作品データ
あらすじ
両親が留守になる週末、高校三年生のトリッシュはバスケットボール部のチームメイトを自宅に招き、男以外は何でもアリのパジャマ女子会を開く。
時を同じくして、精神病院を脱走した殺人鬼のラス・ソーンは学校で女子生徒を電動ドリルで殺害し、血に飢えた彼はトリッシュの家へ向かった。
女子会に侵入したい男子高生だち、仲間になりたい転校生のヴァレリーとその妹が乱入し、波乱のような週末が幕を開けるのだった。
登場人物&出演者
・トリッシュ(演:ミシェル・マイケルズ)
代表作に『ザ・ファントム/地獄のヒーロー4』、『クロノス・コントロール』などがあります。
主人公。両親が旅行に出かけるとして家でパジャマ女子会を開く。転校したヴァレリーを誘おうとしていた。
ヴァレリーを誘うも他の友達が悪口を言って聞かれたせいで、彼女に断られてしまった。
パジャマ女子会が始まると外の異変に気付くも、友達がいる事からそこまで気にしなかった。
ピザ配達の死体から緊張状態になって、訪ねてきたヴァレリーが殺人鬼の仲間と思っていた。
最後はヴァレリーが反撃している間に駆けつけ、加勢して一緒にラスを倒して泣いていた。
・ヴァレリー(演:ロビン・スティル)
代表作に『どきどきバンパイアー・ガールズ』、『ブラックフォース』などがあります。
転校してきた女子高生。美人で運動神経抜群。なかなかグループに入れず、ずっと聞き耳を立てて様子を伺っている。
トリッシュからパジャマ女子会に誘われるが、他の女の子から悪口を聞いて直前で断った。
家では妹の面倒を仕方なく見ていたが、外で何度もゴミ箱が倒れてその度に直していた。
妹がトリッシュの家に行ってしまい追いかけると、ラスに遭遇して逃げてナタを調達した。
最後はラスの左手を切り落とし、再びを襲われるとナタで腹部を貫いて妹と抱擁していた。
・コートニー(演:ジェニファー・マイヤーズ)
本作が長編映画デビュー作となります。
ヴァレリーの妹。姉がトリッシュにパジャマ女子会に誘われるが、悪口を聞いて面倒を見られる名目で一緒に過ごす。
外でゴミ箱が倒された事から姉が直しに行く間、隠した男性グラビア雑誌をこっそりと読む。
姉が戻ってくると秘密を知っていると言われ、素直に男性グラビア雑誌を手渡していた。
トリッシュの家から悲鳴が聞こえると姉に伝えるが気のせいと言われ、気になって家に行く。
最後はキムの死体を見つけて隠れ、コーチが襲われると手伝い、倒すと姉と一緒に泣いた。
・キム(演:デブラ・デリソ)
代表作に『ウィンター・スクール/新・金曜日の訪問者』、『うるさい女たち』などがあります。
トリッシュの友人。仲間の中ではよくしゃべる方。基本的に毒にも薬にもならない中身のない会話をしているだけ。
バスケの授業ではダイアンと同じチームで、ボールを持って敵陣に素早く切り込んでいた。
ロッカーでヴァレリーを誘うとトリッシュが言うと、特に何も言わずダイアンの悪口を聞く。
昨日の野球での大敗がずっと気になっていて、コーチに電話すると死体を見て悲鳴を上げた。
最後はトリッシュと部屋に隠れるが、背後から来たラスの襲撃を受けてナイフで刺され死亡。
・ジャッキー(演:アンドレ・ホノレ)
本作が長編映画デビュー作となります。
トリッシュの友人。黒人で一番の巨乳。ほとんど存在感がなく、みんなと一緒にただいるだけの存在となっている。
バスケの授業ではダイアンと同じチームとなって、シュートするも外して悔しがっていた。
パジャマ女子会では巨乳を強調するパジャマを着るが、ここでもほとんど無口となっている。
ピザ配達の倒れた姿を見ただけで悲鳴を上げ、ジェフたちが外に出て一人だけピザを食べる。
最後は妹を追ってきたヴァレリーが危ないとしてドアを開け、ラスに喉を切られて死亡した。
・ジェフ(演:デヴィッド・ミルバーン)
代表作に『トルネードストーム』、『エア・フォースⅡ』などがあります。
トリッシュたちの同級生で男子高生。友達といつも一緒に行動していて、下半身が爆発寸前で女を口説いている。
帰る時に女性の電話作業者にも声をかけるが、結局は失敗して友達にからかわれてしまう。
