作品データ
あらすじ
危険な戦場で傭兵としてボディガードを務めるサムは、どんな劣勢であっても冷静に対処して依頼者を必ず生きて帰している。
次の依頼は「ハシン・マイニング社」の遺産を相続した令嬢のゾーイで、その任務は砂漠にあるカスバと呼ばれる最新の警備システムを備えた豪邸。
何者かの手引でゾーイを狙う傭兵がカスバに侵入すると、すぐに察知したサムが彼女を励ましながら黒幕を突き止めようと協力していくのだった。
登場人物&出演者
・サム・カールソン(演:ノオミ・ラパス)
近年の出演作に『ブラック・クラブ』、『LAMB/ラム』などがあります。
主人公。傭兵でボディガードを生業にしている。16歳の時に子供を生むが、育てる能力がなく施設に預けて後悔している。
帰国しても落ち着いておらず、気を紛らわせる為にコナルからゾーイの護衛を引き受けた。
ワガママ放題のゾーイを守っていき、カスバで襲撃を受けても冷静に対処して脱出した。
リマが黒幕の可能性があると考えると、コナルを通じて国外逃亡を計画するも失敗していた。
最後はリマが味方であると判明し、ゾーイたちを助けて生還し、娘に電話する約束をした。
・ゾーイ・タナー(演:ソフィー・ネリッセ)
代表作に『完全なるチェックメイト』、『海底47m/古代マヤの死の迷宮』などがあります。
巨大企業「ハシン・マイニング社」の相続人。リマの継娘。10歳で母親を亡くしてから自暴自棄になっている。
リマとは10年も一緒にいるが母親として認めず、発掘所の近くにあるカスバに監禁される。
シコン・マイニング社の雇ったナビルたちに誘拐されるそうになり、サムに助け出された。
逃亡中にサムを助ける為に警察官を殺害し、そのせいでリマの取引に大きな支障を与えた。
最後はリマが黒幕じゃないと分かって助けて和解し、サムに娘へ電話するように約束させた。
・リマ・ハシン(演:インディラ・ヴァルマ)
代表作に『氷の微笑2』、『エクソダス:神と王』などがあります。
巨大企業「ハシン・マイニング社」のCEO。ゾーイの継母。夫が急死した事で会社の経営を引き受けていた。
遺言で会社をゾーイが相続する事になってしまい、経営ができないとして異論を唱えていた。
実は不妊症で夫と子供ができず、ゾーイとは10年も一緒にいるがお互いの仲が非常に悪い。
ゾーイが逃走中に警察官を殺害すると、ザンビアの発掘所の権利争いで後手に回ってしまう。
最後は黒幕じゃなくゾーイを心配していた事が分かり、ナビルに殴り倒されるも生還した。
・コナル・シンクレア(演:エオイン・マッケン)
代表作に『JUKAI/樹海』、『バイオハザード:ザ・ファイナル』などがあります。
サムの上司で友人。現場から離れてデスクワークを中心に活動している。サムの過去について知っている。
ゾーイの護衛をする仕事を直接サムに頼んでいたが、ケガした顔を見て心配していた。
カスバを何者かが侵入してサムとゾーイが逃亡すると、国外逃亡の協力を要請されていた。
現場へワザワザ出向いているが、娘について話しを触れた為にサムがブチ切れてしまう。
最後はサムの元に戻って国外逃亡をしようとしたが、汚職警官の銃弾によって殺害された。
・ズベリ(演:アブデセラム・ブアニ)
代表作に『イエス・キリスト/磔刑の真相』、『13時間/ベンガジの秘密の兵士』などがあります。
モロッコ国家警察の刑事。リマに秘密裏に雇われていた。ゾーイの動きを遠くから監視している。
カスバに行っていたゾーイが何者かの襲撃を受けると、リマから連絡を受けて捜索をする。
ゾーイが逃走中に警官を殺害すると、状況が悪化する中でも事実をしっかりと調査していた。
リマから再びカスバに戻ったゾーイの様子を調べようとしたが、ダマリに止められていた。
最後はサムのおかげでカスバから出てくると、ダマリたちを牽制しながら保護をしていた。
・ダマリ(演:マンスール・バドリー)
