作品データ
あらすじ
ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは、未だに忘れられずにいた元恋人の婚約発表を目の前で見せられて動揺する。
一方、ロサンゼルスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダは、相手の浮気が原因で同棲中の恋人とケンカ別れしてしまう。
そんな傷心の二人はインターネットを介して知り合い、お互いの家を交換する“ホーム・エクスチェンジ”でクリスマスの休暇を過ごそうとするのだった。
登場人物&出演者
・アマンダ(演:キャメロン・ディアス)
近年の出演作に『ANNIE/アニー』、『SEXテープ』などがあります。
主人公。ハリウッドの予告編製作会社を経営する。15歳の時に両親が離婚して以来、一度も泣いた経験がない。
恋人の浮気で精神の不安定を失い、立ち直るべくアイリスの家を見つけて交換する。
退屈で帰ろうとしたら、アイリスの兄グレアムと出会った事で大きく人生が変わる。
グレアムが子持ちのシングルファーザーと知り、立ち入らないように別れを告げる。
最後は久しぶりに泣いて自分を取り戻し、グレアムこそが運命だと分かって戻ってきた。
・アイリス(演:ケイト・ウィンスレット)
近年の出演作に『女と男の観覧車』、『ザ・マウンテン/決死のサバイバル21日間』がある。
主人公。ロンドンの新聞社に勤めるコラムニスト。三年間に渡って叶わない片思いで自分の人生を生きていない。
片想いのコラムニストが浮気相手と結婚し、アマンダの持ちかけた家の交換に応じる。
広い豪邸を楽しんでいたが、隣人のアーサーに声をかけた事で心の傷が癒されていく。
マイルズが自分と同じ道をたどると、彼と気持ちを共感して次第に惹かれていった。
最後は昔の男を振り、アーサーのパーティでマイルズの誘いを承諾して幸せを手にする。
・グレアム(演:ジュード・ロウ)
近年の出演作に『リズム・セクション』、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』がある。
アイリスの兄。ロンドンで本の編集者をしている。妻に先立たれ、二人の娘を育てる。
平常心を保つ為に独身男を演じていて、アイリスの家にいたアマンダと一夜を過ごした。
真実が言えないままデートを重ねるが、ついにシングルファーザーとバレて距離を離す。
アマンダとの恋をどうしても忘れる事ができず、彼女と会って告白するも保留される。
最後は別れを惜しんでいたが、自分を取り戻したアマンダが戻って晴れて恋人となる。
・マイルズ(演:ジャック・ブラック)
近年の出演作に『ジュマンジ/ネクスト・レベル』、『ドント・ウォーリー』などがあります。
映画音楽を作曲する音楽家。イーサンの同僚で彼の荷物を取りにアマンダの家に来た。
家を交換したアイリスと出会うが、女優の恋人に一途で特に何も感じる事はなかった。
アーサーと交流するアイリスに誘われた事で、時間を忘れるぐらい楽しんでいた。
恋人に裏切られたと知ってショックを受け、アイリスから励まされるも電話がかかる。
最後は恋人と別れ、アーサーのパーティに来ると、アイリスを誘って承諾されて恋人に。
・アーサー(演:イーライ・ウォラック)
代表作に『荒野の七人』、『ゴッドファーザーPARTⅢ』などがあります。
アマンダの隣人。歩行器を使って散歩するぐらい足が悪い。元脚本家で90歳の老人紳士。
散歩中に迷っていた事から、気になったアイリスに声をかけられて家まで送ってもらう。
ハリウッドで活躍した脚本家だったと話すが、パーティの招待状をずっと無視する。
アイリスの提案で歩く練習をして、彼女の言葉で脚本家としての名誉を受けると決断。
最後は自らの足で階段を上がり、名誉を授けるパーティで感動と興奮を味わっていた。
・イーサン(演:エドワード・バーンズ)
近年の出演作に『バーニング・クロス』、『崖っぷちの男』などがあります。
アマンダの恋人。映画音楽を作る音楽家。アマンダとの生活に不満を持ち浮気していた。
体への欲求に応えてくれないアマンダとの愛が冷めて、ほとんど会話もなくなっている。
最後はアマンダに浮気がバレて、言い訳するも聞いてもらえずに家を追い出された。
・ジャスパー(演:ルーファス・シーウェル)
代表作に『ROCK YOU!』、『キング・オブ・エジプト』などがあります。
アイリスと同じ新聞社で働くコラムニスト。行き詰まるとアイリスの協力を求めていた。
アイリスに婚約していた事を言わず、彼女を裏切ってしまうも、それでも原稿を送る。
最後はロサンゼルスまで来てアイリスを誘惑するが、変わった彼女に追い出された。
感想
[個人的な評価]
本作は「ホーム・エクスチェンジ」というお互いの家を交換して旅行する旅を題材にした作品となっています。
クリスマスの定番映画と言われている作品なので、未鑑賞だったのでどんなモノか確かめた。
序盤では主人公である二人の女性がハデに男と別れてしまうが、それぞれ演じるキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットの演技が上手いと感じました。
キャメロン・ディアスの表情豊かな演技と、ケイト・ウィンスレットのどん底に落ちた女性の違いもまた面白いです。
それぞれ環境を変えた事で新たな出会いがあって、過去の自分から決別しようとする物語の展開は分かりやすいながら、観ている側をしっかりと刺激してくれる。
あれだけどん底に落ちた二人の主人公が本物の愛を手に入れるのは、素直に応援したくなります。
もちろん、二人の相手となるジュード・ロウとジャック・ブラックは申し分ありません。
ジュード・ロウが単なる遊び人だと思わせての裏切った設定は盛り上がりと好感度アップに貢献していました。
ジャック・ブラックはさすがの楽しいキャラだが、こちらも悲劇に見舞われるもハッピーエンドを迎えたのは本当に良かった。
それと、アイリスの心の支えとなった元脚本家のアーサーを演じたイーライ・ウォラックもとてもいい存在感がありました。
最初はどん底のマイナスから出発して、新たな環境と出会いで人生は変われるというファンタジーのようで、実は現実でもありえる展開は本当に心温まる作品でした。
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