作品データ
あらすじ
7月5日、高校生の明日香はいるはずのない少女に「ワタシのカラダ、探して」と言われ、気づくと高広たち5人のクラスメイトとともに深夜の学校にいた。
すると、全身が血に染まった少女“赤い人”が6人全員が惨殺される恐怖の一日を延々と繰り返していき、抜け出す唯一の方法は校内にバラバラとなったカラダを見つける事。
やがて6人の中に少しずつ友情が芽生え、明日香たちは力を合わせてこの理不尽なデスゲームの攻略に挑んでいくのだった。
登場人物&出演者
・森崎明日香(演:橋本環奈)
近年の出演作に『湯道』、『春に散る』などがあります。
主人公。女子高生。学校ではぼっちで無視されている。高広とは幼稚園からの幼馴染みだが無視される。
「カラダ探し」が始まって最後に殺されると、翔太からデスゲームと知って協力していく。
高広との距離が以前のように縮まって、他のみんなとも仲良くなって友達ができて喜ぶ。
エミリーにみんなが食われる中で一人だけ残って体を揃え、見事にクリアし次の日を迎えた。
最後は一人だけ記憶を保持して文化祭委員に選ばれ、ネクタイピンで高広が思い出し笑った。
・伊勢高広(演:眞栄田郷敦)
代表作に『小さな恋のうた』、『東京リベンジャーズ』シリーズなどがあります。
ヒロイン。男子高生。イケメンでバスケ部のエース。明日香とは幼稚園からの幼馴染みである。
「カラダ探し」が始まると、すぐに明日香を心配して赤い人から逃げるも結局は殺された。
翌日には何か知っている翔太を連れ出し、みんなで協力する流れを作る中心的な人物になる。
クリアすると記憶がリセットする事を知らず、ネクタイピンを渡して忘れないと誓った。
最後は明日香が体を揃えて完了させ、文化祭委員に選ばれネクタイピンを見て思い出した。
・柊留美子(演:山本舞香)
代表作に『暗殺教室』シリーズ、『東京喰種/トーキョーグール【S】』などがあります。
女子高生。バーで働いている大人の男性と付き合っている。登校する時にバイクで送ってもらっている。
「カラダ探し」が始まってワケが分からず殺され、自分が浮気相手だと知ってガッカリする。
友達を多く持つ人気者だったが、明日香たちと仲良くなってイジメられる翔太を助けていた。
エミリーを明日香とともに止めていたが、彼女が捕まってチェーンソーで助けるも食われた。
最後は明日香が体を揃えて完了させ、記憶が消えた状態ながら文化祭委員に選ばれていた。
・清宮篤史(演:神尾楓珠)
代表作に『彼女が好きなものは』、『恋は光』などがあります。
男子高生。高広とは中学校が同じで元バスケ部。足をケガしたせいで不登校になって家に火こもっている。
「カラダ探し」で強引に学校へ飛ばされ、外に出ようとして赤い人によって最初に殺された。
みんなが懸命にゲームを進める中で参加せず、無線機をもらうも状況をただ聞いているだけ。
高広がピンチになった時に立ち上がって参加すると、本来の明るさを取り戻して協力する。
最後は明日香が体を揃えて完了させ、出席日数の問題で登校するも文化祭委員に選ばれた。
・浦西翔太(演:醍醐虎汰朗)
代表作に『灯台の子』、『野球部に花束を』などがあります。
男子高生。根暗でイジメを受けている。文化祭の費用を盗んだとしてイジメグループにぬれぎぬを着せられる。
「カラダ探し」が始めると、すぐに状況を理解して自分たちが置かれている現状を語った。
みんなで集まって作戦を立てるうちに仲良くなると、実は明るい性格で盛り上げ役となった。
理恵が食われて存在が消えてしまうと、頭部を揃えるべくエミリーを捕まえる装置を作る。
最後は明日香が体を揃えて完了させ、イジメられる存在に戻るも文化祭委員に選ばれた。
・鳴戸理恵(演:横田真悠)
代表作に『DIVOC-12/あこがれマガジン』、『君が落とした青空』などがあります。
女子高生。クラスの委員長で優等生。高広を以前から気にしていて、積極的に声をかけて存在感をアピール。
ぼっちである明日香とは一切話す事がなく、多少は気にするも友達を優先する態度を見せる。
「カラダ探し」が始まると、状況が分からないまま赤い人が出現して逃げ切れず殺された。
その後、みんなで集まって対策を立てるうちに仲良くなるが、エミリーに食われて消える。
最後は明日香が体を揃えて完了させ、復活するも記憶を失うも文化祭委員として集まった。
・八代友和(演:柄本佑)
近年の出演作に『俺たちに明日はないッス』、『スラッカーズ』などがあります。
教師。図書室の司書。学校では存在感がなく、生徒たちから気持ち悪い存在として敬遠される。
何かを埋めている時にたまたま明日香が見ていて、植木鉢が風で落ちてそのまま立ち去った。
図書室で明日香たちが作戦を立てていると、気になって覗き込んでから注意をしていた。
実は高校生の時に「カラダ探し」を経験していて、気になった明日香に説明していた。
最後はなんとか解決した記憶だけが残るが、一緒にやっていた同級生たちを忘れていた。
感想
[個人的な評価]
本作はウェルザードによる同名のホラー小説が原作となります。
この作品は『海猿』シリーズや『暗殺教室』シリーズで知られる羽住英一郎が監督を務める。
原作の方はホラーの雰囲気がずっと続けているが、本作はかなりアレンジされた青春映画になってしまっています。
多分、これは原作を読んでいるとまったく内容が違う事にブチ切れそうになるが、幸いにも原作は未読となっています。
序盤からちょっとだけ期待させるような演出があったけど、ずっとツッコミを入れないとやってられないぐらい厳しかったでう。
あまりにも小っ恥ずかしい青春を中盤以降にやっていて、ホラー映画を鑑賞するはずが観たくもない青春映画になって精神的にやられそうになりました。
まず、橋本環奈がぼっちの主人公を演じていて、男子高生たちが見向きもされない事がもはや非現実に感じてしまいました。
あの橋本環奈を無視する世界線と考えればいいのでしょうけど、どう考えて女性陣の中で圧倒的にルックスが優れているのは一目瞭然でした。
それがぼっちになっている事がウソにしか見えず、何より理由が最後まで語られないから説得力がまったくありませんでした。
最初から青春映画にちょっとしたホラー要素という意味なら理解できるが、本作は最初からホラー映画として宣伝しているから非常にタチが悪いです。
ただ、劇中に登場する「赤い人」や「エミリー」の造形はそれなり良く、ホラー耐性のない人なら相当怖いと思います。
ただ、ここは邦画の残念なところでエミリーがやるのは直接攻撃だけで芸がなく、それ以上の動きは予算の都合上できなかったのでしょう。
ラストはハッピーエンドになって、違った形で主人公たちが新たな絆を結んでいくが、エンドロールでなぜかぶち壊して続編をにおわせている。
ヒットすればシリーズ化するだろうけど、登場人物たちの掘り下げが雑なクセに青春ロマンスを展開されても上っ面だけで面白味はないでしょう。
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