作品データ
あらすじ
17歳の夏目さくらは、仲間と“サバイバルランド”と呼ばれる忍者や侍、ガンマンに扮した敵とリアルなシューティングゲームができるテーマーパークにやって来る。
それぞれコスプレをして武器を持ちゲームがスタートするが、突然現れたゾンビ化させる謎の植物が人間に寄生して閉鎖されてしまう。
サバイバルランドに取り残された夏目たちを含めた女子高生7人は、襲ってくるゾンビたちから生き残りをかけたリアルなサバイバルゲームが開始されるのだった。
登場人物&出演者
・夏目さくら(演:飛鳥凛)
代表作に『口裂け女2』、『殺人鬼を飼う女』などがあります。
主人公。スケッチをしていた女子高生の一人。グループのリーダー的存在で真面目にやろうとする。
途中で抜け出した坩那たちを追って“サバイバルランド”に来ると、本物の武器を見つける。
朋絵が蔦人間に襲われた光景を見るが、坩那にずっと否定されるもみんなと逃げ回っていた。
倉庫に坩那とユリたちと隠れると、朋絵が助けを求めて入り、除草剤でテストして暴いた。
最後は右腕が感染しても蔦人間にならず、ユリに襲われるも坩那に助けられ生還を果たした。
・工藤坩那(演:有末麻祐子)
代表作に『二重心臓』、『制服サバイガールⅠ』などがあります。
スケッチをしていた女子高生の一人。葵と朋絵を手下にする不良っぽい性格で、スケッチに飽きてしまう。
気の弱い瑞希に描かせようとしてさくらと千草から文句を言われ、仕方なく放棄して去った。
葵の叔父さんがやっている“サバイバルランド”に来ると、ノリノリでゲームと楽しんだ。
蔦人間の襲撃を受け、さくらとユリたちと倉庫に逃げ出して、戦う為にネイルガンを持った。
最後は蔦人間を次々と倒していき、襲われていたさくらを助けて、二人で無事に生還する。
・秋川葵(演:仲村みう)
代表作に『テケテケ2』、『富江/アンリミテッド』などがあります。
スケッチをしていた女子高生の一人。坩那と朋絵とつるんでいる。あまり存在感がなく一緒にいるだけ。
坩那がスケッチに飽きて放り出すと、それに乗っかって辞めて三人で山を降りていった。
叔父さんがやっている“サバイバルランド”までみんなを連れていき、ゲームを楽しんだ。
蔦人間から逃げた瑞希が殺されるところを目撃し、見つからないように隠れて息を潜ませる。
最後はさくらと坩那が蔦人間を倒すと、騒ぎが終わった時に隠れ場所から出て生還を果たす。
・真崎ユリ(演:紗綾)
近年の出演作に『民暴』シリーズ、『YOKOHAMA BLACK』シリーズなどがあります。
スケッチをしていた女子高生の一人。虫が大嫌いで殺虫剤を携帯して、何かあるとすぐに撒いていた。
瑞希が坩那からスケッチを押し付けられると、さくらと千草が強く拒否する姿を見ていた。
“サバイバルランド”まで来ると、ノリノリで千草とともに時代劇のコスプレをしていた。
蔦人間の襲撃を受けてバタ足で逃げ回っていて、さくらと坩那たちと倉庫まで逃げた。
最後は忍者に追われ、蔦人間になってさくらを襲うも除草剤の釘を坩那に撃たれ消滅した。
・桐島朋絵(演:鹿谷弥生)
代表作に『Trick House/トリックハウス』、『フライング☆ラビッツ』などがあります。
スケッチをしていた女子高生の一人。不良な坩那とつるんでいて、スケッチを一緒に放置していた。
葵の叔父さんがやっている“サバイバルランド”まで来ると、侍役を見て一目惚れをした。
ゲームが開始されると坩那を探す名目で侍を見つけるが、斬られて蔦人間にされてしまう。
みんなと一緒に行動して携帯電話を破壊し、倉庫に逃げていた坩那たちと合流を果たした。
最後は除草剤のテストで蔦人間だとバレてしまい、全身にかけられて泡となって消滅した。
・山名千草(演:小林万桜)
代表作に『聖少女戦士/St.ヴァルキリー』、『実写版/マイコうそみたい!』などがあります。
スケッチをしていた女子高生の一人。さくらの親友で正義感が強い。気弱な瑞希を坩那から助けていた。
