作品データ
あらすじ
女子バレーボールチームの“ファルコンズ”は大会で優勝し、次なる目的地の為にキャンピングカーを走らせていく。
しかし、行道が封鎖されてしまい、コーチは近くの村に一泊すると決めてチーム全員を納得させて再びキャンピングカーを走らせる。
立ち寄った田舎村で言葉を発しない不気味な男たちと遭遇し、彼らは人を狩って食べる異常者だと知って、コーチやチームメンバーたちは生き残ろうと逃げ出すのだった。
登場人物&出演者
・ジャンヌ(演:ティファニー・ダヴィオ)
代表作に『ゴール・オブ・ザ・デッド』、『ヒポクラテス』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”のメンバーでエース的な存在。試合後にプロチームからスカウトされる。
トレーナーと付き合っているが、その裏で彼がリズやモルガンヌなどと寝ていると知らず。
村人の襲撃で逃げ出すと、リズからトレーナーと寝た事を聞いてケンカになり、別々に動いた。
どさくさ紛れてリズがモルガンヌに殺され、タイマン勝負して頭突きを食らわせて倒した。
最後はコーチの乱入と爆死で脱出を果たすと、トレーナーに復讐する為に彼の家へやって来た。
・エマ(演:ルイーズ・ブランシェール)
代表作に『水の中のつぼみ』、『愛の監獄』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”のメンバー。チームの中で一番鈍くさいがオタクな知識を持っている。
常にモルガンヌから小バカにされているが、ハズキに何度も助けられて彼女を尊敬していた。
村人の襲撃からなんとか逃げ出すが、モルガンヌとケンカしているとハズキに止められていた。
ハズキがモルガンヌに殺された事を知らず、ジャンヌと合流して生き残りを助けようとする。
最後はコーチの乱入と爆死で脱出を果たすと、ジャンヌの復讐の為にトレーナーの家へ行った。
・タチアナ(演:マーゴット・デュフレーヌ)
代表作に『Les mythos』、『Adouna, La Vie – Le Monde』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”のメンバー。レズビアンで堂々とダニーと付き合っている。
村長にダニーの手が撃ち抜かれ、みんなで逃げて安全な場所に来ると、誰よりも心配していた。
生き残る術を伝えようとしたダニーが村長に殺害され、ジャンヌたち分かれて一人で行動する。
車を手に入れようとして村に戻るが、一人倒すも結局は捕まってリズたちと合流していた。
最後はコーチの乱入で拘束を解き、逃げ出した村長を殺害して、ジャンヌたちと生還を果たす。
・モルガンヌ(演:マノン・アゼム)
代表作に『バーン・アウト』、『いつだって友達止まり』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”のメンバー。自分勝手で何かとハズキと意見の衝突をしている。
鈍くさいエマを常に小バカな言動を出して、ジャンヌと付き合うトレーナーとすでに寝ていた。
村人たちを挑発したせいで襲撃を受け、エマを小バカにするもハズキを注意されてしまう。
ハズキの期待を一度裏切るも、次には村人を倒したが、事故で彼女を殺してウソをついていた。
最後は捕まるも裏切ろうとリズを殺害し、ジャンヌに倒され、コーチの自爆に巻き込まれた。
・リズ(演:カミーユ・ラザ)
代表作に『ダーティ・ガイズ/風俗街潜入捜査線』、『15時17分、パリ行き』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”の控えメンバー。マスコットの着ぐるみを被って応援している。
ジャンヌとは親友のような関係で、試合後にプロチームにスカウトされた彼女と喜んでいた。
次の目的地でジャンヌがプロチームに誘われたとみんなに言って、自分の事のように期待する。
村人たちに襲撃されてジュンヌたちと一緒に逃げるが、親友の男と寝た事で仲違いして捕まる。
最後は助けに来たコーチに乗じて反撃するが、自分の事しか考えないモルガンヌに殺された。
・ハズキ(演:アン=ソレーヌ・ハット)
代表作に『オーシャンズ12』、『ウィンター・ドリーム/氷の黙示録』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”のメンバーでキャプテン。チームを一致団結する事を第一に考えている。