代表作に『インターセクション』、『きみへの距離、1万キロ』などがあります。
モロッコの汚職警官。カスバで何者かに襲われたゾーイたちの元に駆け込み、すぐにサムたちと保護した。
街中を走っていて警察署本部に連れていくと話すが、現地の言葉を知るゾーイにバレていた。
サムのナイフを左腕に食らって、反撃しようとするも気絶させられて逃げられてしまう。
ゾーイがカスバに戻ってきた連絡を受けると、ナビルを中に入れて外で誰も入れずに待機。
最後はズベリを止めていたが、ゾーイたちが生還すると、手出しができずに傍観していた。
・ナビル(演:ジョージ・ジョルジョー)
代表作に『REDリターンズ』、『消えた声が、その名を呼ぶ』などがあります。
傭兵グループのリーダー。裏で警察から雇われている。黒幕であるシコン・マイニング社とは無関係だと主張。
ゾーイを捕まえる為に汚職警官から雇われていたが、結果的に失敗して部下を失っていた。
今後の状況について相談を受けると、犠牲が出た以上に報酬を求めてなんとか手に入れた。
ゾーイがカスバに帰ってくると、すぐに連絡が入って部下とともに侵入して探していた。
最後はリアがやって来て無関係だとゾーイが分かり、反撃を受けて結果的に倒れてしまう。
・ワット・リー(演:ケヴィン・シェン)
代表作に『ゾンビ・サファリパーク』、『クリスマス・プリンス:ロイヤルベイビー』などがあります。
巨大企業「シコン・マイニング社」の副CEO。ハシン・マイニング社とライバル関係で表に出て発言する。
ザンビアにある発掘所の権利について、ハシン・マイニング社と入札を水面下で争っている。
ゾーイが警察官を殺害した事件でリマがインタビューを受け、痛いところを突いていた。
サムと逃亡していたゾーイについて、エレベーターにいたリマに警告を発して立ち去った。
最後はリマが黒幕ではなく、ナビルやダマリを裏で雇っていた真の黒幕と判明する。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は主演のノオミ・ラパスが製作総指揮としても参加しています。
ノオミ・ラパスは『プロテウス』で大きなチャンスを手にしたが、結果的に作品が微妙な評価を受けてしまいました。
アクションをやったノオミ・ラパス自体は高い評価を受けたが、残念ながらスターダムに乗るまでは至らなかったです。
その後、コンスタントに映画へ出演するも、どれも小粒程度で世界的に大ヒットした作品に恵まれていません。
Netflixのオリジナル映画にかなり出ていますが、正直言って、どの作品も突き抜けるほどの面白さはないように感じる。
そんな本作では製作総指揮まで名を連ねてやる気を見せていますが、今回の作品についても悪くないけど良くもないという印象でした。
確かにノオミ・ラパスのアクションに説得力があるし、主人公が抱えている闇や追い詰められた状況の表現は巧みでした。
ただ、ベースとなる物語が今ひとつ盛り上がりに欠けていて、特に主人公と依頼者との信頼関係を築くエピソードが弱いと思いました。
主人公は娘と会話できず、依頼者も母親の愛情に飢えている事から、お互いに足りない部分を補うような関係性に発展しそうな展開でした。
しかしながら、二人における信頼関係を構築するエピソードが弱く、特にラストはどうにもスッキリしない終わり方でした。
王道のパターンなら依頼者を襲った黒幕が何かの罰を受けるが、本作にはそれを省いてしまっているのは痛いです。
主人公とは直接的に関係ない事であっても、やはり、これはスッキリと解決して欲しいのにまったく描かれないのは違うような気がしました。
ノオミ・ラパスはもっと良い役に巡り合って、一気にブレイクして欲しいと思っています。
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