作品データ
あらすじ
第二次世界大戦末期、ドイツ軍ナチスの攻撃で撃沈された病院船から逃げ出し、なんとか生き延びた機関士やナースなどが男女7人が生き延びていた。
立場も地位もバラバラな生存者たちは小さな救命ボートで北大西洋を漂流していると、ナチスの戦艦が彼らの前に出現する。
生き残る為に生存者たちは戦艦に乗り込むも船内には人の気配がなく、操舵室には不気味な血管が壁に広がる光景の中、一人の少女が姿を現すのだった。
登場人物&出演者
・ジェーン・プレスコット(演:アリッサ・サザーランド)
代表作に『THE JOYUREI/女優霊』、『死霊のはらわた/ライジング』などがあります。
イギリス人の看護師。戦争での空襲によって娘を亡くしている。夫もアフリカ遠征で行方知らずとなっている。
腕を骨折していたファラデイを心配して、シンクレアたちが口論となると仲裁に入っている。
ナチスの船に乗り込むと、早く医務室に向かおうとしてマヤを見つけ出したが噛まれていた。
ストリゴイの下僕になって操られ、部屋から彼らを解放すると、シンクレアに助け出される。
最後はアレクサンダーが船を爆破して飛び込み、シンクレアを噛み殺して救助されていた。
・ネイサン・シンクレア(演:ネイサン・フィリップス)
代表作に『スネーク・フライト』、『レッドライン』などがあります。
オーストラリア人の兵士。過去に捕虜となって死んだと思った妻は再婚し、すでに子供が生まれているという。
救命ボートから船に移る時に大佐が死ぬと、生存者たちのリーダーとして指示を出していく。 船内で不気味な死体を見つけて秘密にするもバレて、ビグローと棺桶と金塊を見つけ出した。 マヤが吸血鬼でアレクサンダーから話を聞くと、彼と一緒に下僕となったナチス兵を倒した。 最後はアレクサンダーが船を爆破しジェーンと海へ逃げ、吸血鬼となった彼女に殺された。
・アレクサンダー・テプロフ(演:アレックス・クック)
代表作に『The Very Excellent Mr. Dundee』、『ブラックライト』などがあります。
ロシアの狙撃兵。ちょうど寝ていた時に襲撃を受けたせいで裸足。他の生存者からまったく信用されていない。
ナチスの船に乗る為に狙撃してヒモを落とし、腕前を見せて冷静さを保ちながら皮肉を返す。
船内の様子を見ていくと、不気味な死体を見ている間にこっそりとナイフを隠し持っていた。
生き残りのナチス兵がマヤに銃を向け、ジャクソンが射殺するつと投げナイフで殺した。
最後は噛まれ下僕になりかけるも十字架で止めて、船を爆破してストリゴイを道連れにした。
・ジェラルド・ファラデイ(演:ジョン・ロイド・フィリンガム)
代表作に『エグザム』、『Dark Place』などがあります。
イギリス人のスパイ。ナチスの急襲を受けた時に腕を骨折し、救命ボートで苦痛に耐えながらジェーンが心配してくれた。
ナチスの船に乗り込むと、隠していた食べ物の缶がバレて、全員の信用をなくしてしまう。
ジャクソンの判断でエンジンが止まり、一人だけ通信室にいて救助の連絡に成功していた。
現れたマヤに噛まれて下僕になると、シンクレアたちの前に出てストリゴイの代弁をする。
最後は暴走していく中でジェーンにナイフで刺され、正気を取り戻すも結局死亡してしまう。
・ジミー・ビグロー(演:マーク・ディアコ)
代表作に『The Forest』、『The Age of Imitation』などがあります。
アメリカ人のコック。ジャクソンと同じ船にいたが、ナチスの攻撃で救命ボートに仕方なく逃げていた。
ナチスの船に行くと言われると、誰よりも反対するもジェーンたちの意見に従っていた。
船内で不気味な死体を見て文句を言い放ち、シンクレアたちにも不満を漏らして対立する。
金塊を見つけて一人で持ち出そうと黙って棺桶の封印を解き、ストリゴイを復活させていた。
