作品データ
あらすじ
天才科学者のリード・リチャーズは人類の進化に多大な影響を与える宇宙嵐が地球に接近している事を突き止めた。
リードは億万長者の実業家であるヴィクター・ヴァン・ドゥームの協力を得て、元恋人のスー、その弟でパイロットのジョニー、親友のベンと宇宙へ飛び出つ。
しかし、5人は宇宙ステーションで宇宙放射線による雲の中に巻き込まれ、それぞれが特殊な能力を手に入れてしまうのだった。
登場人物&出演者
・リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック(演:ヨアン・グリフィズ)
代表作に『タイタニック』、『オスカー・ワイルド』などがあります。
「ファンタスティック・フォー」のリーダー。天才的な科学者ながら金欠気味で困っている。
未知の宇宙線を浴びて体がゴムのように伸びて、どんな衝撃も耐えるが凍ると痛みを感じる。
ベンの姿を見て事態の重さを知って、自宅兼研究室で必死に取り組んで装置を開発できた。
ヴィクターの追い詰められるが、チームがもう一度集まると、全員でその暴走を止める。
最後はジョニーの超新星と水による温度差でヴィクターを止め、スーパーヒーローとなった。
・スーザン・ストーム/インビジビル・ウーマン(演:ジェシカ・アルバ)
代表作に『アイドル・ハンズ』、『ダンス・レボリューション』などがあります。
「ファンタスティック・フォー」のメンバーで紅一点。ヴィクターの会社で働いている。
未知の宇宙線を浴びて、光を曲げて透明化し、バリアを張るが酷使すると鼻血を流す。
変異した体を治そうとリードとともに研究するが、行き詰まってデートするベンがキレる。
勝手な行動するジョニーを注意したせいで家出され、チームが本格的にバラバラとなった。
最後はまた求婚するヴィクターに反抗し、仲間と倒して、スーパーヒーローの仲間入りした。
・ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ(演:クリス・エヴァンス)
代表作に『セルラー』、『エクスタシー』などがあります。
「ファンタスティック・フォー」のメンバー。スーザンの弟で腕のいい宇宙飛行士である。
未知の宇宙線を浴びて、全身から高温の炎を出し空まで飛べるが、無意識に燃やしてしまう。
超能力を得て誰よりも喜んでいたが、軟禁状態に退屈して勝手に出てコードネームを決めた。
ベンと何度も対立して家出するが、リードたちのピンチを知って見過ごせず戻ってきた。
最後は超新星並の高熱でヴィクターの体を高温にして倒し、スーパーヒーローの仲間入りに。
・ベン・グリム/ザ・シング(演:マイケル・チクリス)
代表作に『レイン・キラー』、『小さな目撃者』などがあります。
「ファンタスティック・フォー」のメンバー。リードの親友で頼りになる宇宙飛行士。
未知の宇宙線を浴びて、体が頑丈な岩に変化し怪力を発揮するが、二度と元には戻れない。
みんなから珍獣扱いされ、恋人にも振られ、器が小さかったせいでヴィクターに利用された。
リードの作った装置をヴィクターの力で作動させ元に戻るが、間違えだった事に気付いた。
最後はシングに戻ってヴィクターを倒し、自分の姿を受け入れてスーパーヒーローとなった。
・アリシア・マスターズ(演:ケリー・ワシントン)
代表作に『16歳の合衆国』、『Ray/レイ』などがあります。
盲目の黒人女性で画家。バーで一人飲んでいた時、落ち込んでいたベンを励ましてくれた。
自分の醜さを主張していたベンだが、人と違う事は悪くないと素直な言葉を投げかけていた。
最後はニューヨークを救ったパーティに出ていて、ベンと恋人のような関係になっていた。
・レナード(演:ハミッシュ・リンクレイター)
代表作に『ライブ・フロム・バグダッド/湾岸戦争最前線』、『5デイズ』などがあります。
ヴィクターの秘書。宇宙での事故で会社の株価が下がっていた事を報告していた。
ヴィクターがテレビのインタビューを受ける番組の出演を決め、顔の傷は必要と語った。
ファンタスティック・フォーの全滅を企むヴィクターからベンを連行するよう指示を受ける。
最後は金属の像となったヴィクターを故郷ラトヴェリアに送り返す手続きをして見送った。
・ヴィクター・ヴァン・ドゥーム/ドクター・ドゥーム(演:ジュリアン・マクマホン)
代表作に『ロリータ願望』、『青い目撃者』などがあります。
大富豪にして有名な科学者。かつて学生時代はリードとライバルだったが今は成功している。
未知の宇宙線を浴びて、体が非常に硬い金属へ変化し、電気を吸収して放射する事もできる。
ずっとスーザンを自分のモノにしたい願望があって、求婚するもリードの計算違いで消えた。
宇宙での事故ですべてを失い、リードが奪ったと逆恨みをして超能力を使って暴走していく。
最後は高熱から水を浴びて、急激に体を冷やされてそのまま固まって故郷へ強制送還された。
感想
[個人的な評価]
本作はアメコミの歴史で最も古いスーパーヒーローのチーム「ファンタスティック・フォー」を原作にしています。
当時はまだアメコミ原作映画がそこまで割合を占めておらず、今の基盤を作った黎明期に登場した作品です。
王道で分かりやすいストーリーと、各キャラクターも性格を反映させた超能力も分かりやすくて、アメコミ原作映画の入門と言ってもいいぐらい初心者に優しい内容と設定です。
今ではMCU の複雑な世界観となっているが、当時は個別に作品を作っていて、シェアード・ユニバースのような展開は誰も想像していなかったのでしょう。
この「ファンタスティック・フォー」自体も原作コミックでも古い部類に入り、ライバルのDCコミックスに先んじて初のスーパーヒーローチームとしても知られています。
しかも、過去に日本でもアニメも放映されていて、まったく知られていないワケじゃない。
当時はまだスーパーヒーローとスーパーヴィランが一人ずつしか登場しなかったので、このチームという形は珍しかった。
一気にスーパーヒーローを4人も登場させるので、それぞれに割り振れるエピソードが限定されるが、本作は地味にバランスを取っていると思います。
勧善懲悪という分かりやすい展開も、日本で言うスーパー戦隊にも通じるところがある。
ただ、全体的にマイルドで明るい内容にしているので、ちょっとばかり非現実的で漫画的な演出が目立つからリアリティは薄い。
何より肝心のバトルが少なく、ほとんどが説明になってしまっているから内容としても地味な印象を持ってしまうだろう。
それでも、全員がハマり役というのは珍しく、そのままMCUに参加しても埋もれる事がないぐらいキャラクターが確立している。
特にクリス・エヴァンスは今だとキャプテン・アメリカのマジメなイメージがあるけど、やはり、チャラい男の方が似合っていると思わせるぐらい楽しそうです。
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