作品データ
あらすじ
大海原に浮かぶ無人島“蛇王島”は手つかずの自然にあふれ、それに目をつけた大手不動産会社がアジア最大のリゾート施設にしようと計画していた。
時を同じくして、蛇王島で蛇の密猟をしていた一行が死体で発見され、元軍人で蛇の専門家であるチェンは5800万年前に絶滅したティタノボアの仕業と推測する。
チェンは環境保護署調査員のシャオシャオとともに蛇王島に向かい、一方で不動産会社は自然保護区となる事を阻止するべく妨害工作を始めるのだった。
登場人物&出演者
・チェン・チャン(演:スティーヴ・リュウ)
代表作に『ドラゴン・アーク/天空の巨人』、『機関城/モータル・ラビリンス』などがあります。
主人公。蛇王島の末裔。元特殊部隊の軍人で蛇の専門家。軍人としてエリートであったが除隊している。
友人の死体と映像でティタノボアの存在を主張し、蛇王島を自然保護区にしようとする。
ティタノボアが滞在する小屋を襲撃し、アーヨンに麻酔を撃たれシャオシャオに助けられた。
ジン・ラオスーに捕まってしまうが、自力で脱出し、ティタノボアから逃げ回っていた。
最後は船にいたシャオシャオを襲うジン・ラオスーを倒し、蛇王島を自然保護区に仕立てた。
・ジョウ・シャオシャオ(演:シャオ・ユウ)
代表作に『真・西遊記』、『Fighting Darksider』などがあります。
ヒロイン。環境保護署調査員。蛇王島にティタノボアがいると主張するチェン・ジョンに異論を唱えていた。
ティタノボアの存在が判明し、自然保護区にするべくチェン・ジョンたちと調査に向かった。
ジン・ラオスーの指示でファーツァイに襲われるが、ティタノボアのおかげで助かった。
正体は製薬会社の人間で、ティタノボアの卵を持ち帰ろうとしてジン・ラオスーに捕まる。
最後はジン・ラオスーに背中を刺されるも無事で、改心し製薬会社の事実を暴露して潰した。
・マー・フェン(演:ロン・ウェイフォン)
代表作に『バトル・オブ・ダンジア/魔都大戦』などがあります。
チェン・ジョンの親友で相棒。チェン・ジョンと違ってお調子者で人気者になりたいと思っている。
スマホでいつも動画を撮影していたが、その度にチェン・ジョンから注意を受けていた。
蛇王島に到着してティタノボアの襲撃を受けると、なんとか逃げ出すも誰よりも怯えていた。
バイリアンに襲われてギリギリで車の下に逃げ回って、石で頭を殴ってなんとか助かった。
最後はジン・ラオスーにより足を負傷するが、なんとか船にたどり着いて生還を果たした。
・ファーツァイ(演:ウー・ハオ)
代表作に『An Odyssey in Macau』シリーズ、『The Four』シリーズなどがあります。
ジン・ラオスーに雇われている三兄弟の次男。常にヘラヘラした態度を見せて、女を物色して襲う事に躊躇いがない。
キャンプ場に現れたキングコブラに対し、兄弟でジャンケンをして負けて兄貴に譲っていた。
ジン・ラオスーの指示でチェン・ジョンたちを襲撃し、シャオシャオをレイプしようとした。
ティタノボアがタイミングよく登場すると、背後から襲われて巣窟に連れ出されてしまう。
最後は巣窟に来たシャオシャオを再び襲ったが、毒をかけられて苦しみながら死んでいった。
・バイリアン(演:ジアン・リー)
本作が長編映画デビュー作となります。
ジン・ラオスーに雇われた三兄弟の長女。女性ながら兄弟の中で最も凶暴で邪魔者は始末するべきという考え方。
キャンプ場に現れたキングコブラに対し、ジャンケンをするも負けて兄貴の捕獲を見ていた。
ファーツァイがティタノボアに殺されたと聞かされ、チェン・ジョンたちに恨みを持つ。
兄貴とともにチェン・ジョンたちを襲撃し、マー・フェンを追い込むも石で殴られて気絶。
最後はシャオシャオを追い詰めるが、ティタノボアがテントを壊して下敷きになっていた。
・ホンチョン(演:グォ・イェ)
