作品データ
あらすじ
ミシガン州のデトロイト、警察官のジェームズ・コフィーはヴァネッサと交際を始めた。
ところが、ヴァネッサには12歳になる息子のカリームはコフィーをよく思っていなかった。
ある日、カリームは母親とコフィーを別れさせようとゴロツキを雇うが、その時に犯罪組織の重要な秘密を知ってしまうのだった。
登場人物&出演者
・ジェームズ・コフィー(演:エド・ヘルムズ)
近年の出演作に『TAG/タグ』、『意表をつくアホらしい作戦』などがあります。
主人公。デトロイト市警の警察官。逮捕されたオーランドを護送中に逃し、交通整理に格下げされてしまう。
早朝にヴァネッサとのセックスを見られ、オーランドの元にカリームが行く原因を作った。
汚職警察官殺しの現場を見て、カリームと一緒にオーランドたちから逃げる事になった。
ワッツが汚職のリーダー格とわかって、すべての罪を着せられる前に証拠を集めようとした。
最後は捕まったヴァネッサたちを助け出し、重傷を負いながらもなんとか生還を果たした。
・カリーム・マニング(演:テレンス・リトル・ハーデンハイ)
本作が長編映画デビュー作となります。
ヴァネッサの息子で12歳。人気ラッパーのオーランドに憧れ、自作のラップを披露するも担任に止められた。
コフィーに対して不信感を持っていて、母親とのセックスを見たせいで半殺しを決め込む。
オーランドたちが汚職警察官を殺害した現場を目撃し、コフィーと二人で逃げる事になる。
状況を把握した母親と警察に行こうとして、ちょうどやって来たワッツたちに捕まっていた。
最後は助けに来たコフィーの奮闘ぶりを認めて、母親と付き合う事を許して友達となった。
・ヴァネッサ・マニング(演:タラジ・P・ヘンソン)
代表作に『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』、『ドリーム』などがあります。
ヒロイン。カリームの母親で看護師の仕事をしている。シングルマザーで白人のコフィーと付き合っている。
息子にはコフィーと付き合っている事を話すが、朝のセックスを見られたせいで問題となる。
逃げて来たコフィーがテレビで誘拐犯と言われ、カリームがテザー銃で気絶させられる。
目を覚ましてメモで事情を知ると、捕まえに来たロドニーとディーを返り討ちにしていた。
最後はワッツたちに捕まるが、助けに来たコフィーを見直し、暴走するワッツを射殺した。
・オーランド・ジョンソン(演:ロンリーコ・リー)
代表作に『パリス・トラウト』、『ゲス・フー/招かれざる恋人』などがあります。
ラッパー。スター候補であったが、デトロイト市警の麻薬撲滅作戦によって麻薬所持で逮捕される。
コフィーが護送していた時に手錠が緩められていたおかげで逃げて、大きくニュースとなる。
仲間の汚職警察官を拷問していたが、仲間のディーが殺害して目撃したカリームたちを追う。
コフィーたちに捕まってしまうが、ワッツに助け出されるもロドニーに地位を奪われていた。
最後はヴァネッサの説得でコフィーたちの味方をして、逮捕されるも出直すと決心した。
・ロドニー(演:アンドリュー・バチェラー)
代表作に『ザ・ベビーシッター/キラークイーン』、『グリーンランド/地球最後の2日間』などがあります。
オーランドの仲間。若い手下を欲しがって隠れ家を教えている。オーランドたちと裏切った汚職警察官の拷問をしていた。
カリームがコフィーを下半身不随にしたくて隠れ家に来て、オーランドから注意されていた。
汚職警察官殺しを目撃されると、コフィーたちを追撃し、ヴァネッサの家で指紋を気にする。
ディーとヴァネッサを捕まえようとして失敗し、取引現場ではワッツに言われて昇格した。
最後は銃撃戦でワッツに左腕を撃たれるが、麻薬を持ち出して現場から静かに立ち去った。
・ディー(演:ウィリアム・スチュワート)
代表作に『沈黙の宿命』、『沈黙の神拳』などがあります。
オーランドの仲間。オーランドが逃げ出して合流すると、情報を流した汚職警察官を拷問していた。
話しを聞き出そうとするオーランドと違い、勝手に耳を削ぎ落として彼に文句を言われる。
カリームの邪魔が入ってしまい、面倒臭くなって汚職警察官を射殺して大事にしてしまう。
モーテルに軟禁状態となっていたヴァネッサを捕まえようとして、逆に捕まる状況になった。
最後はカリームたちを助けに来たコフィーが投げた手榴弾が足元に転がり、爆発四散で死亡。
・リンダ・ワッツ刑事(演:ベティ・ギルピン)
代表作に『ザ・ハント』、『トゥモロー・ウォー』などがあります。
デトロイト市警のエース女性刑事。麻薬撲滅作戦の指揮を執って、オーランドの逮捕を成功させた。
その後、コフィーのせいでオーランドに逃げられ、あらゆる罵声を浴びせて上司に呼ばれる。
コフィーたちが汚職警察官の殺害現場から連絡を受けて、すぐに指示を出して向かっていく。
実は汚職警察官の一人で警部と組んでいたが、邪魔になって消して、コフィーを犯人にする。
最後はカナダ人との取引をコフィーが台無しにして、暴走してヴァネッサに射殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は主演のエド・ヘルムズが製作としても参加しています。
最近ではNetflixのオリジナル映画が多く作られていますが、残念ながらアタリが非常に少ないです。
明らかに金がかかっている作品と、金がかかっていない作品の格差があって、その内容も比例してしまっています。
今回の作品は分かりやすい組み合わせで、アメリカにおける人種差別というデリケートなモノを扱っています。
白人の警察官と黒人のギャングという典型的な構図であるけど、白人は情けない設定で、黒人は勇ましい設定の違いがあります。
ここら辺はアメリカにおける人種差別の問題があって、特に白人の警察官と黒人のギャングの扱いには慎重にならないといけない。
最近では白人の方が不利な状況になっていて、逆に黒人を優遇するような構図が多く見られ、本作もその例外ではなかった。
黒人文化はカッコいいけど、白人文化はいけ好かないような展開は見ていて、あまり面白いとは感じられなかったです。
特に黒人の子供がずっと生意気で父親のような感じになろうとする白人の中年に対して、上から目線の言動が目に余りました。
アメリカの文化なので口出しするような立場ではないが、ますます日本に住んでいて良かったと思えるような描写が多かったです。
登場人物に対して魅力を感じられず、ラストで母親が無敵っぽい行動をするが、それすら鼻につくような印象を持ってしまった。
コメディでマイルドにしているが、個人的には設定や構成が好きになれず、最後まで楽しめない作品となりました。
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