作品データ
公開年月 | 2018/01/16 |
---|---|
ジャンル | サスペンス/SF |
原作 | なし |
監督 | カロリーヌ・ラブレシュ、スティーヴ・レオナール |
脚本 | カロリーヌ・ラブレシュ、スティーヴ・レオナール |
製作 | アン=マリー・ゲリナス、ブノワ・ボーリュー、ほか |
製作国 | カナダ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
交通事故を起こして記憶を失ったまま目覚めたリアムは、助けを求めて近くの町に入るも見るのは住民の死体ばかり。
謎のウイルスが何かが大気中に広がっていると不安になる中、リアムはようやく生存者を見つけて近寄った途端に目の前で死んでしまう。
リアムの半径15メートル以内に入った死んでいくが、同じく記憶喪失の女性ジェーンは近づいても死なず、一緒に謎を解き明かそうと行動するのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2018』にて上映された作品となります。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』のVFXの制作会社が参加しています。
この作品は宣伝にある「半径15メートル以内/全員即死」という言葉を見て気になりました。
何かの特殊な能力なのか、主人公が致死性のウイルスを保菌しているのか、オカルト的な現象なのか色々と推測しました。
主人公とヒロインが記憶のない状態で物語がスタートしているので、まずは彼らの出会いと素性から明らかにしていく展開となる。
本来なら主人公が持つ「死の力」が物語の中心になってもいいが、そこを敢えて外して素性の方をメインに持ってきたのは面白いと思います。
多分、本作は低予算で作られているので、「死の力」を作り出すには金がかかるからそっちの方にシフトしたのだろうと考えられる。
そうであれば、これは正しい判断となっていて、本作にオリジナリティを与えています。
単純に主人公の「死の力」だけに依存してしまうと、予算がない分、陳腐なシーンの連続になって微妙な映画になってしまう。
しかし、本作は危険な主人公の力をチラつかせながら、ヒロインとの出会いや失われた記憶を取り戻していくミステリーが効果的に面白くしている。
ラストで主人公が連続殺人鬼という正体と、ヒロインが次なる犠牲者という事実は宣伝文句から予想もつかないミスリードになっています。
ただ、主人公とヒロインの記憶だけを追っているので、それ以外に関して物語があまり広がっていない点が残念である。
主人公の持つ「死の力」が強すぎるから敢えて描写を少なくしていて、そこら辺に関しても物足りないところがありました。
最後は主人公の自殺で物語がキレイに完結しますが、終わっても何か足りないような感覚になってしまったのはちょっと残念です。
コメント