【首だけ女の恐怖】RE-3650

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作品データ

公開年月 1981/01/01
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 H・ジェット・シャリル
脚本 ジミー・アトマジャ、プトラ・マダ
製作 アブダイル・ムイス・ソフィアン
製作国 インドネシア
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

バリ島へ黒魔術を研究する為に向かったアメリカ人女性のキャシーは黒魔術師の女王に出会う。
キャシーは弟子として認められ様々な魔術を伝授されるが、自分の術のさらなる強化をもくろむ女王によって首だけの妖怪にされてしまう。
次々と人を襲うようになった首だけの妖怪になったキャシーに対し、被害を見過ごせない正義の呪術師が女王に戦いを挑むのだった。

登場人物&出演者

キャシー/キャサリン・キーン(演:イロナ・アガテ・バスティアン)

本作が長編映画デビュー作となります。

主人公。世界各地の呪術や魔術について研究している。ブードゥーの研究を終えて、今度はバリ島の呪術を調べていた。

知り合ったマヘンドラのツテによってレヤク魔術の女王に弟子入りし、魔術を伝授される。
首だけ女のように妖怪へ変えられ、記憶が曖昧な状態になりながら人々を襲ってしまう。
叔父によって胴体へ戻れず、師匠のおかげで戻るもすでに死人となってマヘンドラを襲う。
最後はキルデアになった叔父に女王が倒されると、マヘンドラの前で倒れて動かなくなった。

マヘンドラ(演:ヨス・サント)

代表作に『Dalam lingkaran cinta』、『Si Buta dari Gua Hantu: Neraka Perut Bumi』などがあります。

バリ島に住んでいる青年。魔術について研究したいキャシーと出会い、バリ島に古くからある魔術について説明する。

すぐにキャシーと恋人関係になると、彼女の為にツテを使ってレヤク魔術の女王と会わせる。
レヤク魔術の女王にキャシーが操られると知り、叔父に相談して魔力を持つ短剣をもらう。
キャシーの胴体に首が繋がらないように見張ったが、女王によって邪魔されてくっついた。
最後は叔父が戦士キルデアに変身して女王を倒し、倒れたキャシーの遺体で頭を垂れた。

マヘンドラの叔父(演:W・D・モフタル)

代表作に『夜霧のジョギジョギ』、『The Queen of Black Magic』などがあります。

レヤク魔術の女王について良く知っている。過去に自分の叔父がレヤク魔術から命からがら盗んでいた。

重傷を負いながらも魔術を完成させ、それを叔父から伝えられてマヘンドラに教えていた。
レヤク魔術の女王による被害が拡大していき、仲間の呪術師たちと相談して倒す事を決定。
残されたキャシーの胴体をマヘンドラを見守り、襲撃してきた女王と戦うも倒された。
最後は戦士キルデアに変身して、女王と死闘を繰り広げ、朝日の力で勝利を得る事になる。

レヤク魔術の女王(演:ソフィア・ウェデ)

代表作に『Melawan Badai』、『The Queen of Black Magic』などがあります。

バリ島に存在する世界最強の魔術を使う。夜の時にしか力を発揮できず、直接自分で人を傷つける事ができない。

弟子入りしたキャシーに魔術を伝授していくと、恩を返す為に首だけ女の妖怪に変えた。
赤ん坊と母体から血を吸わせると、不老不死の力を手に入れて、無敵の存在になろうとした。
マヘンドラたちに抵抗されるが、力を蓄えた事で以前よりも強くなって叔父を倒していた。
最後はキルデアとして復活した叔父と善戦するが、朝日を浴びたせいで体が溶けて消滅した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はインドネシアに伝承される妖怪がモチーフとなっています。
この作品は強烈なインパクトを残してくれるインドネシア産のホラー映画となります。
似たような伝承を実写映画化した『夜霧のジョギジョギ』もそうですが、手作り感たっぷりでCGとは無縁の内容となっています。
アメリカから来た魔術の研究家が、世界最強と呼ばれるバリ島にあるレヤク魔術を本にしようと実際に弟子入りします。
そこで師匠から黒魔術を伝授されるが、同時に若さを手に入れる為に利用され、首だけになって赤ん坊と母親の血を吸う妖怪にされてしまう。
基本的に物語としてホラー映画であるけど、一人を除いて主人公を含めた役者たちのレベルがあまりにも低くて笑えます。
セリフを覚えるだけで精一杯なので、母子を亡くした夫は特に感情を見せず、主人公も恋人が妖怪にされても反応はほとんどないという。
世界最強になろうとしたレヤク魔術の女王に対抗し、正義の呪術師と戦う事になるけど、ラストで行われるバトルは予想を斜め上を行ってました。
魔術合戦になると思っていたが、まさかビームを放ったり、変身したりと、それまで雰囲気とはまったく違う展開に驚くしかないです。
肝心の首だけで飛び回る女の妖怪だが、確かにあのような姿で空中を舞っていたら、腰を抜かしても仕方ありません。
しかし、この世界の人間はちょっとやそっとじゃ感情を出さず、目の前で首だけの女が飛んでも笑っている人だっていました。
感情を忘れ去った人々が永遠の命が欲しいレヤク魔術の女王に対抗し、ラストで一度倒れた叔父がなぜか転生する意味不明な展開は楽しむしかありません。
やはり、インドネシア産のホラー映画は既存の常識に囚われる事なく、何より古い時代の作品は柔軟すぎる展開は最後まで見逃せないだろう。

コメント

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