作品データ
あらすじ
ホラー雑誌「殺人鬼マニア」の編集者ジョエルは、ある夜怪しげなバーに迷い込み、泥酔して目を覚ますと閉店後の店の奥から声が聞こえた。
そこへ足を踏み入れたジョエルは、参加者が自らの体験を話し悩みを打ち明けあう殺人鬼の集会だと判明する。
ジョエルは殺人鬼に間違われてしまうが、雑誌で得た知識を駆使してやり過ごそうとするもバレてしまい、処分で揉めている間に逃げ出そうとするのだった。
登場人物&出演者
・ジョエル(演:エヴァン・マーシュ)
代表作に『シャザム!』、『The Office Games』などがあります。
主人公。ホラー雑誌「殺人鬼マニア」の副編集者補佐。殺人鬼を扱った映画に対して小バカにした態度を見せる。
同居人に片思いするも見向きもされず、家を追い出されてボブが行く店まで追いかけていく。
酔い潰れて殺人鬼の集会に間違えて参加すると、遅れてきたボブに正体を見抜かれてしまう。
キャリーに助けられてヒデオを倒し、火災報知器を作動させて警察によって逮捕された。
最後は病院でボブをキャリーと倒すと、彼女の助手となって殺人鬼たちを狙う仕事に就いた。
・キャリー(演:アンバー・ゴールドファーブ)
代表作に『キングダム・オブ・ドラゴン/伝説の魂を受け継ぐ者』、『天才スピヴェット』などがあります。
別の州から来た紅一点の殺人鬼。すでに7人の殺人を完璧にこなし、別の州で起きた問題を話題にする。
集会に遅れてきたジョエルが偽物だと分かっていて、彼の正体がバレるとキッチンに逃げた。
その正体は殺人鬼を殺す組織の一員で、16ヶ月に及ぶ潜入がジョエルによって台無しになる。
警察に捕まって留置所に入れられるもカギを開け、ジョエルを助け出して彼を外に出した。
最後は重傷を負って病院で手術しボブを殺害すると、ジョエルを助手にして殺人鬼を狙う。
・ボブ・ニース(演:アリ・ミレン)
代表作に『夜明けのゾンビ』、『ラプチャー/破裂』などがあります。
若い白人の殺人鬼。ナンパ師で弁護士、歯科医や不動産業に扮する。3回目のデートまでに相手を必ず殺害する。
ジョエルの同居人とイチャイチャして、彼がバーまで付いてくると親しげに話していた。
女を持ち帰って殺害してくると、遅れて集会に来てジョエルの言動から偽物だと見抜いた。
警察署で刑事として入って留置所のジョエルたちを挑発し、刑事を殺害してキャリーを探す。
最後は満身創痍で手術を受けたキャリーを狙うが、ジョエルとの連携によって殺された。
・フリッツ(演:ジュリアン・リッチングス)
近年の出演作に『スターダスト』、『ロックダウン・ホテル/死・霊・感・染』などがあります。
知的な殺人鬼。表の顔は会計士。裏の顔は計算を元に殺人を行い、常にメモを取りながら状況を整理する。
集会で遅れてきたジョエルの話しをメモして、冷静に一つひとつの事を聞いて納得していた。
ジョエルの正体がバレると、キッチンに侵入しようとしてキャリーに指を切断されてしまう。
警察署で刑事をあっさりと殺害し、キャリーを探すとサラが警察署が来ると中に招き入れた。
最後は油断して注射を自分に刺されて動けなくなり、机を頭に落とされて潰れて死亡した。
・マイク(演:ロバート・メイレット)
代表作に『シャーロック・ホームズ』、『ポーラー/狙われた暗殺者』などがあります。
大柄の殺人鬼。マザコンで自分の中にある“獣”の衝動に従う。性交中の大学生殺しに異常な執着を持つ。
集会で遅れてきた仲間だと勘違いし、戸惑っていたジョエルの前に立って座るように言った。
大雑把な殺人しかしない為に生き残りが何度も出しているが、なぜか捕まらずに殺人をする。
ボブによってジョエルが偽物だと知って、狩りを提案したザッカリーに怒りの一撃を加えた。
最後は警察署で刑事を殺害するが、待ち構えていたキャリーにナタを奪われて殺された。
・ヒデオ(演:ショーン・ペク)
代表作に『ウィッチブレイド/闇の女戦士』、『アメリカン・ソルジャーズ2』などがあります。
