【ザ・ファーム/恐怖の食物連鎖】VD-882

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洋画

作品データ

公開年月 2018/04/20
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ハンス・シュティアンスヴァルト
脚本 ハンス・シュティアンスヴァルト
製作 ジェームズ・ハンツマン、トッド・スレイター
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ノラとアレックは自然を満喫する為に田舎道をドライブし、途中でダイナーに寄って食事をするも彼らをじっと見つめる男を無視して車へ戻った。
長旅の疲れもあって二人は地元民に聞いた安宿で一晩過ごすが、目を覚ましたノラは狭い檻の中に閉じ込められていた。
何が起きたのか理解できないノラの前に、ブタやウサギなど家畜動物のマスクを被った者たちが現れ、恐怖する彼女に関係なく人間を家畜のように吊るしていくのだった。

登場人物&出演者

ノラ(演:ノラ・イェサヤン)

代表作に『Temporary, Like a Virus』などがあります。

主人公。ロサンゼルス在住で恋人のアレックと田舎道をドライブする。田舎の人に対して強い不信感を持つ。

困っている人を助けるアレックの優しさに注意し、地元住民の不快な言動に機嫌を悪くする。
コテージでも管理人に不信感を持つも家畜として捕まり、他の女性の言葉から事実を知る。
脱出しようとして逃げ出したアレックに助けられ、彼が捕まると一人でも逃げそうとした。
最後は捕まった女性とバスで逃げようとして捕まってしまい、丸焼き料理にされてしまう。

アレック(演:アレック・ゲイロード)

代表作に『A Shot of Nectar』、『It Crawls Beneath』などがあります。

ヒロイン。ロサンゼルスに住んでいるが、恋人のノラと田舎道をドライブする。物事を楽観的に考える。

何かと田舎に対して不信感を持つノラと違い、困っている人を見ると助けるも注意される。
案内されたコテージまで来ると、管理人である牧場主とフレンドリーに会話をしていた。
家畜として檻で目を覚ますと逃げようとするが、次の料理の材料となる為に運び出された。
最後はいつの間に逃げ出してノラを助けるが、トラバサミに足が挟まって再び捕まっていた。

アンドリュー(演:ロブ・ティスデイル)

代表作に『The Astrid Experience』などがあります。

人を家畜とするコミュニティの一人。知能に問題がある。普段は牧場から離れたガソリンスタンドで店番をしている。

ノラたちが給油の為に立ち寄ると、嬉しそうに対応して彼らに泊まる場所を案内していた。
牧場では動物のマスクをしておらず、家畜となった女性に罵られて逆ギレで殺してしまう。
牧場主から注意を受けるだけで罰を受けず、男の家畜たちに餌をあげるも逃げ出していた。
最後は馬マスクに追いかけられるが、料理に必要な香草を牧場主に持っていて許されていた。

牧場主(演:ケン・ボロック)

代表作に『Timepiece』、『A Rabbi, a Priest and an Ex-Gumba』などがあります。

数年前にコテージを見つけ気に入って譲ってもらう。普段は外部から来た客を迎え入れて部屋を案内している。

泊まる場所を求めてきたノラとアレックを出迎え、久しぶりの会話を一人で楽しんでいた。
実際は牧場の管理をしていて、料理の注文を受ける窓口で必要な材料などのチェックをする。
アンドリューが勝手に女性の家畜を殺害して、部下たちに見つけ出させて注意をしていた。
最後は急な大量注文に対応するべく料理人たちに声をかけ、逃げたノラたちを食卓に乗せる。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はハンス・シュティアンスヴァルトにとって長編映画デビュー作となります。
この作品は「ヴィーガニズム」の考え方を真っ向から受け止めた内容となっています。
ただ、どこからどう見てもヴィーガンは関係なく、畜産業を営んでいる人々が家畜に対する扱いを皮肉っているようにしか見えない。
そうなると、広告として使っている「ヴィーガニズム」は間違っていて、単純にインパクトだけで売り出そうとしている印象がありました。
内容についても同じような事が言えて、捕まえた人を家畜のように飼育して、女性から母乳を取って牛乳のように扱い、男や生ませた赤ん坊を肉として使っている。
その設定だけでも不快になる人は少ないだろうけど、あまりにも淡々と描写しすぎて映像から衝撃度はそこまで感じられない。
監督は芸術志向のタイプだっただろうから、スプラッターの要素をなるべく減らしているのもテーマとの相性が悪かったと思います。
こういうタイプの作品は徹底したスプラッターと、逃げようとする女性主人公の視点に合わせてやらないといけないです。
『悪魔のいけにえ』シリーズでもそうだが、人を食べる事が目的で狩っていて、その中で圧倒的なスプラッターを見せていきます。
しかし、本作はそのような展開を敢えて避けているように見えて、結果的に全部が中途半端になってしまっている。
映像だけにインパクトを求めた結果、説明不足はもちろん、人を誘拐して家畜にする組織が誰に対して商品を提供しているのも見えてこない。
そうなると、人を家畜にしている彼らの目的や思想も分からないから、ただ不快な設定しか見えてこなかったです。
監督の頭の中では壮大な設定があるけど、実際に映像化すると断片的すぎて観ている側としたら不親切すぎる内容に感じてしまう。
どうせ芸術志向でやるなら、ドキュメンタリーっぽくやって、淡々とした描写にした方が逆に不気味さが浮き出て説得力を持たせると思いました。

コメント

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