【ブードゥーマン】MY-311

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洋画

作品データ

公開年月 1944/02/21
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ウィリアム・ボーディン
脚本 ロバート・チャールズ
製作 ジャック・ディエツ、サム・カッツマン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

ニコラスは田舎でガソリンスタンドを営む一方、裏では若く美しい女性を捕まえるリチャード・マーロウ博士の手助けをしていた。
マーロウ博士は彼女たちのエッセンスを何年も前に亡くなった妻イヴリンに移し替えていたが、完全に一致するドナーの女性が見つからず失敗していた。
そんなマーロウ博士の手伝いをするもう一人の男トビーは、抜け殻となったゾンビガールの世話をするのだった。

登場人物&出演者

リチャード・マーロウ博士(演:ベラ・ルゴシ)

晩年の出演作に『プラン9・フロム・アウタースペース』、『悪魔の生体実験』などがあります。

主人公。22年前に妻を病気で亡くした。肉体が残っているが抜け殻となり、ブードゥー教の術で魂を戻そうとする。

若い女性の魂が必要として手下を使って誘拐させ、何人か試すも適合者がおらずに失敗する。
ステラを捕まえて一瞬だけ成功させるが、トビーのせいで逃げられてなんとか連れ戻した。
ラルフたちになぜか怪しまれ、ベティこそが適合者と信じてニコラスの術で来るようにする。
最後は儀式を行うが乱入した保安官に撃たれ、死んだ事で妻もリンクして肉体も死んだ。

エヴリン・マーロウ(演:エレン・ホール)

代表作に『西部戦線異状なし』、『婿探し千万弗』などがあります。

22年前に病気が原因で亡くなっている。なぜか肉体は当時のまま生きていて、魂がない状態となっている。

常に虚空を見つめるような状態になっていて、肉体だけが生きていて意識がない状態にある。
夫がブードゥー教を使って魂を呼び戻す儀式で女性を生贄にして、生き返らせようとする。
ステラの魂で一瞬だけ戻ってくるが、適合者じゃないせいで再び意識が飛んでしまっている。
最後は儀式に乱入した保安官に夫が倒され、彼が死ぬとリンクするように肉体も死んだ。

トビー(演:ジョン・キャラダイン)

代表作に『フランケンシュタインの館』、『スペース・パイレーツ』などがあります。

マーロウ博士の召使い。もう一人の召使いと組んで、ニコラスが導いた若い女性を捕まえて連行していた。

ステラを捕まえようとするが、ラルフも同行していてマーロウ博士の指示で捕まえていった。
女性たちの中で特にステラを気に入っていて、ドアの施錠を忘れたせいで逃げられてしまう。
ニコラスの術によってステラを連れ戻し、もう一人の召使いとともに出迎えて連行していた。
最後はベティを使って儀式を行っていたが、保安官の乱入で邪魔されて棒立ちをしていた。

ニコラス(演:ジョージ・ザッコ)

代表作に『夕陽特急』、『海の征服者』などがあります。

ガソリンスタンドのオーナー。田舎で初めて来る女性を見かけると、従業員に任せず道案内をやっていた。

その正体はマーロウ博士の手先で、生贄に必要な若い女性が来ると報告して儀式に参加する。
司祭としてブードゥー教の神を使い、マーロウ博士とエブリンの魂を呼び戻そうとしていた。
ステラが出て行ってしまうが、所持品を媒体にして術を行って自ら帰る事を成功させていた。
最後はベティを使って儀式を行うが、乱入した保安官がマーロウ博士が殺され止められた。

ラルフ(演:トッド・アンドリュース)

代表作に『暴行』、『ザ・ベイビー/呪われた密室の恐怖』などがあります。

映画会社に所属する脚本家。ベティとの結婚式が決まっていて、その為に2週間の休暇をもらっている。

上司に呼ばれて女性が失踪している事件を元に脚本を書くように言われるが、断っていた。
ベティの家に向かう道中にガス欠となって、彼女の従姉妹であるステラに拾ってもらった。
ステラが行方不明になるが、夢遊病のように出てくると診察したマーロウ博士を怪しんだ。
最後はベティを追って儀式に来るが、召使いに気絶させられるも保安官が解決して生還した。

