【ヘレディタリー/継承】RE-3389

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洋画

作品データ

公開年月 2018/06/08
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 アリ・アスター
脚本 アリ・アスター
製作 ケヴィン・フレイクス、ラース・クヌードセン、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

グラハム家の祖母エレンが亡くなり、娘のアニーは夫のスティーヴに支えられ無事に葬儀を終えた。
夫婦には高校生の息子ピーターと13歳の娘チャーリーがいたが彼女は次第に異常な行動を取り始めていく。
そんな時、ピーターがパーティに行く事となり、アニーはチャーリーも連れて行く条件で許可をするのだった。

登場人物&出演者

アニー・グラハム(演:トニ・コレット)

代表作に『シックス・センス』、『リトル・マイ・サンシャイン』などがあります。

主人公。ミニチュア模型作家。祖母を亡くすも晩年は仲違いしていたせいで悲しみは少ない。

以前は夢遊病でピーターとチャーリーを燃やそうとして、家族から信頼を失っている。
チャーリーを事故で亡くしてピーターのせいにして、ジョーンの降霊術を試してしまう。
ジョーンと祖母が同じ悪魔崇拝者と知って呪われたと判明するが、夫と息子は信じず。
最後は悪魔に乗り移られ、息子のの肉体にペイモンが入って、自分で首を切断して死亡。

ピーター・グラハム(演:アレックス・ウルフ)

代表作に『パトリオット・デイ』、『ジュマンジ』シリーズなどがあります。

アニーとスティーヴの長男。過去に夢遊病の母親に殺されそうになって不信感を持っている。

学校では友達からマリファナをもらい、水パイプにしてストレスを紛らわせていた。
パーティで発作を起こしたチャーリーを病院に連れて行くが、事故で首が切断させた。
責任を感じて虚な状態になるが、ペイモンの器として悪魔崇拝者たちに狙われていた。
最後は母親によって追い詰められ、ペイモンの魂が肉体に宿ると悪魔崇拝者たちが喜ぶ。

チャーリー・グラハム(演:ミリー・シャピロ)

本作が長編映画デビュー作となります。

アニーとスティーヴの長女。生まれた時に泣かず、祖母な亡くなっても一切泣かなかった。

いつもノートに絵を描いていて、クラスでも好きな事をしてテストすら参加もしない。
ハトがクラスの窓にぶつかって死ぬと、ハサミを持ち出してこっそりと頭を切り落とした。
パーティに行く兄に連れて行ってもらうが、発作を起こし、すぐに病院に連れ出される。
最後は外に顔を出して、鹿の死体を避けた弾みで電柱に顔をぶつけて首を切断され死亡。

スティーヴ・グラハム(演:ガブリエル・バーン)

近年の出演作に『ロストガールズ』、『マイ・プレシャス・リスト』などがあります。

グラハム家の大黒柱。義母の葬儀に息子や娘を起こして、事務的に対応して終わらせた。

なんとも言えない不満を抱える爪を特に励まさず、現実的な問題の方に気を取られる。
義母の墓が何者かに暴かれるが、誰にも言わないまま一人で処理しようとしていた。
チャーリーが死んでも悲しまず、精神が不安定になる妻と息子の間に立たされ思考停止。
最後は残った良心で終わらそうとした妻の言葉を聞かず、悪魔の指示で燃やされて死亡。

ジョーン(演:アン・ダウド)

代表作に『フィラデルフィア』、『ゴールデンボーイ』などがあります。

グループセラピーに通っていた女性。息子と孫を水難事故で亡くしてしまっている。

チャーリーを亡くして落ち込んでいたアニーに声をかけると、住所を教えて相談に乗る。
有名な霊能者の実験に参加し、死者と交信できるとして、アニーにもやり方を教えた。
ピーターの肉体をペイモンに引き渡すべく、呪いをかけ、学校の外から呪文を唱える。
最後は悪魔崇拝者たちとツリーハウスに集合し、復活したペイモンにみんなで歓迎した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『サンダンス映画祭』でプレミア上映された作品となります。
どうやら「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」や「21世紀最高のホラー映画」と絶賛されていました。
多くの批評家に絶賛されている作品ですが、こういう場合に関して慎重になります。
まず、批評家というのは映画を何本も観ている方々なので、こういう作品について深掘りしながら鑑賞ができます。
しかし、映画というのはマニアックな人たちに向けたモノだけにすると、そもそも成り立たないし作れません。
あくまで観る側いてこそ映画が成立するし、何より支えているのはあまり鑑賞しない人たちだと思っています。
ですので、この作品は慣れている人と慣れていない人では大きく評価が変わります。
まず、映画鑑賞をよくする人ならば、裏に隠された伏線や仕掛けに気付く事ができて、その巧みさを察知できます。
そうなれば、自ずと作品の評価が上がって、批評家のような人たちがその典型です。
では、これを映画をたまにしか観ない人ならば、評価は残念ながらイマイチになります。
なぜなら、表面的な面白さを求めているので、この作品にある伏線や仕掛けまで考えたくないのです。
だから賛否両論を生む評価があって、監督のアリ・アスターの『ミッドサマー』もまた同じような感じになっています。
個人的には『ミッドサマー』はエンターテインメントとは真逆の存在で、万人受けする作品じゃないと思っています。
本作についてもホラー映画が出すべき表面的な怖さより、内面的な怖さに重点を置いているから単純な面白さには欠ける。
やはり、この作品はホラー映画好きが選んでいるだけに、一般向けとはかけ離れている。
ちゃんと鑑賞すれば上手い時思いますが、残念ながら面白さには直結していないと思う。
あくまでホラー映画に慣れた人向けであって、あまり観ない人には厳しいかもしれない。

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