作品データ
あらすじ
アルツハイマー病を治療するサメを利用したアクティカ計画の失敗から19年。
製薬会社の大富豪カール・デュラントにより海底の実験施設で研究が再開され、現場主任のトレント、科学者のダニエルとレズリー、サメ保護活動家のミスティがチームに加わる。
実験体に使ったオオメジロザメは薬物投与で巨大化し、群れのリーダーに率いられたサメたち再び悪夢を繰り返すのだった。
登場人物&出演者
・ミスティ・カルフーン(演:ダニエル・サヴレ)
代表作に『チアーズ3』、『ブギーマン2/憑依』などがあります。
主人公。母親の会社を受け継ぎ、サメの保護と間違った認識を正す為に活動をしている。
会社への資金提供が打ち切られ、デュラント製薬会社が5年間の資金提供を提示される。
状況が分からないままアケイロスにやって来ると、デュラントの研究に対して文句を言う。
サメが暴走して施設が沈んでいくと、脱出を試みるがデュラントによって閉じ込められる。
最後は自力で脱出してデュラントを非難し、トレントに施設を爆破させて生還を果たす。
・トレント・スレイター(演:ロブ・メイズ)
代表作に『アイス・キャッスル/氷上のヒロイン』、『バーニング・スカイ』などがあります。
元ネイビーシールズ。アケイロスの現場主任。サメを監視して逃げ出したら連れて帰る。
サメが5匹外に施設を脱走してしまい、追いかけて戻すも犠牲となった人間の存在を知らず。
トンネルを掘って電気柵を抜ける事を見つけると、応急処置として逃げ出さない装置を置く。
サメが暴走してから脱出を最優先して、ミスティを閉じ込めたデュラントにブチ切れた。
最後はみんなで脱出するべくボートに乗り込み、施設の自爆を作動させて生還を果たした。
・アーロン(演:ネイサン・リン)
代表作に『Accident』、『キスから始まるものがたり』などがあります。
アケイロスのシステムを管理する。いつもふざけているが、トレントに厳しく注意される。
システムに問題はないと訴えるが、サメたちが電気柵の下にトンネルを掘っていたと知る。
ミスティたちがやって来ると、安全性を証明するべくデュラントに海へ突き落とされる。
当初からデュラントのやり方に不満を持ち、サメたちが暴走してから彼に暴言を吐く。
最後は脱出の為にボートへ泳ぐも一度は海中に引きずり込まれるが、結局は無傷で助かる。
・ダニエル・キム(演:ジェレミー・ボアード)
代表作に『House Party: Tonight’s the Night』、『Striving for Freedom』などがあります。
神経生理学者。ミスティと同じくデュラント製薬会社からスカウトされ、すぐにサインした。
このチャンスをずっと待っていて、マトモに契約書を読まないまま簡単に引き受けた。
アケイロスに来てレズリーにデュラントと協力していた事を告白し、彼女と和解をした。
鮫たちが暴走してレズリーを探すと、子ザメたちに追われるもなんとか逃げ出した。
最後はレズリーが目の前で食い殺され、その分を生きようとするが結局は子ザメに殺された。
・レズリー・キム(演:キム・シスター)
代表作に『デス・レース3/インフェルノ』、『Sonskyn Beperk』などがあります。
神経生物学者。ダニエルとは新婚で一緒に雇われ、ミスティの前でイチャイチャする。
今回の仕事を簡単に引き受けたダニエルに不満を持つが、研究費の心配がなくなった。
アケイロスに来てダニエルが以前からデュラントと協力していたと知ってショックを受ける。
サメたちが暴走してダニエルが取り乱す中、安全だと言ったデュラントに暴言を吐いた。
最後は浸水した施設内でダニエルを探し、彼の目の前で子ザメたちに食い殺された。
・カール・デュラント(演:マイケル・ビーチ)
代表作に『アビス』、『パトリオット・デイ』などがあります。
デュラント製薬会社の社長で大富豪。たった一代だけで会社を立ち上げた天才科学者。
独自に開発した向知性薬をオオメジロザメに試し、それだけじゃなく自分にも試している。
その真意は進化する人工知能に置いて行かれる事を心配して、人間の知性を高めようとする。
ただ、世間からの評判が非常に悪く、今回の研究も秘密主義のせいで逆に窮地になる。
最後は脱出しようと海に飛び込み、一度はサメを追い払うも結局はあっさりと食われた。
感想
[個人的な評価]
本作は19年前に公開されたサメ映画『ディープ・ブルー』の続編となります。
さすがに20年近くも前の作品の続編なので、残念ながらキャストは一新されています。
前作はサメ映画ながらも予想をそれなり投じて、出演していた役者もほとんど知名度の高い方々ばかりでした。
しかし、本作は同じような舞台でありながら、すぐに分かってしまうぐらいのスケールダウンをしています。
アクアティカを意識した施設のアケイロスは海上からの見た目もショボイが、施設内も実験室以外は狭い。
知名度のある役者も出ていないので、必然的に本作は前作を超える事がありません。
前作の良かった点は、偉大なサメ映画『ジョーズ』とは違ったアプローチをしていたところ。
それを受け継ぐはずの本作はまったく分かっておらず、完全に間違った方向で物語が進んでしまっている。
そもそも、前作とはほぼ関連性がなく、舞台とサメを実験に使っている点以外は共通点がまったくない。
そうなってくると、本作に意味が出てこず、前作とは違って単なる凡庸なサメ映画となった。
何より全編に渡ってシリアスなので面白味がなく、独自性もほとんどない退屈な展開です。
驚かせるような登場人物の配置もなく、なぜ本作を作ったのか分からないような作品。
なんとか『ディープ・ブルー』の続編という箔があって、ようやくひと目に触れられるような程度の作品でした。
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