作品データ
あらすじ
アリソンは恋人の母親が主催するビーチでのパーティに家族と訪れていた。
浜辺でくつろいでいると突然弟がサメに襲われ、それを助けてくれたのはダニエルと名乗る青年で、これがきっかけで仲良くなる。
ダニエルが自分に好意を抱いていると気づいたアリソンだったが、次第に彼から違和感を覚えるようになるのだった。
登場人物&出演者
・ダニエル・ケネディ/ブルース・ケイン(演:ヒューストン・スティーヴンソン)
代表作に『ディセンダント』シリーズ、『Fear PHarm』などがあります。
主人公。シルバーサンズというボートを出す会社に新しく入り、勝手に海へ出てサメを餌付けしていた。
ケヴィンが海に落ちてサメに襲われると、アリソンを含めて助け出して命の恩人となった。
過去に殺してしまった別のアリソンと重ねると、手に入れる為に邪魔者を次々と消していく。
ケヴィンとダイアナを捕まえてアリソンを呼び出し、強制的に婚約をさせるも逃げられた。
最後はゲージの中にアリソンを入れて海に沈めるが、サメの攻撃を食らって消えてしまう。
・アリソン(演:ジュリア・ブランチャード)
代表作に『Catching Up』、『Better Nate Than Ever』などがあります。
ヒロイン。将来は写真家になろうと大学を受けていた。推薦書をカーソンの母親に書いてもらおうとしている。
ケヴィンがサメに襲われるところを目撃し、助けに行こうとしてダニエルに助け出された。
強盗が入ったとしてダニエルが母親の許可で家に泊まる事になり、当初は気にしなかった。
知らないうちにカーソンやリアノンが処分され、ダニエルの本性を知って家を追い出した。
最後は追い詰められるも母親と弟の活躍でダニエルをサメに襲わせ、家族で家に帰っていく。
・ケヴィン(演:ブライソン・ゴス)
本作が長編映画デビュー作となります。
アリソンの弟でダイアナの息子。カーソンの家族と付き合っているが、その弟とは一方的に嫌われている。
ダニエルが出すボートで海に出て楽しんでいたが、サメに襲われるも助けてもらっていた。
足をケガするも問題がなく、その後はダニエルが家族と親しくなるきっかけを作っていた。
イジメをまた受けるとダニエルからナイフをもらうが、本性を暴いた彼に捕まってしまう。
最後はロープを解いてナイフをダニエルに刺し、母親に助けてもらい、みんなで家に帰った。
・ダイアナ(演:フェリシティ・メイソン)
代表作に『アンデッド』、『ハリウッド的殺人事件』などがあります。
アリソンとケヴィンの母親。理学療法士。夫を数年前に亡くし、テッドと再婚するも子供たちと上手くいかず。
カーソンの母親と上手くやろうとするが、失礼な態度を少し気にしながらも見逃していた。
ケヴィンがサメに襲われアリソンまでダニエルに助けられると、命の恩人として感謝した。
ダニエルが強盗に入られたというウソを信じ、彼を自分たちの家に泊めるも本性に気づかず。
最後はダニエルに捕まってゲートに入れられるが、脱出して信号弾を撃って海へ突き飛ばす。
・リアノン(演:サラ・ウィッサー)
代表作に『ロストガールズ』、『You’re Not Safe Here』などがあります。
アリソンと小さい頃から仲が良い親友。アリソンがカーソンと付き合っている事に対して不満を持っている。
カーソンの母親から嫌味を言われても切り返し、ダニエルがケヴィンを助けて感謝していた。
ダニエルがアリソンの家に泊まっている事を知って、彼を気に入って付き合おうとする。
アリソンの服をもらってダニエルと一夜を共にすると、彼の危険さを聞くも家に行っていた。
最後はダニエルの正体を知り、アリソンに本名を送ったが、腹部に槍を食らって死亡した。
・カーソン(演:ジャクソン・ドッカリー)
本作が長編映画デビュー作となります。
アリソンの恋人で高校生。アリソンよりも年下であるが、会社経営する母親が金持ちで世間知らずなところがある。
アリソンを放置して勝手に遊び回る事が多く、そのせいでリアノンからよく思われていない。
勝手にアリソンの家へ行って黙って一夜を過ごしていたが、ダニエルについて怪しんでいた。
ダニエルの家へ勝手に入っていき、身分証明書には別人の顔写真があって偽物だと知った。
最後はダニエルの策略にハマって捕まり、餌付けしたサメがいる海に落とされ食い殺された。
・テッド(演:デヴィッド・ダヴィーノ)
本作が長編映画デビュー作となります。
アリソンとケヴィンの継父で、ダイアナの再婚相手。月の半分ぐらいが出張でほとんど家にいる事が少ない。
そのせいで父親としてアリソンとケヴィンから認めてもらえず、必死の努力も空回りする。
海でケヴィンがサメに襲われてしまい、それを助けたダニエルをいい人間として決めつける。
ダニエルが自分の家に強盗が入ったというウソを信じて、彼を家に泊める事に賛成していた。
最後はダニエルを車に乗せて出張に行くが、本性を暴いた彼に捕まり、サメのエサにされた。
感想
[個人的な評価]
本作はアメリカで人気を博した『Stalker’s Prey』という作品の続編となっています。
この作品は続けて『サメストーカー/リターンズ』と『サメストーカー/ビギニング』として同時に日本へ上陸しています。
三部作の2作目であるけど、前作を鑑賞していなくても物語として問題ない作りでした。
ただ、タイトルとジャケットで主張しているサメはほとんど出ず、後者のストーカー要素が物語のメインとなっていました。
前作の予備知識がなくても問題ない作品ですが、ストーカーになったブルースの正体を知っていれば違う印象を持ったかもしれない。
なぜ中途半端に2作目の方を先に出してしまっているのか分からないが、もしかすると、この順番の方がより効果的かもしれない。
主人公と言ってもいいストーカーのブルースは優等生で、気に入られるような立ち回りをしているが、これは明らかにサイコパスの素養を持っています。
綿密に計画をして、邪魔になった人間をあっさりと片付け、特に罪悪感を持たない点は完全なるサイコパスでした。
しかし、なぜこういう作品になると狙われる側が性善説の前提に接するのか気になるところだが、そこは無視するしかないだろう。
家族の中に入っていくブルースの計画性が恐ろしいけど、そこまでの狂気を感じさせないのはもったいないと思いました。
結局、こういうタイプの作品はサイコパスの計画が破綻して力技に出て、最終的に破滅するのは王道のオチで本作も例に漏れていなかったです。
それと、本作でサメを使う必然性を感じられず、別にワニでも代用できるので、もう少しそこら辺の関係性を強く見せて欲しかったです。
サメ映画の定番である爆発四散がないし、そもそも3作目があると考えると、ブルースはサメにやられていないと分かる。
そもそもの話し、冒頭で海に飛び込んでサメと戯れていたので、あそこで食い殺される方が不自然になる事にツッコミを入れるのは野暮だろう。
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