作品データ
公開年月 | 2022/10/21 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ラウル・セレソ、フェルナンド・ゴンザレス・ゴメス |
脚本 | ルイス・サンチェス=ポラック、アシエル・ゲリカエチェバリア、ほか |
製作 | カルロタ・アモール・モレノ、ホアン・バルキン、ほか |
製作国 | スペイン |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ケガで闘牛士を引退したブラスコは、ライドシェアで日銭を稼ぐ生活を送っていた。
ある日、ブラスコは訳ありの母娘とメキシコ人女性を乗せていたが、彼の女性に対する蔑視する発言に車内は険悪な雰囲気になっていた。
そんなブラスコたちは峠でケガした女性ヒッチハイカーに遭遇し、病院に運ぼうとした事から命が危険にさらされるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『シッチェス・カタロニア国際映画祭』にてプレミア上映された作品です。
この作品はラウル・セレソとフェルナンド・ゴンザレス・ゴメスが共同監督を務めています。
久しぶりとも言えるスペイン映画となりますが、内容は80~90年代を彷彿とさせる非常に古い印象がありました。
この時代にあって主人公のハッキリとした男尊女卑ぶりな女性差別は、残念ながらキャラクターとしての魅力に繋がっていません。
敢えてそのような設定にした意味がよく分からず、他の設定が弱いという事で悪名でも話題を狙ったかもしれない。
そうじゃないと、スペインにおける伝統の一つでもある闘牛士のイメージを単純に下げているようにしか見えませんでした。
更に女性蔑視に限らず、スペイン語を母国語にする他の国に対する悪口もあって、国家機関でもある警察まで及んでいます。
多分、監督たちはその方面に対する不満を持っているとしか思えず、二人いてそのような設定にしている時点で意図的なところがありました。
肝心の主人公たちを襲うエイリアンは完全に『エイリアン』の幼体であり、そこら辺にはまったくオリジナリティがなかったです。
そして、本題である主人公が元闘牛士である設定もほとんど活かされず、単なるクズ男で終わってしまっている点も残念すぎる。
こういう作品では主人公の魅力で物語を引っ張っていくが、ただのクズ男に魅力などあるワケがないのです。
ほかにフェミニストなどをぶっ込んできますが、本当にこの二人の監督は社会への不平不満を映画というモノを使っているだけに見えました。
映画で自分の哲学を主張するのはいいけど、そのせいであらゆる方面を敵に回してまでやるべき事じゃないと感じる残念な作品でした。
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