自分勝手に動き回るモルガンヌを問題視して、彼女からイジメを受けるエマを守っていた。
村人たちに襲われて逃げ出し、作戦を立てて反撃するが、動かないモルガンヌに失望していた。
水中から飛び出した村人とまたしても戦うが、劣勢になるとモルガンヌに助けられて認めた。
最後は事故でモルガンヌが持つナタで腹部を刺され、エマにバレない為にトドメを刺された。
・ダニー(演:ダニー・ヴェリッシモ・ペティット)
代表作に『アルティメット』、『ハイドアウト』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”のメンバー。同性のタチアナと付き合っているレズビアン。
ジャングルラリーに3週間も参加していた経験から、他のメンバーよりもサバイバルを理解する。
故障したトイレを修理しようとするもダメだと分かり、キャンピングカーの修理も行った。
村人たちの襲撃を受けるも真剣に取り合わない状況の中で、手を村長に撃ち抜かれて逃げ出す。
最後はパニックになるメンバーを落ち着かせるが、村長に頭を撃ち抜かれて最初に死亡する。
・コーチ(演:アルチュス)
代表作に『クレイジー・プラン・イン・ブダペスト』、『コドモなオトナの人生レッスン』などがあります。
女子バレーボールチーム“ファルコンズ”のコーチ。唯一の男性ながら、チームを動かす大きな存在として君臨する。
モルガンヌとハズキが毎回ケンカしていると、優勝した喜びを分かち合う為にブチ切れていた。
異常な村人たちが攻撃性を出すと、真っ先に逃げ出して、チームを助けるべきか考えていた。
どこかで車を手に入れて、チームのメンバーが囚われる村に戻って勢いのまま村人を倒す。
最後はジャンヌたちを逃がす囮となり、大人数の村人が来ると、ガスボンベに火をつけて爆死。
・村長(演:ドニ・ラヴァン)
代表作に『ポンヌフの恋人』、『ホーリー・モーターズ』などがあります。
地図にない田舎村「ヘル・ハイム」の村長。宿泊所のフロントにいて、他の村人と同じく一切言葉を話さない。
宿泊にやって来たコーチに声をかけられるが、すでに満室だと見せて対応できない態度を示す。
ダニーの顔を舐めてタチアナに顔面を殴られるが、他の村人同様に逃げる彼らを見送っていた。
キャンピングカーを村人たちと襲い、ダニーの手を撃ち抜いて自分たちの意思を示していた。
最後は捕まったモルガンヌを殺そうとしたが、コーチの乱入で邪魔され、タチアナに殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『フロンティア』などで美術監督として活躍するオリヴィエ・アフォンソが、長編映画の監督と共同脚本を務めています。
基本的にNetflixのオリジナル映画というのはハズレが多いけど、最近では豊富な資金を使って劇場版並みの超大作を作っています。
そのおかげである程度のクォリティが出ていて、やる気のなかった邦題についてもマトモになっているイメージがあります。
その中で本作はまだマシになる前の作品になっているので、コメディでありながら、一切笑えないような物語になりました。
上映時間も80分未満なのでストーリー性はほぼないが、バレーボールチームがメインとなるせいで、無意味に登場人物が多かったです。
明らかに役割を統合した方がいい登場人物が多く、ストーリー性がほぼないから、本来ならもっと少ない人数でやるべき内容でした。
あくまでメインは片手で数えるぐらいしかなく、他のモブキャラはさっさと退場させるか、余計なエピソードを語らせない方が良かったと思います。
活躍しているキャラクターが呆気なく死んでしまうと、それまで築いたモノが一瞬でなくなるので、それならば最後まで生き残るキャラクターに振り分けるべきでした。
村人たちも一切セリフがなく、ここら辺のバランスも悪すぎてワンパターンな展開もすぐに飽きてしまうのは当然だろう。
結局、この作品で何を描きたかったのか分からないし、はみ出したエピソードに意味がなく、上映時間が短いワリにムダが多いと感じました。
所詮はNetflixのオリジナル映画という範囲内になってしまい、上映時間の短さで選ぶぐらいなら、少し長くても良質な映画を観た方がマシだと感じさせる作品でした。
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