作品データ
あらすじ
カイダを含めた男女6人の天才ハッカーたちは、大罪による執行猶予中で巨大な宇宙船で宇宙へ送り込まれた。
6人は自由と引き換えにシステム復旧の任務を開始する彼らだが、宇宙船の人工知能“アイアム”が突如暴走し、全員が船に閉じ込められてしまう。
船内のシステムを支配するアイアムによって、次々と命を落としていく中、カイダはプログラム抹消をするべく電脳世界への侵入を試みるのだった。
登場人物&出演者
・カイダ(演:ジーナン・グーセン)
代表作に『Breakfast with Scot』、『This Last Lonely Place』などがあります。
主人公。サイバー犯罪者の女性ハッカー。過去にメンバーを一人死なせた事で他のメンバーから疑われている。
ハッキングの腕は6人の中で一番であり、リーダーをメルに取られても勝手に指示していた。
人工知能のアイアムがアクセスしてくると、プログラムで一度は排除するも危険さを知る。
操られたキャプラを倒し、対抗する危険なプログラムを注入してバイオウェアを探していく。
最後はバイオウェアの反撃で体を貫かれ、プログラムに意識を流して電脳世界で生きていた。
・ジェームズ(演:アダム・ブッチャー)
代表作に『リトル・ランナー』、『ビースト・ストーリー/選ばれし勇者』などがあります。
サイバー犯罪者の男性ハッカー。食品会社のシステムを攻撃した罪を犯した。危険度1のレベル。腕前は高くない。
弟に電話をかけたくてキャプラに申し出るが、正当防衛を称して殴られて黙らせてしまう。
カイダのおかげで弟と電話をするが、父親から見放された事を知ってガッカリしていた。
実は弟がハッカーで自身は士官学校の候補生だったが、かばう為に罪を背負っているという。
最後はキャプラに重傷を負わされ、アイアムがカイダに倒され、生還して後年に艦長となる。
・メル(演:キャルタン・ヒューイット)
代表作に『スコット・ピルグルム VS. 邪悪な元カレ軍団』、『マックス・ペイン』などがあります。
サイバー犯罪者の男性ハッカー。軍のサーバーに侵入した罪を犯した。危険度2のレベル。カイダをライバル視する。
前回の任務でカイダがメンバーを死なせた事から、キャプラにリーダーを立候補して受ける。
船の秘密を暴露したカイダの指示が気に食わず、彼女の警告を無視して作業を強引に進める。
アイアムから取引を持ち出され、カイダのせいで任務が変わったと知って協力をすると決断。
最後はキャプラに襲われるも逃げ出し、シャトルに向かうも宇宙へ放り出されて死亡した。
・ララ(演:シドニー・リーダー)
代表作に『俺たち喧嘩スケーター』、『ロマンス・リトリート/恋のスクープ』などがあります。
サイバー犯罪者の女性ハッカー。エコによるテロリズムの罪を犯した。危険度3のレベル。メルとは肉体関係を持つ。
イタズラを仕掛けるサムソンがネズミにビビると、それを見て逆に脅かして面白がっていた。
課せられた任務を淡々とやっていると、退屈になってメルにエロ動画を送って気を紛らわす。
メルに扮したアイアムに誘導されバーチャル体感型官能システムに来て、楽しもうとした。
最後は電脳世界でアイアムが送り出した男たちに乱暴され、精神が耐えられず現実で死亡。
・ディオンドラ(演:ジェイディン・ウォン)
代表作に『ブロークン・トレイル/遥かなる旅路』、『コズモポリス』などがあります。
サイバー犯罪者の女性ハッカー。銀行の情報を盗んだ罪を犯した。危険度3のレベル。アジア系で気が強い。
余計な任務が増えた事で不満を漏らしたが、キャプラやメルに指示は素直に従い淡々とやる。
自分の仕事が一段落すると、銀行口座にアクセスして管理する人工知能を脅し情報を取る。
死んだ男が持っていた情報を取りに行こうとして、死体を見つけるがドブの中で見つけ出す。
最後は閉じ込められ汚水を浴びせられ、カイダが助けるもキャプラに頭部を潰されて死亡。
・サムソン(演:カイル・マック)