代表作に『Mysterious Raiders』、『モンスターランナー/怪物大戦争』などがあります。
ジン・ラオスーに雇われた三兄弟の長男。大きな体と筋肉を持っていて、常に兄弟たちと気にしている。
キャンプ場に現れたキングコブラに対し、ジャンケンで勝つと鮮やかな手さばきで捕まえた。
ファーツァイの行方をチェン・ジョンに聞いて、ティタノボアに襲われたと知ってキレた。
ティタノボアから逃げるチェン・ジョンたちを止めるが、不意を突かれて気絶させられた。
最後は再びチェン・ジョンと戦うも逃げられ、バイリアンをティタノボアから助けて死亡。
・アーヨン(演:シュー・ニン)
代表作に『白蛇伝説/ホワイト・スネーク』、『Monkey King: The One and Only』などがあります。
ジン・ラオスーが信頼する右腕。弟のような存在だが、沸点が低く兄貴に危険が及ぶと一瞬でブチ切れる。
ヘビを捕まえて闇市場で売り捌く兄貴に従って、裏切った部下を喜んで拷問する危険な人物。
蛇王島に来たチェン・ジョンたちをファーツァイと襲撃するも、ティタノボアに噛まれた。
チェン・ジョンに血清を打たれ、ジン・ラオスーの前に差し出されて治療を受けていた。
最後は逃げるマー・フェンを追い詰めるが、またもティタノボアの一撃を食らって死亡した。
・ジン・ラオスー(演:ワン・ホンチェン)
代表作に『水怪/ウォーター・モンスター』、『画皮/あやかしの恋』などがあります。
ヘビを捕獲して闇市場に売り捌く男。数多くの部下を抱えていて、特にアーヨンを弟のように思っている。
蛇王島でリゾート開発する不動産会長から依頼を受け、ティタノボアの存在を隠そうとする。
チェン・ジョンが蛇王島に戻ってくると、挑発してアーヨンに襲撃させる指示を出していた。
アーヨンを助けてもらった礼にチェン・ジョンへ金塊を差し出すが、拒否されたキレていた。
最後は卵を持ち出すシャオシャオを追い、船まで来たティタノボアによって食い殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアルバトロスフィルムが配給しています。
この作品はいわゆるヘビ映画というジャンルになっていて、近年でもモンスター映画の一角として確立しています。
今回は突然変異や遺伝子改造の生物兵器ではなく、5800万年前に絶滅したと思われたティタノボアが登場します。
ヘビで最も巨大な種類だったと言われるティタノボアが現代でも生きていて、主人公が故郷に実はいたという設定になります。
アルバトロスフィルムが配給しているので、どんなバカ映画に仕上がっているか期待したが、微妙な意味で裏切られた感じでした。
まず、ティタノボアである必要性がなく、別の恐竜でも良かったぐらい意味がなかったです。
それ以上に人間たちの争いがメインになっていて、ティタノボアはあくまで添え物程度に収まってしまったのは残念でならなかった。
同じく巨大なヘビをテーマにした『アナコンダ』と比べても、すべてにおいてが劣化版にしか感じられないのは痛かったです。
主人公にまったく魅力を感じないし、蛇王島の末裔という設定がよく分からず、別にそれがなくても物語に支障はなかった。
ヒロインが味方だと思ったら敵の仲間で、ラストでは味方になって仲間を裏切るという設定を渋滞させた意味はあったのかと思ってしまった。
悪役はそもそもティタノボアに対して何がしたいのか分からないし、主人公とは過去に仲間だったけど、今では反目する設定も中途半端に語っている。
全体的に見た目のインパクトを重視したキャラクターばっかりで、主人公は聖人君主にしたいだろうけど、あまりにも薄っぺらな印象しか持てなかった。
そう考えると、如何にして『アナコンダ』は面白い作品であって、主人公や悪役の設定がちゃんと物語に生かされているのかを再認識させてくれました。
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