作品データ
公開年月 | 1981/01/01 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | H・ジェット・シャリル |
脚本 | ジミー・アトマジャ、プトラ・マダ |
製作 | アブダイル・ムイス・ソフィアン |
製作国 | インドネシア |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
バリ島へ黒魔術を研究する為に向かったアメリカ人女性のキャシーは黒魔術師の女王に出会う。
キャシーは弟子として認められ様々な魔術を伝授されるが、自分の術のさらなる強化をもくろむ女王によって首だけの妖怪にされてしまう。
次々と人を襲うようになった首だけの妖怪になったキャシーに対し、被害を見過ごせない正義の呪術師が女王に戦いを挑むのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はインドネシアに伝承される妖怪がモチーフとなっています。
この作品は強烈なインパクトを残してくれるインドネシア産のホラー映画となります。
似たような伝承を実写映画化した『夜霧のジョギジョギ』もそうですが、手作り感たっぷりでCGとは無縁の内容となっています。
アメリカから来た魔術の研究家が、世界最強と呼ばれるバリ島にあるレヤク魔術を本にしようと実際に弟子入りします。
そこで師匠から黒魔術を伝授されるが、同時に若さを手に入れる為に利用され、首だけになって赤ん坊と母親の血を吸う妖怪にされてしまう。
基本的に物語としてホラー映画であるけど、一人を除いて主人公を含めた役者たちのレベルがあまりにも低くて笑えます。
セリフを覚えるだけで精一杯なので、母子を亡くした夫は特に感情を見せず、主人公も恋人が妖怪にされても反応はほとんどないという。
世界最強になろうとしたレヤク魔術の女王に対抗し、正義の呪術師と戦う事になるけど、ラストで行われるバトルは予想を斜め上を行ってました。
魔術合戦になると思っていたが、まさかビームを放ったり、変身したりと、それまで雰囲気とはまったく違う展開に驚くしかないです。
肝心の首だけで飛び回る女の妖怪だが、確かにあのような姿で空中を舞っていたら、腰を抜かしても仕方ありません。
しかし、この世界の人間はちょっとやそっとじゃ感情を出さず、目の前で首だけの女が飛んでも笑っている人だっていました。
感情を忘れ去った人々が永遠の命が欲しいレヤク魔術の女王に対抗し、ラストで一度倒れた叔父がなぜか転生する意味不明な展開は楽しむしかありません。
やはり、インドネシア産のホラー映画は既存の常識に囚われる事なく、何より古い時代の作品は柔軟すぎる展開は最後まで見逃せないだろう。
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