作品データ
あらすじ
スイスの著名な脳外科医の下で死体を生き返らせる研究をしていたハーバート・ウェストは、博士が亡くなってマサチューセッツのミスカトニック医科大学に編入する。
恩師の研究を盗んで模倣したヒル博士と敵対しながら、独自に蘇生する血清を完成させると、同居人のダンを巻き込んで死体への実験を始める。
しかし、蘇生した死体は暴れ出してしまい、騒ぎを聞きつけたホルジー学長が殺され、生き返らせるも同じく狂暴化して状況は混乱していくのだった。
登場人物&出演者
・ハーバート・ウェスト(演:ジェフリー・コムズ)
近年の出演作に『デッド or キル』、『オズの魔法使い/2011年版』などがあります。
主人公。スイス人。ミスカトニック医科大学に編入した大学生。スイスで脳外科の勉強をしてアメリカに渡った。
恩師の研究を模倣したとしてヒル教授に敵対心を持ち、デタラメな講義に対して邪魔をする。
ダンを説得して一緒に証明しようと死体置場で実験をするも、学長が死んで生き返らせた。
ヒル博士にバレて研究を奪われそうになって殺害し、蘇生液で生き返らせるも奪われていた。
最後は死体置場に突入するが、ヒル博士の体から出た内蔵に捕まりダン2蘇生液を託した。
・ダン・ケイン(演:ブルース・アボット)
代表作に『暗殺遊戯/キャンパスは凶弾のデスマッチ』、『ゴッド・アーミー/復讐の天使』などがあります。
ミスカトニック医科大学の医学生。メグと付き合っているが、父親の学長に肉体関係がある事を隠していた。
一軒家に住んでいて同居人としてハーバートが来ると、彼が蘇生する研究を知って賛同する。
学長を説得しようとするも失敗してしまい、ハーバートに説得されて死体で強行していた。
ハーバートに殺されたヒル博士が暴走してメグを誘拐され、助けるべく死体置場に乗り込む。
最後はメグが死体によって首を締められて死亡し、諦めきれず蘇生液を使って生き返らせた。
・メグ・ホルジー(演:バーバラ・クランプトン)
代表作に『パペッツ・マスター』、『サプライズ』などがあります。
学長の一人娘。ダンの恋人で彼が学校を卒業後に結婚を約束している。ダンと肉体関係を持っている事を隠している。
ハーバートがダンと同居するも最初から怪しいと感じ、彼が猫を殺したとして悲しんでいた。
父親が殺されて蘇生した状態を知らず、頭がおかしくなったとしてヒル博士に任せていた。
ヒル博士に操られた父親に連行され、裸にされて縛られるもダンたちが来て助け出された。
最後は逃げる時に死体の首絞めで死亡するが、ダンによって蘇生液で生き返り悲鳴を上げる。
・メイス(演:ジェリー・ブラック)
代表作に『キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来る』、『マジェスティック』などがあります。
ミスカトニック医科大学の死体置場で警備員をしている。ほとんど警備をしておらず、ほぼ休憩をしている。
死体を運んでくるダンとは顔見知りで確認せずに通していて、雑誌を読みながら冗談を言う。
夜遅くに死体を運ぶダンを見ても怪しまず、コーヒータイムとしてしばらく席を外していた。
タバコを吸いながら雑誌を読んでいたが、首のないヒル博士に気づかずそのまま通していた。
最後は死体置場の騒ぎを聞きつけて来るが、ヒル博士の潰れた頭部が飛んで通報の為に逃亡。
・アラン・ホルジー学長(演:ロバート・サンプソン)
代表作に『復讐のタッチダウン』、『ダークサイド・オブ・ムーン』などがあります。
ミスカトニック医科大学の学長でメグの父親。シングルファーザーで医学生である一人娘を大切に思っている。
ダンとの交際を知っているが、認めているとは言えずに娘の意思に従っているだけにとなる。
死体で実験をしていた中に乱入して殺され、ハーバートによって蘇生するも狂暴化していた。
精神病としてヒル博士に拘束され、検査するという名目でロボトミー手術を受けてしまう。
最後はヒル博士に操られるが、娘の言葉で裏切って戦うも他の死体によりバラバラにされた。
・カール・ヒル博士(演:デヴィッド・ゲイル)
代表作に『虐殺の週末』、『死霊のしたたり2』などがあります。
マサチューセッツ州のミスカトニック医科大学の脳外科医。学会でも偉大な権威を持ち、学長とも非常に仲が良い。
ハーバートの恩師から研究を模倣したと責められるが、講義を中断させて逆ギレしていた。
学長が殺された事を知ってロボトミー手術で操り、ハーバートの研究を横取りしようとする。
ハーバートに殺され首だけとなるが、蘇生液で生き返って研究を奪って死体置場に戻った。
最後はメグを手に入れようとしてダンたちに阻止され、裏切った学長に頭を潰され死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は「クトゥルフ神話」で知られるH・P・ラヴクラフトの『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』の小説を実写映画化された作品です。
この作品は『フロム・ビヨンド』や『マスターズ・オブ・ホラー』などで知られるスチュアート・ゴードンが監督と共同脚本を務めています。
ゾンビ映画というのは昔ながらのブードゥー教による呪いか、現代ではウイルスによる感染という2パターンがほとんどとなります。
しかし、本作は科学実験によって作り出されたゾンビであるので、大きな枠とすればゾンビ映画と言えるだろうと思います。
序盤と終盤では同じ映画だと思えないぐらい雰囲気がかなり違っていて、中盤までは大人しい感じで進んでいきます。
キーパーソンであるハーバートが動き出すまで少し遅く、その間は一緒に行動していく医大生とその恋人の物語となります。
ようやく死体を蘇生する展開になって物語が大きく動き出すと、死体置場だから当然のように裸となったゾンビが襲う演出はなかなか良かったです。
ただ狂っているだけで襲ってくるからこそ、従来のゾンビ映画とは違った感じだから、どこか新鮮味のある印象を受けます。
どうやら原作とはかけ離れた内容になっているようで、大まかな設定だけで映画の方向性が大きく違っているようです。
当時として相当の血糊を使っていたらしく、特に終盤での激しすぎる展開で大量に使っているのが分かります。
本作では個性豊かなゾンビが登場していますが、特に生首となったヒル博士の変態ぶりが凄まじく、しゃべっても違和感がないから強烈なインパクトがありました。
現代と違ってCGが一切ないから、手作り満載のSFXを使っているところにも独特の趣があると感じさせる作品でした。
リンク
コメント