トリッシュたちのパジャマ女子会を聞いて覗きに行き、その流れで一緒に参加をしていた。
ピザ配達の死体を見て冷静にドアや窓の鍵をかけ、静かにするべきだと提案して行動する。
最後は友達と二手に分かれて助けを呼びに外へ出るが、失敗してラスにあっさり殺された。
・ダイアン(演:ジーナ・スミカ・ハンター)
代表作に『Last of the Red Hot Lovers』、『マジック・クエスト/魔界の剣』などがあります。
トリッシュの友人。昔は非常に仲が良かったが、今ではお互いに恋人がいて仲が微妙な状態になっている。
トリッシュがヴァレリーをパジャマ女子会に誘う事が気に入らず、機嫌を悪くしていた。
みんなが集まってから遅れてやって来て、恋人がすぐに来て一緒にガレージでイチャイチャ。
恋人に家まで行こうと誘われると、トリッシュに許可をもらおうとして軽く揉めていた。
最後はガレージに戻ると恋人が殺されていて、悲鳴を上げるも意味がなく殺されてしまう。
・コーチ(演:パメラ・ロイランス)
代表作に『未来ある者たちへ』、『ザ・サイコ/異常な愛情』などがあります。
高校で体育のコーチをやっている。トリッシュたちのバスケの授業で指導して、点数が入ると普通に褒めていた。
学校が終わって出ようとすると、忘れ物をした女子生徒を見かけるもそのまま家に帰った。
家は改修工事をしていて業者とすれ違い、のんびりしているとコップを割ってしまっていた。
キムから昨日の野球について電話を受けると、死体を見つけた彼女らの悲鳴を聞いていた。
最後はトリッシュの家まで来てラスに立ち向かうが、腹部を切り裂かれて生死不明となった。
・ラス・ソーン(演:マイケル・ヴィレラ)
代表作に『ラブレター』、『Gotham』などがあります。
殺人鬼。1969年に5人を惨殺して有罪判決を受けている。精神病院に収容されていたが、脱走をしている。
電話の業者を襲って車と服を手に入れると、気に入ったドリルを使って次々と殺害をする。
帰っていくトリッシュたちを追いかけてくると、一人ずつ殺害してトランクに入れていく。
ピザ配達の殺害で存在をアピールして、トリッシュがお気に入りで初めて声をかけていた。
最後はヴァレリーの反撃で左手を切り落とされ、それでも襲うも腹部を貫かれて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2023』にて上映された作品となります。
この作品はあのロジャー・コーマンが製作を務めています。
さすがにロジャー・コーマンが関わっているだけあって、ストーリー性がほぼなく意味のないエロをしっかりと見せてくれます。
まず、序盤から誰が誰だか分からない上に顔が似ているから、キャラクターを把握できないままストーリーがどんどん進みます。
典型的な80年代の殺人鬼という感じで、襲われる側の行動に思わせぶりな演出が多くて逆に面白味をなくしている。
時代として仕方ないとして、キャラクターが無駄に多いのに誰が誰だか中盤過ぎまで見分けがつかない時点でその他大勢みたいな状況になっている。
肝心の殺人鬼はドリルで殺害するこだわりを持っていて、主人公たちと直接会うまでは神出鬼没のほぼ無敵状態で殺人を進めていく。
ただ、これも王道のパターンとして正体を暴いた瞬間に急激な弱体化をして、特に主人公の前に出るとあっさりと撃退される。
本作は視点が2つあるせいでその他大勢としての要素が強くなり、あまりにも大味すぎるような雑すぎる展開になっていました。
殺人鬼映画に必要な緊張感がなく、殺人の際に起きる血しぶきもほとんどないし、何より殺害のパターンに面白味がなかったです。
それにロジャー・コーマンが関わっている以上、有名どころの映画から演出のパクリも堂々としているのにインパクトが今ひとつでした。
中身がまったくなくて殺人鬼にそこまでの魅力がないので、何も考えずに鑑賞したとしても微妙な感じしかなかったです。
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