作品データ
公開年月 | 2021/04/08 |
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ジャンル | サスペンス/アクション |
原作 | なし |
監督 | アンティーン・ファーロング |
脚本 | アンティーン・ファーロング、キアロン・ホランド |
製作 | ドリュー・ベイリー、アンティーン・ファーロング、ほか |
製作国 | オーストラリア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
深夜の超高層ビル、地上500mのエレベーターで目隠しされ手を縛られたまま急降下繰り返す中で、少女のアリアは目を覚ました。
壁にはモニターがあり、拷問される父親の映像が流れ、携帯電話には母親が銃で殺される音声が残っていた。
状況がまったく分からないアリアは、確実に迫ってくる死へのカウントダウンを知りながらエレベーターから脱出を試みるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2022』にて上映された作品となります。
この作品はアンティーン・ファーロングにとって長編映画監督デビュー作となります。
物語のほとんどがエレベーターの中という事で、いわゆるソリッド・シチュエーション・スリラーと言えるジャンルの作品となります。
まずは状況がまったく分からない状況に主人公を放り込んで、鑑賞している側と一緒に真相を知っていくというパターンは王道だろう。
本作では状況を把握する為に主人公が悪役に振り回され、何度もエレベーターを上下させて身体にダメージを与え、父親の拷問を見せられ精神にもダメージを与える。
その為、必然的にずっと主人公は泣いている表情しかなく、あとは助けを叫ぶような繰り返しのパターンになります。
そうなると、状況が一切変わらず平行線をたどってしまうので退屈するが、そこに回想シーンを盛り込んで時系列をイジって尺稼ぎします。
ハッキリ言って、内容は30分程度で収められるような薄っぺらいモノであり、これを102分まで伸ばすとどうなるのか火を見るよりも明らかです。
単純に主人公が監禁されたエレベーターから脱出する話しだけでいいのに、なぜか超能力が使える設定を付け加えているせいでワケが分かりません。
エレベーターの状況と超能力との繋がりが一切なく、作品としても水と油を混ぜたような内容でどちらの要素も相乗効果を生んでいません。
逆にどちらの要素も足の引っ張り合いをしているだけで、後半になってくるとその反発が大きくなってしまいます。
ストーリーがメチャクチャで面白味が一切ないのに、映像だけは気合いが入っていてもったいないと思ってしまった。
ちゃんとした脚本と監督がいれば、良い映像の作品が作れるスタッフの無駄使いをしていて悲しくなりました。
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