作品データ
あらすじ
前作の後、生存者の一人であるゾーイ・デイヴィスは、エスケープ・ルームを仕掛けたミノス社の打倒を考えていた。
手がかりから得た座標に何かあると考えたゾーイは、もう一人の生存者であるベン・ミラーを連れてマンハッタンへ向かい、怪しい廃ビルを調べようとする。
しかし、その過程で新たなエスケープ・ルームに閉じ込められ、他に居合わせた四人はゾーイたちと同じように生還した人間だと判明するのだった。
登場人物&出演者
・ゾーイ・デイヴィス(演:テイラー・ラッセル)
代表作に『エスケープ・ルーム』、『WAVES/ウェイブス』などがあります。
主人公。前作のエスケープ・ルームから脱出した女性。過去のトラウマで飛行機に搭乗する事ができない。
ミノス社を潰す為にヒントを追うが、電車に乗ってゲームが開始されて謎解きをしていく。
証拠となる動画を撮りながらクリアしていき、ベンが砂地獄に飲み込まれて悲しんでしまう。
アマンダと再会を果たし、ミノス社の言いなりにならないと抵抗して脱出を果たし告発した。
最後は飛行機に乗るも違和感を覚え、すべてミノス社の仕掛けだと判明して呆然とした。
・ベン・ミラー(演:ローガン・ミラー)
代表作に『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』、『ゾンビーワールドへようこそ』などがあります。
前作でエスケープ・ルームから脱出した男性。命を助けてくれたゾーイに対して恩義を感じている。
当初からゾーイを止めていたが、強い決意を持った彼女に説得されて一緒にミノス社を探す。
電車に乗ってゲームが開始されると、すぐにクリアする為のヒントを探して脱出していく。
ビーチでブリアナを別のルートで逃げるように言うも間に合わず、砂地獄に飲み込まれた。
最後は水槽で溺れそうになるもゾーイが助けて脱出し、飛行機に乗るもゲームが再開された。
・アマンダ・ハーパー(演:デボラ・アン・ウォール)
代表作に『キリング・ショット』、『エスケープ・ルーム』などがあります。
前作のエスケープ・ルームに参加した女性。ゲームの攻略中にゾーイと仲良くなって友人となっていた。
前回のゲームでロッククライミングで落下して死亡したと思われたが、実は生き残っていた。
ミノス社に娘を人質に取られてしまい、今回のゲームを発案してゾーイたちを巻き込んだ。
ゾーイだけがクリアした部屋に姿を現し、次のゲームを引き受けるべきだと説得していた。
最後はゾーイがゲームを放棄して脱出して、警察にミノス社の事をすべて証言していた。
・レイチェル(演:ホランド・ローデン)
代表作に『ダスト』、『#フォロー・ミー』などがあります。
過去にエスケープ・ルームから生存した女性の一人。先天的な遺伝子の異常で痛覚がなく、過去に同じ体質の人間が集められた。
電車にゾーイとベンがやって来てゲームが開始されると、すぐに異変に気付いて対応する。
パニック状態のテオやケガしたブリアナを気遣い、謎解きの為に奮闘してクリアしていく。
ビーチで別のルートから脱出し、悲しむゾーイを励ましながら、自分の体質について語った。
最後は時間切れでブリアナにミノス社の思い通りにしない為、二人で酸の雨を浴びて死亡。
・ブリアナ(演:インディア・ムーア)
代表作に『サタデーナイト・チャーチ/夢を歌う場所』、『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』などがあります。
過去にエスケープ・ルームから生存した女性の一人。インフルエンサーで爆発する鏡の部屋により顔に傷を負っている。
電車に乗っていてゾーイとベンが乗ってゲームが開始され、誰よりも怖くなって号泣した。
すぐに気持ちを切り替えて生き残ろうと必死に謎解きをして、光線でケガしても動いていた。
ビーチでの脱出口の判断に迷い、結局は正規ルートから次のステージで酸の雨を確認した。
最後は時間切れになり、ミノス社の思い通りにしない為に諦めて酸の雨を浴びて死亡した。
・ネイト(演:トーマス・コッケレル)
代表作に『ハイネケン誘拐の代償』、『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』などがあります。
過去にエスケープ・ルームから生存した男性の一人。聖職者で自分だけが生き残ってしまった事に苦悩している。
電車にゾーイとベンが乗ってゲームが開始され、前回のゲームの苦悩から当初は何もせず。
クリアする為に協力していき、銀行では自分の命を賭けて謎解きするも気絶してしまう。
ビーチでは次のヒントを金属探知機で探し、レイチェルが砂地獄に飲み込まれて助ける。
最後は砂地獄から這い上がろうとしたが、結局はロープが切れて飲み込まれて死亡した。
・テオ(演:カリート・オリベロ)
代表作に『バッド・ディシジョン/終わりなき悪夢のはじまり』、『エスケープ・ルーム』などがあります。
過去にエスケープ・ルームから生存した男性の一人。攻略中での負傷で鼓膜が傷ついており、そのせいで補聴器を常用している。
地下鉄の車両に乗っていて、ちょうど妻の誕生日で電話をかけて話し込んでいた状況だった。
ゾーイとベンが強盗を追って電車まで来ると、ゲームが開始されて異変に気付いて焦った。
閉じ込められてブチ切れて当たり散らすが、レイチェルに宥められて冷静さを取り戻した。
最後は欠けている文字の解読を手伝うが、咄嗟にポールを握ったせいで感電死してしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は前作で監督を務めたアダム・ロビテルが続投しています。
この作品は日本では劇場公開されず、動画配信サービスでの配信となりました。
前作ではゲームに参加したキャラクターたちに次々と難題が降りかかり、謎解きしながら別の部屋に脱出を果たしていました。
今回はもう少し規模が拡大して電車から始まって、彼らをゲームに迎えたミノス社の仕掛けるゲームもスケールが増している。
その中で必死に正解を引いていく主人公の行動について、途中までミノス社の回し者じゃないかと疑うレベルでした。
ただ、実際はミノス社と敵対していると分かって、前作で死んだと思われたキャラクターとの再会で真実が分かっていきます。
90分未満の上映時間ながら、息もつかせないようなテンポの良さ、限られた時間内で判断しないといけない焦りが充分に伝わってきました。
しかも、今回はゲームを生き残った者たちが参加するので、すぐにゲームだと理解して行動するテンポの良さは前作以上と言えるだろう。
それぞれがトラウマを抱えた状態でゲームで何をすればいいのか理解していて、恐怖よりも生き残りたい気持ちが凌駕していました。
本作ではミノス社の規模について描かれていて、すべてはゾーイを引き込んでゲームを作らせたい気持ちがヒシヒシと伝わってきます。
普通に考えて企業としての利益があるのか怪しいが、ゾーイにそこまで固執する意味が本作の動きで分かってきます。
ラストは主人公たちが脱出してミノス社が警察に告発され、ようやく勝利していくと思ったら、実はすべて仕掛けだったという絶望感がとても良かったです。
どうやら三作目を作りそうな流れであるけど、まだまだ面白い感じになる可能性が充分残っているから期待しています。
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