作品データ
公開年月 | 2020/03/06 |
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ジャンル | アドベンチャー/アクション |
原作 | なし |
監督 | ワン・シン |
脚本 | リュウ・ジェイ、バイ・ルー |
製作 | チャン・ルングォ |
製作国 | 中国 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ジョウは行方不明になった生物学者の父を探す為、その弟子である古生物学者のチェン・リャンとともにウー・インションをリーダーとして各分野の専門家たちと捜索隊を結成する。
幽霊島に向けて出向した彼らだったが、すぐに原因不明の電磁波の影響で外部との通信が一切取れなくなってしまう。
しかし、偶然にも彼らの前に幽霊島が姿を表し、上陸した捜索隊は太古の昔に滅んだはずの恐竜を目の当たりにするのだった。
登場人物&出演者

代表作に『ファントム・セブン/香港機動警察』、『夜半歌聲、逢いたくて、逢えなくて』などがあります。
主人公。サバイバルとレスキューの専門家。都会生活が苦手なせいで収入がなく生活に困窮していた。
一度はジョウから依頼されるも追い返したが、父を探したい彼女の言葉に折れてしまう。
島に到着してから未知なる生物がいるとすぐに察知して警告するが、ファンルイが無視する。
ジョウ教授を発見して助け出して認めてもらい、ファンルイたちを逃す為に身を挺した。
最後はティラノサウルスを撹乱して逃げ出し、ファンルイにプロポーズして帰還を果たす。

本作が長編映画デビュー作となります。
ヒロイン。ジョウ先生の一人娘。幽霊島で行方不明となった父の為に捜索隊を結成する。
一度はインションに断られて皮肉を口にしたが、父を探したいという気持ちで再度依頼した。
実はインションとは恋人同士だったが、考え方の違いから別れるも未だに気持ちがある。
父親を見つけて喜ぶが、警告を無視した事に怒られるが、インションにフォローされた。
最後はインションが身体を張って助けてくれて、ようやく彼との結婚が実現できると知る。

代表作に『Hot Rival』などがあります。
インションの従姉妹。医学の知識を持っている。生活苦のインションを常に心配している。
支払いが迫っていて何もしないインションに強く言うが、ファンルイの依頼で同行する。
危険な島でなぜかタンクトップで挑み、自然を完全に舐めきった服装でもほぼ無傷で済む。
島には危険な恐竜がたくさんいるという事で、インションの指示で先に船で待機する。
最後は船で待機していると、生還したインションたちを出迎えて中国へ帰っていった。

代表作に『A Roar of Wolf Troops』などがあります。
ジョウ教授の弟子。生物分類学と古生物学が専門。ジョウ教授を探す為に同行している。
幽霊島に到着して古生物を発見すると、一人だけ興奮して危険な水源沿いを選択する。
調査隊の一人が瀕死状態で見つかり、話しを聞こうと薬を過剰摂取させて殺してしまう。
実は多くの研究レポートを出すも却下され、見つけた卵で金儲けしようと暴走する。
最後はファンルイを人質にする暴挙に出るが、ティラノサウルスに食われて呆気なく死亡。

本作が長編映画デビュー作となります。
捜索隊のメンバー。情報処理を担当するエンジニア。脳腫瘍で余命が半年と宣告される。
美人の妻がいて危険な探索隊に参加したが、明日死ぬかもしれないと分かって怯える。
なぜかインションに自分が死んだら賠償金を妻に渡すように言って死亡フラグを立てる。
救難信号を送るジョウ教授たちを見つけ、連れ去られたファンルイをインションと探す。
最後はインションとジョウ教授を助ける為、ティラノサウルスの気を引いて食い殺された。

本作が長編映画デビュー作となります。
捜索隊のメンバー。捜索隊の警護と安全責任を担当する傭兵。威圧的な態度を取っている。
最初からインションに対して敵意に近い雰囲気を持ち、何があっても対処できると自負する。
島の到着してから危険な恐竜がいると分かり、部下が死んでいくもあまり気にしていない。
ジョウ教授の研究日誌で大儲けできると知って、ファンルイとチェンを連れ出していく。
最後はファンルイに強い言葉を浴びせるが、チェンに刺されてあっさりと死んでしまう。

本作が長編映画デビュー作となります。
ファンルイの父親。幽霊島を発見して調査隊とともにやって来るも行方不明になっていた。
ティラノサウルスに追われるインションたちの前に現れ、催涙弾を使って追っ払った。
ファンルイが警告を無視して来た事に怒り、フォローするインションを他人扱いにした。
ティラノサウルスに追われてインションに助けられ、暴走する弟子に大きく落胆していた。
最後はインションが身を挺して助けてくれて、彼を認めて他人じゃない雰囲気を出した。
感想
[個人的な評価]
本作は同タイトルの作品があって、てっきりオースラリアの映画だと思っていました。
しかし、実際に始まると400年前の中国人が出てくると、中国の映画だと初めて知りました。
どうやら本作の情報がかなり少なく、久しぶりに集めるのに苦労をした作品でした。
ただ、そのワリに内容が『ジュラシック・パーク』とピーター・ジャクソン版の『キング・コング』を繋げたような既視感たっぷりの作品でした。
『ジュラシック・パーク』で見たシーンが何度も出てくるし、『キング・コング』のような暴走するキャラクターも出てくる。
各分野の専門家を集めた探索隊とは言っても、まったくそんな雰囲気がなく、どう考えても全滅するようなメンツでした。
主人公を演じるプロレスラーの船木誠勝にしか見えず、いつプロレス技を繰り出すのか考えてしまいました。
ヒロインは中国美人なのは間違いないだろうが、今ひとつパッとせず地味な感じでした。
登場人物に関しても記号以上の働きをせず、途中まで必死にキャラ立ちをしていたヤツらなんか中盤で抜け出して意味のない存在になったりする。
ストーリーは上記の作品を繋ぎ合わせて薄めた感じだが、それ以上に問題なのはCGのレベルが『ジュラシック・パーク』よりもクォリティーが低いのです。
近年の中国映画は金に物を言わせて派手なCGで荒らしていますが、たまの本作のようなどうしようもないレベルの作品があります。
出てくる恐竜も勝手に『ジュラシック・パーク』から拝借したのではないかと疑うほど、バリエーションが少なすぎました。
物語の展開は子供でも読めるぐらい分かりやすくて、ラストのオチなんかもそのまま過ぎて逆に笑ってしまうかもしれないだろう。
真面目に作っているワリに内容が既視感たっぷり、CGも稚拙で動きが少なく、オリジナリティの欠片もない作品でした。
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