【JUNG_E/ジョンイ】VD-838

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作品データ

公開年月 2023/01/20
ジャンル SF/アクション
原作 なし
監督 ヨン・サンホ
脚本 ヨン・サンホ
製作 ピョン・スンミン
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

気候変動により大地が荒廃し、人類は地球と月の軌道面の間に80個のシェルターを作って移住し宇宙で暮らしていた。
そんなある日、シェルターの8号、12号、13号がアドリアン自治国と名乗り地球へ他のシェルターと戦争状態となってしまう。
ユン・ジョンイは韓国の英雄として知られる女性兵士だが、作戦ミスで植物状態となって現在はクローンとして戦闘AIを抽出存在になるのだった。

登場人物&出演者

ユン・ソヒョン(演:カン・スヨン)

代表作に『シバジ』、『黒い土の少女』などがあります。

主人公。「クロノイド研究所」のチーム長。戦争の英雄だったジョンイの一人娘で肺ガンに冒されている。

会社の研究材料となった母親の戦闘実験に参加するが、同じミスの繰り返しで評価が下がる。
会長から戦闘AIの打ち切りを言われ、家庭用に切り替える為に母親が再び利用される事に。
ジョンイから過去の事を聞いて胸を打たれ、母親を自由にする為に娘の記憶を抹消させた。
最後は暴走するサンフンに追われるもジョンイが倒し、ケガするも自由になった姿を見送る。

ユン・ジョンイ/ジョンイ(演:キム・ヒョンジュ)

代表作に『クリスマスに雪が降れば』、『視線の向こうに』などがあります。

35年前に人類と独立国家アドリアンとの戦争で活躍した女性兵士。ある作戦で失敗して植物状態になってしまう。

契約でタイプCのクローンとなって企業に自分を売り、代わりに娘と母親の生活を助けた。
クロノイド研究所で戦闘AIとして脳を再現されるが、同じミスを何度も繰り返してしまう。
戦闘AIの開発を打ち切られ、娘の記憶を抹消されてソヒョンに自由の為に脱走させられる。
最後は暴走するサンフンを倒し、ソヒョンから逃げるように言われて森へ逃げて自由になる。

キム・サンフン所長(演:リュ・ギョンス)

代表作に『人質/韓国トップスター誘拐事件』などがあります。

「クロノイド研究所」の所長。常にユーモアを第一にしてプレゼンに臨むが、いつも意味もなく緊張する。

戦争の英雄だったジョンイの戦闘AIを研究するが、同じ場所で同じ失敗を繰り返していた。
成果が上がらない事に焦燥感を持ち、会長から打ち切られる事に対して誰よりも怯えていた。
その正体は会長の記憶と人格をコピーしたAIだが、自身は生身の人間だと信じていたという。
最後はソヒョンの裏切りを察知し、自分の秘密を知って暴走して追撃するも破壊された。

会長(演:イ・ドンウク)

代表作に『ビューティー・インサイド』、『ハッピーニューイヤー』などがあります。

「クロノイド研究所」の会長。若い頃から脳への研究に没頭し、人間の記憶や人格をAIでコピーする製品を開発する。

出発点は自分自身の完璧な複製を作ろうとして、出来上がったのはサンフン所長であった。
ユーモアを大事にする性格をサンフンがコピーするが、クローンで自分じゃないと認める。
ジョンイの戦闘AIについての研究がアドリアンとの和平で無意味となり、打ち切りを宣言。
最後はサンフンも今回の打ち切りで処分する事になり、あとはソヒョンにすべてを任せた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はCGの製作費が20億円で『新感染/ファイナル・エクスプレス』で知られるヨン・サンホが監督と脚本を務めています。
ヨン・サンホ監督は上記の韓国ゾンビ映画で一躍有名になって、今では韓国を代表する映画監督の一人になりました。
今回はNetflixと組んで大きな製作費で本格的なSF映画に挑戦しましたが、ハッキリ言って期待していたモノと違っていました。
確かに『新感染/ファイナル・エクスプレス』や続編で家族の絆を描いていましたが、本作にはアクションの部分で大きな期待を持ちました。
しかし、実際は母親と娘の絆を描いてしまい、期待されたSFアクションの部分が大味になってガッカリしてしまいました。
そもそも、冒頭で流れる世界設定はどうでも良くて、戦闘用のAIを作っている意味すらどうでもいい感じになってしまうほどストーリーと噛み合っていない。
元々は敵対する独立国家との戦争の為に物語が始まっているのに、それが終盤近くになって意味がないと主人公たちに言われるけど、これは鑑賞している方にも言える事でした。
戦争の英雄となった母親がクローン技術で好き放題され、最終的に和解する事で研究の意味がなくなるという事は物語を自分で否定しているようなモノでした。
未来の技術であるクローン技術を表現した設定は面白いし、タイプA、B、Cとあって、それぞれがどのような扱いになるところも興味深かった。
だが、そのような設定はあくまで設定として活かそうとせず、母親と娘だけの物語に執着したのは非常にもったいないと思いました。
もっと広げる事ができたのに、ワザワザ小さなスケールにした意味がよく分からず、あの戦闘シーンもオマケ程度すぎて残念にしか思えなかった。
だったら最初からアクションのシーンがなく、クローン技術による遺族の思いを描いたSFドラマにするべきだと思いました。
中途半端にアクションで釣ろうとするから微妙な感じになってしまい、所詮はNetflixのオリジナル映画だというイメージを加速させるような感じになりました。

コメント

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