作品データ
あらすじ
消しゴム頭のあだ名を持つ印刷工のヘンリーは、以前肉体関係を持ったメアリーXから奇形の赤ん坊を生んだ事を告げられて結婚する事に。
ところがメアリーXはおぞましい形相の赤ん坊や育児に耐えきれず、ノイローゼになって家を出て行ってしまう。
残されたヘンリーは一人で不気味な赤ん坊を育てていくが、やがて彼もおかしな幻覚を見るようになってしまうのだった。
登場人物&出演者
・ヘンリー・スペンサー(演:ジャック・ナンス)
代表作に『デューン/砂の惑星』、『ツイン・ピークス』などがあります。
主人公。印刷工で特徴的な髪型から「イレイザーヘッド」というあだ名を持っている。
恋人であったメアリーから呼び出され、彼女の家で夕食に招かれて向かっていった。
メアリーと肉体関係があって赤ん坊が出来たと言われ、彼女の母親から結婚を迫られる。
赤ん坊の面倒をみる事に嫌気が差したメアリーが出ていき、一人で育てる事になる。
最後は赤ん坊の心臓を潰し、ラジエーターの少女と再会して抱き合っていた。
・メアリー・エックス(演:シャーロット・スチュアート)
代表作に『ヒューマン・ハイウェイ』、『トレマーズ』などがあります。
ヒロイン。ヘンリーの恋人。ヘンリーを家まで呼び出して夕食を両親とともにする。
母親を挟んで母親とヘンリーが会話するが、明らかにトゲのある会話でも気にしない。
食事の前に母親と相談し、ヘンリーと結婚するように言われて一緒に暮らす事に。
赤ん坊の面倒をみていたがノイローゼとなって、ヘンリーの家から出て行ってしまう。
最後はラジエーターの少女の夢を見たヘンリーの隣で寝ていたが、単なる幻覚であった。
・ミスター・エックス(演:アレン・ジョセフ)
代表作に『マラソンマン』、『レイジング・ブル』などがあります。
メアリーの父親。ヘンリーが家にやって来るという事で、夕食のメインを作っていた。
変わった形の鶏肉を手に入れていて、味付けしながらオーブンでじっくりと焼いていた。
夕食が始まると、焼き上がったチキンをヘンリーに切り分けさせるも妻が中断させた。
最後は食事が冷めるとして妻に主張したが、重要な話しでは蚊帳の外にいた。
・ミセス・エックス(演:ジーン・ベイツ)
代表作に『マルホランド・ドライブ』、『ダイ・ハード2』などがあります。
メアリーの母親。ヘンリーが家にやって来ると、リビングで出会って対面を果たす。
次々とトゲのある質問をヘンリーに浴びせていくが、本人はあまり気にしていなかった。
食事の前にヘンリーを呼び出すと、赤ん坊を産んだ娘と結婚するように強く迫った。
最後はメアリーがヘンリーの元に行くと決まり、何も知らない夫の言葉を無視した。
・ラジエーターの少女(ローレル・ニア)
本作が長編映画デビュー作となります。
赤ん坊の面倒をみていたヘンリーが疲れて、ラジエーターの中に劇場が見えて登場する。
ステージでは両方の頬が異常に腫れた少女が登場し、幼虫を潰しながら踊っていた。
幼虫を笑顔で潰した後、ステージを退場してからヘンリーの隣にメアリーが出現した。
最後は赤ん坊を殺したヘンリーの前に再び姿を現し、呆然とする彼を受け止めた。
感想
[個人的な評価]
本作はデヴィッド・リンチが製作チームの5人と5年の歳月をかけた作品となります。
まさにアート系映画という作品であり、いわゆるカルト映画として高い人気があります。
タイトルはずっと前から知っていましたが、鑑賞する機会がなくて保留していました。
ついに鑑賞する時が来ましたが、これは体調や疲労感がない状態じゃないといけません。
なぜなら、ストーリー性がまるでなく、デヴィッド・リンチ監督の世界観が思いついたような感じで散りばめられています。
つまり、この作品はデヴィッド・リンチ監督と感性がリンクしなければ何が面白いのか分からないと思います。
ちなみに個人的な感想として面白さはまったく感じなかったが、奇形の胎児に関する造型だけが素晴らしいと思いました。
ただ、考えてみると個人的にデヴィッド・リンチ監督の作品はほぼ鑑賞しておらず、唯一の『ツイン・ピークス』も遠い昔で覚えていません。
これは完全に映画の玄人だと自称している人が大好きなタイプの作品で、娯楽作が好きな自分にとって相反する立ち位置にあります。
デヴィッド・リンチ監督が5年も諦めずに作ったというのはスゴイと思うが、多くには歓迎されない尖りすぎた作品だと思います。
様々なメッセージが込められているかもしれないが、そういうモノを求めていない自分にとって最初から最後まで退屈で仕方なかったです。
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