東洋系の殺人鬼。一流の料理人。殺した相手の内蔵や肉を食べる事に意味があると考え、神聖な事という信念を持つ。
集会に遅れてきたジョエルが仲間だと思って迎え入れるが、その様子に怪しさを感じ取る。
独特な信念を集会の中で話していて、16時間も屋根裏に潜み、殺害した人肉の良さを語った。
ボブによってジョエルの正体がバレると、狩りを提案したザッカリーの腹を切り裂いていた。
最後は通気孔からキッチンに侵入し、ジョエルを殺そうとしてキャリーに絞殺されてしまう。
・ザッカリー(演:デヴィッド・ケックナー)
代表作に『サマーキャンプ』、『フェイス・ベースド/ダメ男ふたりが人生で一発逆転する方法』などがあります。
中年で白人の殺人鬼。今回の集会の招集者で仕切り役。普段は政府から請け負った大量殺人を行っている。
直近の仕事ではカンボジアの村人を全員抹殺し、苦しんでいた様子を木の上から眺めていた。
遅れてきたジョエルを仲間だと思って集会に迎えると、彼から聞いた話しに納得していた。
ボブがやって来てジョエルが偽物だと知って、みんなで詰め寄って潜入していると考える。
最後はジョエルを狩る獲物にすると宣言するが、ブチ切れたマイクたちに殺害された。
・サラ(演:アレクサ・ローズ・スティール)
代表作に『野花』、『レベル16/服従の少女たち』などがあります。
ジョエルと同居する女性。ジョエルを単なる友達だと思っていて、彼を男として見ておらず木にしていない。
ボブとイチャイチャする姿を見られるも話さず、女友達と過ごす事からジョエルを追い出す。
バーから泥酔したジョエルの電話を受けると、迎えに行くかと行ったが切られてしまう。
ジョエルから殺人鬼に狙われるという電話を受けるが、まったく信じずに一方的に切った。
最後は警察署まで行くと殺人鬼が本物と知り、病院でジョエルがキャリーと去る姿を見送る。
感想
[個人的な評価]
本作は『ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭2021』にてゴールデン・レイヴン賞と観客賞を受賞しています。
この作品は『最/終/感/染/アンチ・ソーシャル』で知られるコーディ・カラハンが監督と共同製作を務めています。
どうやら舞台は1980年代だと思われるので、多分、監督たちは最も殺人鬼映画が大ヒットした時代を背景にしていると推測します。
タイトルから期待させられるような感じになるが、まず、主人公は殺人鬼映画の知識しかないオタクのような設定になります。
ただ、実際は雑誌の記者でB級映画に対して批評を書くだけで、本物の殺人に対してほぼ免疫がない状態です。
そんな主人公が本物の殺人鬼がいる集会に来ると、すぐに正体がバレてしまうが、まさかの殺人鬼キラーに助けられるという展開になります。
ハッキリ言って、主人公の存在価値がほとんどなく、終始に渡って殺人鬼キラーの足を引っ張るだけの存在になっていました。
特に片思いしている女性へのアプローチがずっと間違っていて、あまりにも頭が悪いせいでずっと邪魔にしか思えなかったです。
本作における殺人鬼キラーこそが主人公とも言えるような存在であり、殺人鬼を相手にしても一切負けない強さがありました。
期待した殺人鬼たちもモデルがいるような感じで、これも1980年代を盛り上げた殺人鬼映画のキャラクターを彷彿とさせています。
しかし、個々のキャラクターが表面的にパクっているだけで中身がなく、残念ながら魅力をまったく感じられなかったです。
主人公の正体を見破る殺人鬼の設定も中途半端であって、殺人鬼キラーが強すぎたせいで今ひとつという印象でした。
やはり、最初の中華料理屋で物語を完結するべきで、移動させた時点でネタ切れしているような印象を受けました。
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