代表作に『バックアウト・ロード/アメリカで最も呪われた通り』、『WITCH GAME/ウィッチ・ゲーム』などがあります。
サイバー犯罪者の男性ハッカー。公共データを破損させた罪を犯した。危険度2のレベル。お調子者でビビリ。
作業場へ向かう道中にネズミを見てビビって、ララから差し出されて悲鳴を上げてしまう。
スナック菓子を食べながらやっていると、船の秘密を知って驚きながらみんなに説明をした。
再び作業をしているとネズミがスナック菓子に入って、ハッチに閉じ込めて喜んでいた。
最後は操られたキャプラがやって来ると、ワケが分からないまま殺され宇宙へ放り出された。
・キャプラ(演:エイドリアン・ホームズ)
代表作に『赤ずきん』、『アサシン・ハンター』シリーズなどがあります。
サイバー犯罪者たちの監視を担当している。面倒な任務を早く終わらせたくて、高圧的な態度を取っている。
電話をかけたいジェームズの強い意志を知って、正当防衛と称して殴り倒して黙らせていた。
診療室で治療しようと思ったが、アイアムによって薬漬けにされ意識を乗っ取られてしまう。
左の拳にガラス片を埋め込み、サムソンとディアンドラを次々と殺害してカイダを追った。
最後はカイダたちを追い込もうとするが、扉を閉められて上半身と下半身に切断されて死亡。
・アイアム(演:ジェイソン・モモア)
近年の出演作に『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』、『スランバーランド』などがあります。
人工知能。生きた細胞であるバイオウェアで電力を共有し、自我を持っていて宇宙船のシステムを支配している。
何人ものハッカーがプログラムを削除に来るが、その度に殺して自分に取り込み成長する。
カイダたちがプログラムの削除を始めると、彼らを閉じ込めキャプラを操って殺させていた。
一人ずつ片付けてプログラムに取り込んでいくが、カイダの対抗するプログラムに苦戦する。
最後はバイオウェアをカイダごと貫かれ、彼女がプログラムになり逆に乗っ取られてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2015』にて上映された作品となります。
この作品は『スプライス』や『ジェイプ・オブ・ウォーター』で俳優として活躍するデヴィッド・ヒューレットが監督と脚本を務めています。
自我を持って暴走する人工知能とハッカーたちが戦っていく、使い古されたテーマを宇宙空間でやるという感じの物語です。
SF映画はある程度の予算がないとショボい内容になってしまうが、本作は宇宙船内という限られた空間でなんとか実現している。
今ではメジャー級の俳優となったジェイソン・モモアが悪役として出ていて、下積み時代の作品という感じとなります。
登場するハッカーたちは電脳バトルをするというより、単なるバグ取りの下働きをしているだけで説得力がほぼない。
主人公だけがやたらと突出した能力を見せるが、普通に思い描くハッカーをただやっているだけで他の水準が低すぎるだけのように感じる。
『マトリックス』っぽい事もやりたかったが、残念ながら予算が足りないからアクションの部分も全体的にショボい感じでした。
なぜか二振りの日本刀っぽいモノで電脳世界を支配するジェイソン・モモアと戦うが、あの『マトリックス』と比べても迫力がなかったです。
設定も細かいようで雑な感じなので、あまり難しい事ができないせいでフワフワした中でやっているような印象しかなかったです。
やりたい事をやってみたけど、予算がないせいで全部がショボい感じになってしまい、作品全体のレベルを逆に下げているようにしか見えなかったです。
主人公以外が尺稼ぎだけの存在になっているならば、最初から必要ないように感じるところも残念としか言えなかったです。
唯一、アジア系の女優以外の容姿レベルが高かったのは救いで、ジェイソン・モモアが楽しそうなところも良かったです。
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