作品データ
あらすじ
オシロをはじめとする演劇部員たちは、部活動の合宿で薄暗い森の麓にある取り壊される予定の旧校舎に来ていた。
合宿当日に顧問から新入部員を紹介されるが、ろくに稽古もしない問題児で勝手に教室から抜け出し日が暮れても戻ってこなかった。
辺りが暗くなるにつれ異様な雰囲気を感じる中、旧校舎の職員室にナイフを手にした新入部員と傍らに死体と巨大な顔を持つ怪物が姿を現すのだった。
登場人物&出演者
・キズキ(演:倉持由香)
代表作に『タリウム少女の毒殺日記』、『牙狼/月虹ノ旅人』などがあります。
演劇部に転部してきた三年生。堂々とタバコを吸っていて、常にナイフを持ち歩いている事が噂になっている。
旧校舎で適当にやっていると、南先生に見つかって演劇部に連れて来られるもすぐに消えた。
ヨシエたちの襲撃をいち早く察知して反撃し、レイナに勘違いされるも事実だと主張した。
過去に男性の教師からセクハラを受けて、ナイフで反撃したせい危険人物として認定される。
最後は暴走したメガネを見捨ててキズキを助け出し、内田に助けられて病院に付き添いする。
・オシロ/白川(演:下垣真香)
代表作に『デスフォレスト/恐怖の森3』、『劇場版コード・ブルー/ドクターヘリ緊急救命』などがあります。
演劇部の部長で三年生。根っからのお人好し。転部してきたキズキを知らず声をかけるも無視された。
新しい校舎での部室が気に入らず、旧校舎を部室にして南先生から取り壊しについて聞いた。
南先生がキズキを連れてくると、なぜか気になって色々と世話しようとして敬遠される。
ヨシエたちの襲撃でレイナが食い殺され、右腕を食われたメガネがヤンデレ化し足を負傷。
最後はメガネを見捨ててキズキと一緒に外へ出て、内田がやって来た事から生還を果たした。
・メガネの女子生徒(演:富田千晴)
代表作に『L・DK』などがあります。
演劇部で脚本を担当する三年生。成績優秀で良い大学に入るように親からプレッシャーを受けている。
唯一、自分が書いた脚本を面白いと言ってくれるオシロに恋愛感情に似たモノを持っている。
転部してきたキズキを気にかける部長に嫉妬して、なんとか振り向かせようと焦っていた。
ヨシエとジイさんの襲撃を受けて逃げ出し、オシロを引き止めるもキズキの元に行かれた。
最後は右腕をジイさんに食われ、ヤンデレ化してオシロをケガさせ、ヨシエに食い殺された。
・ポッチャリの女子生徒(演:橋本薫乃)
本作が長編映画デビュー作となります。
演劇部の二年生。少し太めで同じ学年のレイナと練習している。基本的にはレイナのオマケみたいな存在。
音楽をかけようとして爆音するラジオを止めるべく、電源を抜くようにレイナに言っていた。
転部してきたキズキの噂を知っていて、レイナと同じくどうでもいい存在として考えていた。
レイナがキズキが悪い人間と決めつけると賛同し、ヨシエが登場してみんなと逃げ出した。
最後はキズキを気にするオシロに苦言し、ジイさんの襲撃から逃げるもヨシエに殺された。
・レイナ(演:寺田安裕香)
代表作に『スレイブメン』などがあります。
演劇部の二年生。次の部長を狙っている。ポッチャリな女子生徒と練習して、おしゃべりで文句を平然と口にする。
音楽をかけようとして爆音のラジオが止められず、ポッチャリに言われて電源を抜いていた。
転部してきたキズキの噂を誰よりも知っていて、完全に先入観と偏見で危険人物と考える。
キズキがナイフを手にした姿を見て、姿を消した南先生を殺したとしてオシロにブチ切れる。
最後は一人だけ教室から出ようとしたが、背後からヨシエが迫り振り返った瞬間に殺された。
・南先生(演:鈴木賀央里)
本作が長編映画デビュー作となります。
演劇部の顧問。旧校舎で演劇部の練習に付き合っている。転部するキズキを呼び出すもなかなか来ずイライラしていた。