ベティ(演:ワンダ・マッケイ)

代表作に『真夜中のバワリー』、『モンスター・メイカー』などがあります。

ラルフの婚約者。従姉妹であるステラとラルフについて話をしていた。家でラルフたちを待っていた。

ラルフが歩いて来た事を聞いて驚き、ステラがまだ来ていない事から母親と心配をしていた。
トビーのおかげでステラがやって来ると、マーロウ博士を見た彼女の反応に気付いていた。
ニコラスの術によってマーロウ博士に来ると、魂を使う儀式で行われて意識が飛んでしまう。
最後は儀式に乱入した保安官によってマーロウ博士が倒れ、意識を取り戻しラルフと帰った。

ステラ・サンダース(演:ルイーズ・カリー)

代表作に『Double Trouble』、『ベラ・ルゴシの猿の怪人』などがあります。

ベティの従姉妹。結婚式の招待を受けていてベティの家に向かっていた。婚約者のラルフとは一切の面識がない。

ガス欠になったラルフを拾っていくが、ベティの婚約者と知らず悪口を言って謝罪していた。
マーロウ博士の罠で車が停止し、ラルフが電話を求めて離れるとトビーたちに捕まった。
催眠術を受けて儀式に参加するも失敗し、トビーの不注意で外に出てベティたちと合流した。
最後は再び呼び戻されると、乱入した保安官がマーロウ博士を倒し、目を覚まして帰った。

保安官(演:ヘンリー・ホール)

代表作に『荒野の馬車道』、『ベラ・ルゴシの猿の怪人』などがあります。

若い女性が連続で失踪する事件を調査している。ラルフたちがステラの失踪について訪ねて話しを聞いていた。

ラルフから怪しいと言われたマーロウ博士の家まで来て、怪しむところがなく酒をもらった。
ステラがさまよっているところを見かけ、拾ってベティの家に連れ戻して調査を続けていた。
マーロウ博士が怪しいとラルフから連絡を受けて、部下とともに再び屋敷に向かっていった。
最後は強引に入って儀式に乱入し、攻撃しようとしたマーロウ博士を射殺して止めていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は古典ホラーの重鎮であるベラ・ルゴシが主演を務めています。
この作品は『ベラ・ルゴシの猿の怪人』や『ジェシー・ジェームズとフランケンシュタインの娘』などで知られるウィリアム・ボーディンが監督を務めています。
やはり、当時を代表するホラー映画のスターであるベラ・ルゴシに委ねたような内容になっているような展開でした。
圧倒的な存在感の中でゾンビを操るマスターとして登場し、抜け殻となった妻を元に戻そうとしている狂人だと言えます。
普段の立ち回りは紳士で知的であるけど、妻の事になると手段を選ばないような表裏のある人物を上手くこなしています。
当時の手法として主人公たちは基本的に巻き込まれるパターンが多いけど、本作も行き当たりばったりな感じで確実に真実へ近づく強引さが目立ちました。
少ないヒントから必ず真実に向かう巻き込まれた主人公たちだが、これは映画的な流れとして仕方なのないところだと思います。
何より上映時間が1時間弱しかない為、深掘りをほとんどせず状況を説明しながら物語を進行させていかないといけない。
そうなってくると、必要なシーンまでも描かれないから、なんだかぶつ切りのようなカットに感じてしまう。
ただ、現代のゾンビ映画と違ってブードゥー教がベースになっているから、ゾンビというより催眠術にかかった女性たちがそのようになっている。
現代だと人を襲って食べるのがゾンビという認識だが、当時は美しさを見せるようなイメージがあるから面白いところでもあります。
強引さのあるリアリティがない展開であるけど、当時だから許されるのであって、現代においては地雷映画に扱われるのは時代の違いを感じさせます。

コメント

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