最後は目の前で目覚めたストリゴイに驚きながら、呆然と立っていると噛まれて殺された。
・リデル・ジャクソン(演:クリストファー・カービー)
代表作に『アイアン・スカイ』、『プリデスティネーション』などがあります。
アフリカ系アメリカ人でコック。ビグローと同じ商船に乗っていたが、ナチスの攻撃で一緒に救命ボートへ逃げた。
ナチスの船に乗り移るべきと主張するシンクレアたちの意見に、反対せず黙って従っていた。
以前は整備士をしていてボイラーの状況から危険と分かり、自己判断でエンジンを止めた。
生き残っていたナチス兵から話を聞こうとする中、マシンガンを手に入れて身構えていた。
最後はマヤを見てパニックになったナチス兵の銃撃で流れ弾が目に当たり、死亡してしまう。
・マヤ(演:ルビー・イソベル・ホール)
本作が長編映画デビュー作となります。
ナチスの船に隠れていた少女。シンクレアたちの様子を伺いながら、ガスマスクを被っている。
再び見つけられると手を伸ばしたジェーンを噛むが、大丈夫だと言われて安心していた。
ずっとルーマニア語を話していて、みんなを地下の部屋まで連れて行き開けさせようとした。
その正体はストリゴイの娘で、バレると逃げ出してファラデイを噛んで姿を消してしまう。
最後は部屋に閉じ込められ、ジェーンの娘に化ける通じず、ガソリンに火で焼死させられた。
・ストリゴイ(演:トロイ・ラーキン)
代表作に『William Kelly’s War』、『Lazybones』などがあります。
ルーマニアに古くから存在する吸血鬼。棺桶の中で妻とともに眠っていて、侵略したナチスに運び出されていた。
娘のマヤが新たに乗り込んだシンクレアたちを案内させ、復活する為に彼らを誘導させる。
ファラデイが下僕になると、シンクレアたちの前に代弁者として自分の目的を説明していた。
ジェーンを操ってに部屋を開けさせて自由になるが、妻とマヤが殺されてブチ切れてしまう。
最後は船を壊そうとしたアレクサンダーを止めるが、十字架で阻止され一緒に爆死を遂げた。
感想
[個人的な評価]
本作は『スター・ウォーズ』新三部作のVFXスタッフが参加した作品となります。
この作品は『エリア52』で知られるジャスティン・ディックスが監督と脚本を務めます。
大西洋の何もないところで救命ボートで生き延びたが、食糧が尽きて絶望しかない状況から始まるという感じになる。
当然のように灯りもほぼないので、いきなりの暗黒画面から始まるから幸先が思いやられるような感じがありました。
ただ、船を見つけて乗ってから多少は灯りが出て人の顔が見えるようになります。
不気味な雰囲気は悪くないし、王道の内輪揉めもあまりないからマシな部類に感じた。
こういう作品だとメインのクリーチャーが出てくるまで、くだらない会話劇で退屈してきまうパターンが非常に多いです。
しかも、物語が始まって数人の登場人物が出てくるから誰が誰なのか分からない。
その中で延々と内輪揉めされても面白くないし、暗黒画面だと尚更つまらなさが増すだけだから懸命な判断だと言える。
本作はそこら辺のバランスを取ろうとしていたところはまだマシの方で、比較的早くクリーチャーが出てくるのは悪くない。
便利なナチスドイツが関わっているオカルトなので、細かい説明は必要ないけど、少し強引な展開という感じでした。
クリーチャーも古いタイプの吸血鬼で、血を吸うのは当たり前として、噛まれた人間が下僕になって操られる事で遠隔攻撃をしていました。
どう考えても物理攻撃の方が強いと思うが、ワザワザ幻覚などの精神攻撃を使うこだわりがあっただろうと思うしかない。
圧倒的に悪い展開ではなかったけど、だからと言っていいという感じもなく、何より暗黒画面がすべてを台無しにしていました。
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