【ひきこさんの惨劇】RE-3677

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作品データ

公開年月 2013/08/02
ジャンル ホラー
原作 都市伝説 『ひきこさん』
監督 吉川久岳
脚本 宮崎大祐
製作 小田泰之
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ネットアイドルの稲見千恵がメインリポーターを務めるインターネット番組「怪怪ちゃんねる」では、視聴者から投稿された心霊現象を検証するも実はほとんどがやらせ。
ある日、番組宛に捕まった者は死ぬまで引きずられるという“ひきこさん”に関する情報が入ると、早速とスタッフは目撃現場に向かった。
軽い気持ちで取材を始めるスタッフだったが、ある殺人事件をきっかけに謎の怪現象が続発して、中止を主張する千恵を無視したプロデューサーたちは思わぬ恐怖に陥るのだった。

登場人物&出演者

稲見千恵(演:吉川まりあ)

代表作に『魁!!男塾』、『ゲバルト』などがあります。

主人公。ネット番組「怪怪ちゃんねる」のホスト。視聴者から寄せられる情報を元に怪奇現象を突き止める。

番組が今ひとつ盛り上がらない中、テコ入れで河井ディレクターから「やらせ演出」に加担。
「ひきこさん」の再生数が良く引き続き調査し、情報を提供したカミヤに会うも逃げられる。
カミヤの自殺をきっかけに企画が終わるが、「ひきこさん」に付きまとわれて調査を続行。
最後は消えた河井ディレクターがいた廃校に行くと、「ひきこさん」に遭遇して襲われた。

山岡(演:川連廣明)

代表作に『口裂け女』シリーズ、『ヘルドライバー』などがあります。

「怪怪ちゃんねる」のカメラマン。河井ディレクターから唯一信頼を寄せられるスタッフとして頼られている。

プロデューサーから「ひきこさん」の提案を受け、調査が上手くいかず「やらせ演出」する。
なぜかちゃんと眠れない日々を送り、寝不足の状態ながら別の企画にしっかりと携わる。
河井ディレクターが音信不通となってアパートを訪れ、残されたカメラから危険と判断した。
最後は千恵たちと廃校に行くが、待ち受けていた「ひきこさん」に下半身を奪われて死亡。

大川(演:松井功)

代表作に『あげまん』、『太陽』などがあります。

「怪怪ちゃんねる」のプロデューサー。予算が少なく番組の評判が悪いせいで河井ディレクターと衝突する。

情報提供された「ひきこさん」でテコ入れさせ、「やらせ演出」でも問題ないと許可した。
カミヤの自殺を受けて番組のイメージを気にして、企画を中止させて別企画をさせていた。
河井ディレクターが音信不通になると、危険だと感じた山岡から現場に出るよう命令された。
最後は廃校まで行くと何もないと拍子抜けするが、「ひきこさん」に襲われて死亡した。

河井(演:鈴木祥次郎)

代表作に『ジュブナイル』、『異形の肖像』などがあります。

「怪怪ちゃんねる」のディレクター。第1回目は微妙な反応で、予算の少なさからプロデューサーと衝突していた。

プロデューサーから「ひきこさん」を提案され、独自で調査するも「やらせ演出」を使った。
再生数が増えた事で調査にのめり込み、情報提供者のカミヤを取材するも自殺で中止する。
「ひきこさん」を広めた責任として改めて調査すると宣言し、各自カメラで自分を映させる。
最後は廃校に戻って何かに遭遇して逃げ帰り、家で「ひきこさん」が来て連れ去られた。

望月わかば(演:安亜希子)

代表作に『ちちり』、『ヤツが来る』などがあります。

「怪怪ちゃんねる」のアシスタントディレクター。河合ディレクターに雑用としてなんでも頼まれる。

番組などの進行係としても活躍していくが、ロケ地では河井ディレクターにこき使われる。
調査で誰も「ひきこさん」を知らないと分かって、「やらせ演出」の為に準備をしていた。
廃校などを調べて動画を撮っていくが、「ひきこさん」が本物だと分かって仕事を放棄した。
最後は逃げた事で助かっていて、後日のインタビューで当時の出来事をカメラに話していた。

千葉のりお(演:落合孝裕)

代表作に『イケフクロウ物語』、『野良犬はダンスを踊る』などがあります。

視聴者から選ばれたメイキング用の撮影をする番組アシスタント。千恵のファンで場の空気が読めない。

河井ディレクターから高圧的な態度を取られ、追い詰められる千恵を常にフォローしていた。
試用段階という事で番組の邪魔にならないようにして、千恵のコメントを都度聞いていた。
本格的に「ひきこさん」の調査をしていくと、何かに勘づいて、その後は来なくなっていた。
最後は番組が中止になってインタビューで河井ディレクターに対する不平不満を口にした。

カミヤ(演:川龍石駿平)

代表作に『野球部員、演劇の舞台に立つ』などがあります。

ハンドルネーム「クラミヤ」という名前で「怪怪ちゃんねる」に「ひきこさん」の情報を提供した男子高校生。

左手にマヒを持っているせいでイジメを受けて、見返す為に「ひきこさん」を使っていた。
「ひきこさん」について詳しい情報を送っていたが、実際に遭遇した経験から提供していた。
千恵にだけ話しをするとして隠しカメラの存在を知らず、嬉しそうに話すも気づいて去る。
最後は高校では友達がおらず、千恵たちが連絡を取ろうとするが、ニュースで自殺が流れた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は都市伝説の「ひきこさん」を題材にした作品の一本となります。
この作品は『クネクネ』や『賃走談』シリーズで知られる吉川久岳が監督を務めています。
これまでのシリーズは「ひきこさん」の都市伝説をそのまま映像化していたが、本作はドキュメンタリー風に仕上げています。
その為、最初から「ひきこさん」が出てきて人を襲うのではなく、ネットの番組として調査と検証していく流れで姿を現していきます。
基本的に低予算のネット番組について裏側まで映しているので、他の「ひきこさん」を扱ったシリーズとはだいぶ違っています。
YouTubeでも似たようなチャンネルが存在すると思いますが、こちらの方はスタッフがいるなど本格的なモノになっています。
ただ、低予算だからディレクターとプロデューサーが衝突するなど、そこら辺のリアルっぽさがあっていいと感じました。
しかしながら、全体的に演技と演出のレベルが低予算映画通りにあまり上手くないので、随所でワザとらしい感じになってしまっています。
もしかすると、演出で狙っているかもしれないが、それは明らかに間違えなので、純粋に実力が足りていないと思えます。
肝心の「ひきこさん」については合わせても1分か2分程度しか出ておらず、その謎を出演者とスタッフが追っていく展開がメインとなる。
このシリーズはずっと面白くない作品ばっかり観ていたせいなのか、本作はかなりマシに感じてしまったところがあります。
しかしながら、こういう作品というのは長くても80分ぐらいが理想だが、なぜか90分もあるので長く感じてしまう。
それに最も盛り上がるラストでのオチが数分程度しかないので、もっと見せ場を作るべきじゃないかと思いました。
それでも、他の『ひきこさん』シリーズとは違った視点でやっているので、退屈したところでちょうどいい刺激になる作品だと思います。

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