【トレーニング デイ】VD-814

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2001/10/05
ジャンル サスペンス/アクション
原作 なし
監督 アントワーン・フークア
脚本 デヴィッド・エアー
製作 ロバート・F・ニューマイヤー、ジェフリー・シルバー
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ロサンゼルス市警の麻薬取締課に配属となった新人刑事のジェイクは、一緒にコンビを組んで麻薬捜査のいろはを教えるのはベテラン刑事のアロンゾ。
アロンゾは麻薬に絡む数々の事件を解決してきた伝説的なカリスマ刑事で、新人のジェイクにとって憧れの存在となっていた。
しかし、実際にジェイクが目にしたのは法を自ら破るアロンゾの姿で、戸惑っている中でその行動は段々とエスカレートしていくのだった。

登場人物&出演者

アロンゾ・ハリス刑事(演:デンゼル・ワシントン)

近年の出演作に『マクベス』、『リトル・シングス』などがあります。

ロサンゼルス市警麻薬取締課のカリスマ刑事。独自のチームを形成して、ルールに縛られないやり方をする。

新人であるジェイクに訓練日と称して連れ回しくていくが、厳しい態度で心得を教えていく。
潜入捜査も必要だとしてマリファナをやらせ、更に強引な捜査などをして現実を見せていた。
実はロシアの大物を殺害したせいで金を要求され、ロジャーを裏切って大金を手に入れた。
最後は正義を貫くジェイクの裏切りに遭い、金を用意できずロシアンマフィアに殺された。

ジェイク・ホイト巡査(演:イーサン・ホーク)

近年の出演作に『レイモンド&レイ』、『ノースマン/導かれし復讐者』などがあります。

ロサンゼルス市警麻薬取締課に配属された新人刑事。街の悪人を取り締まって住みやすい環境にしたいと考えている。

アロンゾのやり方について素直に従うが、麻薬課の刑事としての考え方に振り回されていく。
強引にマリファナを吸わされてラリっていくが、レイプされそうな少女を助け出していた。
アロンゾがロジャーを殺害して金を手に入れると、そのやり方に疑問を持って止めていた。
最後は少女を助けた事で殺されずに済み、暴走するアロンゾを止めて自分の正義を貫いた。

ロジャー(演:スコット・グレン)

近年の出演作に『グリーンランド/地球最後の2日間』、『ペーパーボーイ/真夏の引力』などがあります。

麻薬の大物売人。アロンゾとは10年ほどの付き合いがあって、何かあると連絡をして協力を惜しまない。

新人のジェイクを連れて来ると、快くアロンゾたちを出迎えて、最高級の酒を飲ませていた。
予定では大きな仕事を終えてから引退して、フィリピンで隠居生活をするとアロンゾに話す。
大金が必要となったアロンゾたちに踏み込まれ、抵抗できず証拠品として押収されてしまう。
最後はジェイクを仲間に引き入れる為に殺されそうになるが、結局はアロンゾに殺害された。

スマイリー(演:クリフ・カーティス)

近年の出演作に『レミニセンス』、『ドクター・スリープ』などがあります。

ラテン系のギャング。危険な地域に住んでいて、アロンゾとは顔見知りで色々と世話になっているような状態。

アロンゾから電話を受けて彼らを出迎えると、ジェイクをポーカーに誘って一緒に遊んだ。
ゲームをする間にアロンゾの現状について話していて、ジェイクに窮地だと説明していた。
実はアロンゾから金をもらってジェイクの殺害を受け、彼をバスタブに入れて殺そうとした。
最後はジェイクが助けた少女が従姉妹だと判明し、礼として彼の命を取らずそのまま見逃す。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『第74回アカデミー賞』にて主演男優賞を受賞し、助演男優賞にノミネートされた。
この作品は『イコライザー』シリーズで知られるアントワーン・フークアが監督を務めています。
なんと言ってもハリウッドを代表する俳優となったデンゼル・ワシントンの怪演が光っている作品となっています。
今ではデンゼル・ワシントンは主人公として正義の味方というイメージだが、本作はそれとはまったく逆の存在となっています。
デンゼル・ワシントンの演じている刑事はカリスマ的な存在で、多くの事件を解決して大物を逮捕している。
その為、警察署では特別扱いされているような感じで、支給された車じゃなく、自分の車を使っているぐらいとなっています。
タイトルが示すように本作はたった一日だけ起きた事であるけど、あまりにも濃密すぎる内容にリアルでもありそうな説得力を持たせている。
治安の悪い場所へ平然と足を踏み入れ、誰も逆らえないような刑事が我が物顔で歩いている姿は異様としか言えないです。
いくら面倒を見たり、助けたりしているとは言え、周りは敵だらけなのに余裕の態度で歩いている主人公が逆に恐ろしいと感じさせる。
その証拠にデンゼル・ワシントンの様子が物語の流れに沿って正体が明かされ、新米刑事のイーサン・ホークが戸惑っていくのが分かります。
確かに悪党は許せない人種で逮捕して法の制裁を受けるべきだが、それ以上に危険なのは平然と一線を越えしまう刑事だと伝わってきました。
仲間だと思っていた売人、子供までいる愛人など、すべてが自分の思い通りにする為に存在する考え方がサイコパスに近いと思います。
それをナチュラルでやってしまうデンゼル・ワシントンこそ、アカデミー主演男優賞を受賞した意味が分かってきます。
2時間の上映時間もあっという間であり、主要の登場人物だって片手で数えるぐらいなのに濃密すぎる内容には驚きました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました