作品データ
あらすじ
医学研究者のフランク・ウォルトン博士は、婚約者ゾーイ・マコンネル博士ら研究仲間たちと死者を蘇らせる事ができる“ラザロ血清”の研究に没頭していた。
だがある日、実験中の事故でゾーイが感電死してしまい、哀しみ駆り立てられたフランクは研究員たちの制止を振り切ってラザロ血清を投与して蘇らせた。
しかし、復活に喜ぶのも束の間、ゾーイの身体に異変が起こり始め、死の先に彼女は危険すぎる力を手に入れていたのだった。
登場人物&出演者
・フランク・ウォルトン博士(演:マーク・デュプラス)
代表作に『スキャンダル』、『ゼロ・ダーク・サーティ』などがあります。
主人公。人を生き返らせる可能性を持つ“ラザロ血清”の研究をしている。宗教よりも科学を第一に考える。
学部長に黙って死体の研究している事がバレて、注意されると逆ギレして研究を続けていく。
クライロニス製薬会社にすべてを取られるが、ゾーイが隠していた血清で実験をしていった。
ゾーイが感電死して蘇らせるが、以前と違っていると分かって処分しようと気持ちを変える。
最後はゾーイにあっさりバレて殺されてしまうが、彼女の血を輸血されて生き返ってしまう。
・ゾーイ・マコンネル博士(演:オリヴィア・ワイルド)
近年の出演作に『ドント・ウォーリー・ダーリン』、『ブックスマート/卒業前夜のパーティーデビュー』などがあります。
ヒロイン。フランクの婚約者で一緒に“ラザロ血清”を発見した。資金を得て結婚式が先延ばしになって不満を持つ。
フランクが一人で先を行くような行動に不安を持ち、研究者よりも女性である事を優先する。
クライロニス製薬会社にすべてを奪われれると、フランクの強引さに付き合うも事故死した。
フランクたちに蘇生させられるが、過去のトラウマから抜け出せる超能力を使って殺戮する。
最後は全員を殺害すると、自身の血を使って殺したフランクを仲間にするべく生き返らせた。
・エヴァ(演:サラ・ボルジャー)
代表作に『アレックス・ライダー』、『スパイダーウィックの謎』などがあります。
“ラザロ血清”の実験を撮影する為に雇われた若い女性。ゾーイからひと通り説明を受けて撮影を始める。
若くてセクシーな容姿を持っていてクレイに狙われるが、あくまで仕事を真面目にこなす。
クライロニス製薬会社からすべてを取り上げられるが、IDを持っていて実験を続けていく。
ゾーイに接触して過去の記憶を見せられ、腕にも火傷を負うと危険だとして怖がっていた。
最後はゾーイのトラウマを見て鎮静剤で倒すが、実は幻覚であっさりと殺されてしまう。
・クレイ(演:エヴァン・ピーターズ)
近年の出演作に『X-MEN:ダーク・フェニックス』、『ボーダーライン:ソマリア・ウォー』などがあります。
“ラザロ血清”の研究をしている一人。お調子者で禁煙でも平気で電子タバコを吸うぐらい自由な考え方。
エヴァにいち早く下心を持つが、研究を進める上で重要な意見から犬の蘇生の成功を導いた。
生き返った犬の様子がおかしいとして研究所で面倒を見るが、凶暴化して危険だと注意した。
事故でゾーイが死ぬと、フランクが生き返らせる事に反対するも結局は協力をしてしまう。
最後はニコを殺したとしてゾーイに迫るが、念力で電子タバコを喉に詰まらせて窒息死した。
・ニコ(演:ドナルド・グローヴァー)
代表作に『オデッセイ』、『スパイダーマン:ホームカミング』などがあります。
“ラザロ血清”の研究をしている一人。クレイとは真逆で真面目な態度で研究し、常にゾーイの事を心配する。
研究に関して協力的であるが、実はゾーイに片思いしているがフランクの存在が思い留まる。
クライロニス製薬会社にすべてを奪われてしまうと、実験を続けたいフランクに賛同する。
事故でゾーイが死亡すると、フランクが生き返らせる為に始めると片思いから手伝っていく。
最後は蘇ったゾーイに迫られるも拒否してしまい、念力でロッカーに入れられ圧縮され死亡。
感想
[個人的な評価]
本作は「ブラムハウス・プロダクション」で知られるジェイソン・ブラムが製作として参加をしています。
この作品は『二郎は鮨の夢を見る』などで知られるデヴィッド・ゲルブが監督を務めます。
ブラムハウス・プロダクションはたまに当たりがある感じで、いつも期待させられるも大体の場合は残念な事になります。
そんな本作は死んだ生物を生き返らせる血清の研究をしている主人公たちだが、成功させるも蘇った生物の様子がおかしいという流れになります。
これは『ペット・セメタリー』みたいな流れになるけど、なぜか宗教色を持ち込んでいるせいで胡散臭くなりました。
せっかく科学的なアプローチをしているのに、真逆である宗教を持ってくると説得力がなくなってしまう最悪の化学変化を遂げる。
元々、宗教と科学は別の分野として意図的に分けられた歴史を持っているので、これを一緒にしてしまう大胆すぎる解釈は笑うしかなかったです。
そのせいで本作は科学を真正面からぶっ飛ばす宗教のオカルト的な感じになってしまい、どっちの要素も中途半端に扱ったのが大失敗です。
こういう作品というのは宗教色を入れるべきじゃなく、最初から最後まで科学で押し通すべきだと感じさせる失敗作でした。
超能力と宗教は正反対の要素だからこそ、それを上手く融合しようとした製作側の練り込みも足りなかったです。
それに宗教のベースは西洋文化だから日本だと馴染みがなく、共通する科学と合わないから尚更微妙さを浮き彫りにしていました。
そもそも、メインとなる“ラザロ血清”というネーミングの時点で失敗しているから、約束された失敗作だと言えるだろう。
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