作品データ
あらすじ
平和な田舎の村でガソリンスタンドを営むパク一家だったが、いい年をした三人の子供たちは定職に就かず、その日暮らしをしていた。
そんなある日、突然現れたゾンビに父親のマンドクが噛まれてしまうが、翌日には若返って村の老人たちから羨ましがれた。
そこで一家は倉庫に捕らえたゾンビを使って若返りビジネスを始め、村の老人たちが殺到して予想以上に大成功をするのだった。
登場人物&出演者
・ジュンゴル(演:チョン・ジェヨン)
代表作に『クワイエット・ファミリー』、『夜の浜辺でひとり』がある。
パク一家の長男。10年前に廃業したたガソリンスタンドの再建を目指す。自他ともにビビり。
道にマキビシを巻いてタイヤをパンクさせ、強引に連れて修理する違法な行為をしている。
チョンビがゾンビだと知ってビビってしまうが、父親を殺そうとするミンゴルを止める。
村がゾンビだらけになると、ナムジュやヘゴルの睨みからビビりながら奮闘していく。
最後は人類を救う為に一家で全国を回りながら、統括営業常務として旅をしている。
・ミンゴル(演:キム・ナムギル)
代表作に『ドント・ルッック・バック』、『パイレーツ』などがあります。
パク一家の次男。大手会社をクビになった。故郷に帰って宝くじで一攫千金を狙っている。
お先真っ暗な状態で帰郷していたが、チョンビを見てすぐにゾンビがと家族に説明した。
噛まれた父親が危険だと付け狙ったが、チョンビが一攫千金になると分かって考えを変える。
チョンビがいなくなり村がゾンビだらけになってしまうと、家族を助ける為に戻ってきた。
最後は人類を救う為に一家で全国を回りながら、企画広報理事として旅をしている。
・ナムジュ(演:オム・ジウォン)
代表作に『REC【レック】』、『MASTER/マスター』などがあります。
ジュンゴルの妻。お金を稼いで生まれてくる子供を育てる夢を持つ。厳しい一面を持つ。
パク家に嫁いできたが、経済的に逼迫した状態のせいで一家の経理を取り仕切っている。
チョンビが危険だと分かると、誰にも言わずペンチで歯を抜いて無力化させていた。
金を助けた緊急事態に赤ん坊を一人で産み、ヘゴルたちの助けでガソリンスタンドを脱出。
最後は人類を救う為に一家で全国を回りながら、代理理事として家族を支える事になる。
・ヘゴル(演:イ・スギョン)
代表作に『コインロッカーの女』、『沈黙、愛』などがあります。
パク一家の末娘。ペットを飼っているが毎度死なせてしまう。生まれた時に母親が死んだ。
村では母親殺しと陰口を言われており、そのせいでコンプレックスを密かに持っていた。
迷い込んだチョンビに名前をつけ、ペットとして飼っている内に人間のように接する。
次第にチョンビに恋心を持ち、ゾンビ化した村人たちに襲われる寸前に彼に助けられる。
最後は人類を救う為に一家で全国を回りながら、警備隊長としてゾンビを整列させていた。
・チョンビ(演:チョン・ガラム)
本作が長編映画デビュー作となります。
パク一家が住む田舎へ迷い込んだゾンビ。人肉に興味がなく、キャベツが大好物である。
ミンゴルの説明でゾンビだと判明すると、パク一家によって納屋に閉じ込められてしまう。
噛む事で若返る効果があると分かり、パク一家の資金源となって家族の一員となった。
噛んだ村人たちがゾンビ化するが、ヘゴルが襲われそうになって体を張って彼女を助けた。
最後はマンドクの抗体によって人間に戻り、人類を救う為にパク一家と旅をする事に。
・マンドク(演:パク・イナン)
代表作に『クワイエット・ファミリー』、『EXIT』などがあります。
パク一家の大黒柱。将来はハワイに行きたい。妻を亡くし、ガソリンスタンドも廃業した。
いつも仲間たちと花札で遊んでいるが、何事も上手く行かず、ハワイ旅行も叶わずにいる。
チョンビに噛まれるが、なぜかゾンビ化せず、逆に細胞が活性化して若返ってしまう。
仲間の年寄りたちにも金をもらって噛ませ、それを元手に一人でハワイ旅行へ出かけた。
最後は帰国するとゾンビ化せず、抗体持ちだと判明し、人類を救う為に国を回る事になる。
感想
[個人的な評価]
本作は近年盛り上がるゾンビを題材にした作品となります。
『新感染/ファイナル・エクスプレス』が大ヒットして、韓国ゾンビ映画の将来を感じる。
韓国映画がアカデミー賞を受賞して、今ではアジアで一番期待されているのは間違えない。
そんな本作は新たなゾンビ映画に挑戦していて、王道の設定を取り入れながらも違った雰囲気を出そうとしています。
まず、パンデミックの起点となるゾンビのチョンビを演じるチョン・ガラムにおけるドラマは非常に面白いです。
ゾンビなのでもちろんですが、言葉をしゃべりませんが、パク一家と関わる事で大きく運命が変わる事になります。
本来ならパンデミックを起こして、サバイバルするのが王道ですが、本作はゾンビを使ってビジネスをやっていく展開は韓国映画らしい発想です。
それと、いつも思っている事ですが、なぜか韓国映画の食事シーンはおいしそうに食べる演技は気になります。
ダメな一家にやって来たゾンビにより、貧乏だった彼らが金持ちになって、ガソリンスタンドを再開させる流れも独自な感じがします。
ガソリンスタンドにした理由はラストで分かりますし、本作は家族の絆もテーマにしているのでラストでのドラマも安定しています。
何よりコミカルなテイストがあるので、ラストで父親の扱いとゾンビの扱いが逆転するのも面白いと思いました。
本作の主人公はパク一家になると思いますが、家族を助けたチョンビが普通の人間に戻ったシーンは思わずうれしくなりました。
基本的にゾンビ映画は救われるパターンが少ないのですが、本作は韓国社会は崩壊するが、パク一家とチョンビが救われる展開はとても良かったです。
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