれ亡くなったとの知らせを受け、赴任先のアフガニスタンから帰郷した軍人のマークス。
事故を辛うじて生き延びた一人娘のマチルデにマークスは接し方が分からず途方に暮れていたある日、事故に乗り合わせた数学者のオットーが訪れる。
事故は“ライダーズ・オブ・ジャスティス”というギャング組織が殺人事件の証人を暗殺する目的で計画されたとマークスは知り、仲間たちと復讐しようとするのだった。

登場人物&出演者

マークス・ハンセン(演:マッツ・ミケルセン)

近年の出演作に『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』などがあります。

主人公。軍人。アフガニスタンに派遣されて任期が伸びていたが、妻の死を知って急いで帰国して娘と再会する。

暴力でしか解決できない状態になっていて、オットーの推測から復讐へ駆られて暴走する。
詳しい分析で相手を間違えた事を知り、保っていた精神が崩壊してオットーに励まされる。
タンデムによる襲撃で重傷を負ってしまうが、オットーたちによる反撃で生還を果たした。
最後はオットーたちが新しい仲間となり、クリスマスを一緒に過ごして少し穏やかになった。

マチルデ・ハンセン(演:アンドレア・ヘイク・ゲーゼベウ)

代表作に『ある人質/生還までの398日』、『Pretty Young Thing』などがあります。

ヒロイン。マークスの一人娘。長らく父親が家を空けている事に不満を持つ。父親の一方的なやり方が気に食わない。

自転車を盗まれたせいで列車で移動していたが、事故で母親を亡くしてショックを受ける。
シリウスに励まされる一方で話しを聞かない父親に苛立ち、隠れて何かやっていると知った。
オットーから励まされていくが、タンデムの襲撃を受けて人質にされるもなんとか助かる。
最後は無事にクリスマスを迎えて、新しい仲間たちと一緒に過ごして母親の死から立ち直る。

オットー・ホフマン(演:ニコライ・リー・カース)

代表作に『天使と悪魔』、『チャイルド44/森に消えた子供たち』などがあります。

数学者。右腕に障害を持っていて動かせない。確率の統計データを分析していて、偶然には必然性があると信じる。

会社でのデータを分析するも意味がないとしてクビになり、帰りの列車に遭遇してしまう。
確率からして仕掛けられた事故だと信じて、友人やマークスたちと原因を突き止めていく。
過去に妻と娘を自分のせいで亡くし、マークスとマチルデの状態を見て助言をしていた。
最後はタンデムたちをみんなで倒して、クリスマスで過去の後悔を乗り越えようとしていた。

レナード・ガーナー・ニルセン(ラーシュ・ブリグマン)

代表作に『セレブレーション』、『ハッダーの世界』などがあります。

数学者。オットーの相棒。同じ会社でデータ分析をしていた。定期的にジムのパソコンにハッキングしている。

オットーが偶然じゃなく仕掛けられた事故だと言われ、協力してマークスに事情を説明する。
マークスがタンデムの弟を殺害し、証拠隠滅の為に処理するとボダシュカを見るも逃げた。
ボダシュカの命を救って彼の大変さを理解し、マチルデについても経験から助言していた。
最後はタンデムの襲撃を受けてケガするが、みんなで反撃して倒してクリスマスを迎えた。

ウルフ・エメンタール(演:ニコラス・ブロ)

代表作に『戦火の馬』、『アントボーイ』などがあります。

顔認証の専門家。巨漢で情緒不安定。レナードとはいつも口論する。昔はマーチングバンドに所属していた。

オットーたちに頼まれ犯人と思われる男の素性を調べ、タンデムの弟だと判明し驚いていた。
マークスが復讐する事に対して賛同して、襲撃する際に銃を手にするも撃てずに泣いていた。
タンデムの弟が人違いだと分かると、最初から間違いだとして主張するも襲撃でケガした。
最後はクリスマスでホルンを手渡され、数年ぶりに吹いて過去と向かう事に成功していた。

シリウス(演:アルバト・ルズベク・リンハート)

代表作に『きっと、いい日が待っている』、『アナザーラウンド』などがあります。

マチルデの恋人。髪の毛を青く染めているが、理性的でマチルデを大事にしている。母親が臨床心理士をしている。

マチルデがショックを受けている状態を理解するが、マークスに殴られて退散してしまう。
謝罪を受ける為にマチルデの家に行くと、カウンセラーが必要だとしてマークスに主張した。
SNSにオットーの写真を投稿したせいでタンデムに捕まり、拷問を受け家を教えてしまう。
最後は人質にされるも反撃によって解放され、過去の事を忘れてクリスマスを一緒に過ごす。

ボダシュカ・リトビネンコ(演:グスタフ・リンド)

代表作に『罪と女王』、『ノースマン/導かれし復讐者』などがあります。

ウクライナ人の男娼。大家族の中で生まれたが、生活苦のせいで母親によって人に売られている。

たまたまタンデムの弟の客として自宅にいたが、マークスたちの襲撃でレナードを目撃する。
弟殺しを探していたタンデムに捕まると、拷問を受ける前にエメンタールの名前を出した。
エメンタールの家を襲撃する際に同行してマークスたちに見つかり、そのまま保護された。
最後はシリウスの母親のツテで仕事をもらい、マークスの仲間としてクリスマスを過ごす。

カート・“タンデム”・オーレセン(演:ローランド・ムーラー)

代表作に『ヒトラーの忘れもの』、『ブラッド・レッド・スカイ』などがあります。

ギャング組織「ライダーズ・オブ・ジャスティス」のボス。法廷の直前で証人が列車事故で死んで無罪放免になる。

テレビニュースで無罪を勝ち取った事によって、レポーターたちに堂々と喜びを見せていた。
弟が何者かに殺された事で復讐を考えていて、ボダシュカを捕まえて犯人を探し出した。
手下にエメンタールの家を襲撃させるも失敗し、シリウスを捕まえてマークスの家を襲った。
最後はマチルデを人質にするも反撃を受け、理由も分からないままマークスの射殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『第37回ロバート賞』にて主演女優賞、助演男優賞、作曲賞、視覚効果賞を受賞し、最多15部門にノミネートされています。
この作品は『アフター・ウェディング』や『ダークタワー』の脚本家で知られるアナス・トマス・イェンセンが監督と脚本を務めています。
単純な復讐劇だと思ったら、主人公を含めた登場人物たちが一癖も二癖もあるようなキャラクターでした。
主人公はずっと戦場にいる軍人で、家族との時間がほとんどないせいで、娘との接し方が分からないのは典型的なパターンでした。
これだけだとよくある設定で面白味はないが、そこに情報を持ってくる登場人物たちの個性が物語を盛り上げています。
最初は事故が仕組まれたモノだとして動いていくので純粋な復讐劇だと思ったら、まさかの間違いから展開が変わっていく。
登場人物全員がなんらかの精神的な問題を抱えていて、みんなバラバラのように見えて共通点がありました。
全員が過去に問題を持っている事から「同じ穴のムジナ」という感じで、一つの目的の為に動いていくところが印象的です。
本来なら復讐するべき相手が自分たちの何かを奪ったからこそ正義があって、悪人を倒すとカタルシスを得られます。
しかし、本作は途中で相手が違う事から正義が崩壊してしまい、ラストはどこかスッキリシない部分がありました。
確かに登場人物たちは過去のトラウマなどを克服していく感じになるが、物語としては引っかかるような終わり方でした。
これがヨーロッパ映画の特徴とも言えて、どこか陰湿な部分で分かりやすいハッピーエンドはないと感じる作品でした。

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