作品データ
あらすじ
ノーベル賞を受賞した経歴を持つ天才医師のマイケル・モービウスは、自らも幼い頃から血液の難病に苦しんでいた。
同じ病を患う親友マイロの為に早く治療法を見つけようとするマイケルは、コウモリの血清を使って自らの体で試してしまう。
すぐに病気を克服するどころか、飛行能力やレーダー感知能力を手に入れるが、代償として血への渇望に苦しむ事になるのだった。
登場人物&出演者
・マイケル・モービウス(演:ジャレッド・レト)
近年の出演作に『ハウス・オブ・グッチ』、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』などがあります。
主人公。ギリシャの血液疾患を持つ子供が入院する病院にいる。ルシアンが隣のベッドに来ると彼をマイロを呼ぶ。
病気を克服する研究の中で人工血液を発見し、ノーベル賞を受けるも失敗作として蹴った。
コウモリの遺伝子を使って薬を開発し、自身に投与して病気を克服するも血への渇望を持つ。
マイロも同じ薬を打って暴走して、ニコラスを殺害した事から毒薬を作って止めようとした。
最後はマルティーヌの血でパワーアップし、マイロを倒し、逃亡生活でトゥームスと出会う。
・ルシアン/マイロ(演:マット・スミス)
代表作に『ターミネーター:新起動/ジェニシス』、『ラストナイト・イン・ソーホー』などがあります。
ギリシャの血液疾患を持つ子供たちが入院する病院にやって来る。資産家でモービウスとは親友以上の兄弟の関係になる。
モービウスが才能を買われて勉学に励む一方、病院に取り残されて健常者に暴力を振るった。
大人になってからホリゾン研究所の支援者となって、治療薬を作る為に協力を惜しまない。
モービウスの血清を勝手に投与し、欲望の限り人々を襲っていき、モービウスと意見が対立。
最後はニコラスとマルティーヌを手にかけ、モービウスによる毒薬を打たれて謝罪して死亡。
・マルティーヌ・バンクロフト(演:アドリア・アルホナ)
近年の出演作に『スイートガール』、『6アンダーグラウンド』などがあります。
ホリゾン研究所に勤める理学博士でモービウスの同僚の女性医師。血液の疾患に悩む患者たちを助けている。
モービウスがコウモリを使って密かにやっていた研究を知り、倫理的に問題として話した。
タンカーで違法な研究をモービウスと成功させ、彼に投与するも怪物化されて驚いていた。
殺人犯の容疑者として追われるモービウスを助け、そのせいでマイロに人質にされてしまう。
最後はモービウスがマイロを倒すべく、自分の血を飲ませるが、彼の血により復活をした。
・エミール・ニコラス(演:ジャレッド・ハリス)
近年の出演作に『マリアンヌ』、『コードネームU.N.C.L.E.』などがあります。
医師。ギリシャの特殊な血液疾患を持つ子供たちの病院に勤める。新たにやって来る子供たちの父親的な存在。
輸血用の機械が故障し、ペンとバネだけで直したモービウスの高い知能を見て助言をした。
その後は資産家であったマイロの治療を続けていて、良き友人としてモービウスとも接する。
ノーベル賞の授賞式に参加するが、モービウスが賞を蹴っても何も言わずに協力すると話す。
最後はマイロが殺人を犯すと、止めようとするも重傷を負わされモービウスの前で死亡した。
・アルベルト・ロドリゲス(演:アル・マドリガル)
代表作に『クロス・ゲーム』、『ハリウッド・スターガール』などがあります。
FBI捜査官。タンカーで傭兵が殺された事件の担当となり、ストラウド捜査官と一緒に現場まで来ていた。
傭兵たちの血液が抜かれていた事を知って、吸血鬼の仕業じゃないかと軽く口にしていた。
モービウスが容疑者となってストラウド捜査官と逮捕し、取調時には聖水を持ってきていた。
逃げ出したモービウスを追うべく、マルティーヌの監視をしていたが巻かれてしまう。
最後はモービウスとマイロが対決した現場に来るが、飛び出した大量のコウモリを見送った。
・サイモン・ストラウド(演:タイリース・ギブソン)
近年の出演作に『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』、『レッド・ブレイク』などがあります。
FBI捜査官。タンカーで傭兵が何者かに殺害された事件の担当をする。ロドリゲスと現場に来て折り紙を見つけた。
気絶して唯一の生存者だったマルティーヌから事情聴取し、モービウスが怪しいとして追う。
モービウスを逮捕して取調するも逃げられ、マルティーヌの監視をロドリゲスに任せた。
監視カメラから吸血鬼の仕業がモービウスじゃない模倣犯と知るが、それでも彼を追った。
最後はモービウスとマイロが戦った場所に来て、地下からコウモリが飛び出て見送っていた。
・エイドリアン・トゥームス/バルチャー(演:マイケル・キートン)
近年の出演作に『マーベラス』、『シカゴ7裁判』などがあります。
元武器商人。過去にスパイダーマンによって企みを阻止されてしまい、逮捕されて刑務所に服役していた。
ドクター・ストレンジによりマルチバースの並行世界から飛ばされ、空の刑務所に登場した。
別世界から来たと看守に話し、それが大々的にニュースとなって時の人になっていた。
最後はエグゾスーツを作り出し、モービウスと連絡を取ってスパイダーマンがカギだと話す。
感想
[個人的な評価]
本作は「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」における第3作目となっています。
この作品は新型コロナウイルスの影響で何度か公開延期され、ようやく2022年4月1日に公開されるようになりました。
モービウスは元々がスパイダーマンの敵として登場したキャラクターであり、その後は改心してヒーローに転向しています。
元々、吸血鬼はコミックコードに引っかかって登場させる事ができなかったが、原作者たちが規制を潜って作られて認可されたという。
本作ではよくあるスーパーヒーローで誕生する物語となっていて、ほとんどの場合、敵は同じような経緯から生まれる王道のパターンとなっています。
ただ、本作は上記のように「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」の一本になっていて、今後は大きな物語の中の一部になっていきます。
本作でのモービウスはオリジナルの設定をほぼ引き継いでいますが、親友となるマイロは「ヒドラ」に所属したキャラクターで改変されています。
主人公がコウモリの能力を手に入れると同時に、親友も同じような能力を手に入れ、最終的に敵対していく展開は王道と言えるだろう。
そこに主人公へ想いを寄せるヒロインがいて、親友を倒させる為に犠牲となるパターンもウェズリー・スナイプスが主演した『ブレイド』に近いような流れでした。
本作ではキャラクターとストーリーは平凡ながら、映像による表現が素晴らしく、スローモーションやエコロケーションは印象的でした。
ただ、どうしても本作は主人公の誕生を物語にしているせいで、基本的に地味な展開になってしまっているのは仕方ないだろうと思います。
それでも、素晴らしい映像のおかげでインパクトのあるシーンのおかげで記憶に刻まれる程度にはなっていると感じています。
それと、マルチバースの影響で別の並行世界から来たバルチャーこと、エイドリアン・トゥームスが登場するシーンは熱いです。
モービウスとバルチャーが出会った事から、今後は「シニスター・シックス」の結成する展開が非常に楽しみです。
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