オシロから旧校舎の取り壊しを話していて、残っていた本や道具などを廃棄すると説明する。
タバコを吸うキズキを見つけると、厳しい態度を見せながら演劇部の元に連れて行った。
ずっと黙っていたキズキに厳しい言動を見せながら、部長のオシロに任せて自分の仕事する。
最後は校舎の戸締まりをしていると、女子トイレに入ると、ジイさんに襲われ食い殺された。
・内田一輝(演:川岡大次郎)
代表作に『ゴト師株式会社』シリーズ、『デスフォレスト』シリーズなどがあります。
雑誌記者兼カメラマン。森から辛うじて逃げて警察に駆け寄って生還を果たす。ビジネスホテルに泊まっている。
森で起きた出来事を記事にしようと編集に打診するが、証拠が何もないせいで実現できない。
巨大な顔のヨシエに対する恐怖を持っていて、そのせいで自分の顔を切り刻んでしまう。
学校を写した写真にヨシエの顔を見てしまうと、危険だと感じてすぐに現場へ向かっていく。
最後は脱出したキズキとオシロを助け、翌日に写真を確認すると生前のヨシエを確認する。
・サイトウ(演:下東久美子)
代表作に『デスフォレスト』シリーズ、『劇場版 ほんとうにあった怖い話2020/呪われた家』などがあります。
謎の老婆。森では閑散とした食堂を経営していた。警察の尋問についても平然とウソをついて対処していた。
ヨシエの顔が写った校舎までやって来ると、静かに見上げて不気味な笑顔を浮かべていた。
学校に閉じ込められたオシロたちがヨシエに襲われると、外から見るも胸の苦しさを見せる。
逃げようとしたオシロたちを外から見ていて、声をかけられても当然のように何もしない。
最後は自分が撮った写真の中にヨシエの写真があると知った内田の背後を静かに歩いていた。
感想
[個人的な評価]
本作はKazzのフリーホラーゲームの実写映画シリーズの二作目となっています。
この作品は前作に引き続き一見正隆が監督と脚本を務めています。
前作ではちゃんとタイトルの通りに森が舞台でしたが、本作はなぜか学校になりました。
予算の関係かもしれないし、外でのロケは前作で上手くいかなかったから学校に切り替えただけかもしれない。
元々がフリーのホラーゲームなので自分でキャラクターを操作して、恐怖を追体験していくところが受けたのだと思います。
しかし、これが実写映画となると話しが変わってきて、前作ではマトモな役者を揃える事ができず棒読みのセリフとつまらないストーリーが展開されました。
60分あったうちの40分の内輪揉めという退屈なシーンの連続から、ようやく巨大な顔のヨシエとジイさんたちが少し出て多少は盛り上がった程度でした。
そんな本作では二作目という事から始まって27分でヨシエが出てきて、40分辺りから本格的に主人公たちが逃げ回る事になる。
ただ、ここまで来るのに前作と同じく本筋とはまったく関係ない演劇部の話しと不良女子生徒の話しが展開されていきます。
前作から監督と脚本を務めている一見正隆という方は素人上がりなのか、あまりにも物語を作るのが下手すぎると感じています。
予算が少ないのは仕方ないにしても、もう少し本筋と関連性を持たせるドラマは作れないのかと思ってしまいます。
結局、前作と同じような流れになってしまい、演劇部である意味もないし、不良女子生徒の設定だって意味がなかったです。
単なる一見正隆監督の趣味に付き合わされているドラマパードで、これを受け入れるかによって作品の面白さが変わってきます。
それでも前作よりは演技のレベルがハナクソ程度に良くなっているが、ホラー映画にはちゃんと演技ができる人じゃないと説得力が与えられない。
さすがに一見正隆監督が次作でクビになっていますが、本作よりも良くなるとは思えないので、まだまだ地獄のロードが続きます。
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