代わりに描いてもらおうと瑞希に押し付ける坩那の前に出て、強く断って追い返していた。
“サバイバルランド”までやって来ると、ユリとともに時代劇のコスプレをして楽しむ。
ケガした朋絵を心配し、蔦人間の襲撃で逃げ出すも捕まり、喉を切り裂かれて死亡した。
最後は蔦人間となってさくらを襲い、首を絞めていたが坩那に除草剤を巻かれて消滅した。
・本多瑞希(演:秦みずほ)
代表作に『こわい童謡/表の章』、『腐女子彼女。』などがあります。
スケッチをしていた女子高生の一人。眼鏡をかけていて気弱な性格。強気な坩那に文句が言えない。
飽きてしまった坩那からスケッチを代筆するように言われるが、さくらに止めてもらった。
坩那たちを追いかけて“サバイバルランド”に来ると、事故の心配すると管理者がキレた。
蔦人間が発生してヒステリーを起こし、一人で逃げようとするも額に手裏剣を食らって死亡。
最後は蔦人間となってさくらたちを襲ったが、坩那に除草剤を巻かれ苦しみながら消滅した。
・叔父さん(演:藤堂新二)
代表作に『スパイダーマン/1978年版』、『グランドシネマ/坂東玉三郎 日本橋』などがあります。
葵の叔父さん。多額の資金を投じて時代劇のテーマパーク“サバイバルランド”を作って3ヶ月後に開園を控える。
近くでスケッチをしていた姪の葵から連絡をもらうと、快く返事をしてみんなを出迎えた。
完璧で安全なシステムに自信を持っていて、瑞希が危険視するも問題ないとして説明する。
蔦人間が発生して置いていた本物の武器が奪われ、警察への連絡せず独力で解決を考えた。
最後は建物に侵入した蔦人間に襲われ仲間となって、さくらたちによる除草剤で消滅した。
感想
[個人的な評価]
本作は金子大志によるゾンビ映画前後編の前編となっています。
この作品は『クレーマー』で知られる金子大志が監督と共同脚本を務めています。
ゾンビ映画というジャンル分けになっていたが、正確には蔓人間という感じで全身に蔓が巻いたような感じになっています。
ただ、液体が体内の血を混ざると死んでも復活して感染をさせていく意味として、大きな枠にゾンビ映画と言えなくもないだろう。
本作は典型的な低予算のゾンビ映画という感じになっていて、全体的に安っぽい作りになっているのは仕方ないだろう。
登場する女子高生たちも7人だけでスケッチをしていたが、一人の叔父さんがテーマパークをしている事からそこに行く流れになります。
でも、実際は食糧難に対抗する為に遺伝子改造された植物があって、人間に感染すると蔓人間のようなゾンビがいてパンデミックを起こしていく。
とは言っても、登場人物は10人程度であり、メインとなる女子高生の半分以上が棒立ち要員でストーリーを動かすのは片手で数えるぐらいになっていました。
主人公と思われる飛鳥凛は『口裂け女2』のイメージが強いけど、今回は中途半端な正義を振りかざした個人的に一番嫌いなタイプのキャラクターでした。
それに対して、不良っぽい立ち回りながら一番生き残る意志があった女子高生を有末麻祐子が演じてバランスを取ろうとしていました。
蔓人間の動きはクラシック型のゾンビでノロノロとしているのに、なぜかターゲットが目の前にいると俊敏な動きになるのは仕方ないだろう。
というより、基本的に低予算の映画というのは強引な流れをやらないとストーリーが進まないので、こういう状況になってしまうと思う。
余計なエピソードも入れる余裕がないぐらいカツカツの状態でやっていた分、予想していたよりもヒドイ内容ではなかったです。
ただ、ハードルは極限まで下げての印象なので、同じく70分の時間を使うならば、もっと面白い作品はこの世でゴマンとあるはずです。
なぜ二部作にしているのか分かりませんが、これを作ったスタッフと演じたキャストたちは面白い映画だと思っているのか疑問です。
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