作品データ
あらすじ
ジュヒョブは不倫を犯した妻を殺害し、正体を隠したまま息子のヨンホとともに田舎町へ隠れて生活していた。
ヨンホは学校で仲間外れにされていたが、ある日、浮気者の父親に傷つけられたソウルから転校したジスと出会って共感して親しくなっていく。
ジュヒョブがジスによって息子との間に亀裂が入ってしまうと、逆恨みから彼女を殺害しようと企画を立てていくのだった。
登場人物&出演者
・ジュヒョブ(演:マ・ドンソク)
近年の出演作に『エターナルズ』、『白頭山大噴火』などがあります。
主人公。都会から田舎へ引っ越して犬を飼いながら農業を営んでいた。息子とはほとんど会話がない。
過去に妻が浮気している現場を見つけ、ブチ切れて男とともに刺し殺して死体を遺棄した。
田舎でひっそりと暮らすが、転校してきたジスに正体がバレて殺人への衝動に駆られる。
殺人現場を息子に見られてしまい、生活を崩壊させたジスを殺害しようと付け狙っていた。
最後は息子と逃げるジスたちを追うと、反撃によるナイフで刺され、受け入れて死亡した。
・ヨンホ(演:アン・ドギュ)
代表作に『飛べ、ペンギン』、『牛と一緒に7泊8日』などがあります。
ジュヒョブの一人息子。父親が犬を飼っている事からイジメっ子たちから臭いとイジメを受けていた。
母親の死因が交通事故と聞かされ、何があっても父親から目立つ行動を止められていた。
絵が上手く入賞するぐらいの実力を持ち、転校してきたジスと共感して友達となっていた。
ジスから父親が殺人鬼だと言われ、殺人現場を見たせいで自分もその血を持つと確信する。
最後はジスと二人で逃げようとして父親に捕まるが、ナイフで刺し殺して町へ戻った。
・ジス(演:キム・ヒョンス)
代表作に『トガニ/幼き瞳の告発』、『グッバイ・シングル』などがあります。
ソウルから引っ越してきた女子中学生。父親が別の家族を作り、子育てを放棄する母親と田舎へ引っ越してきた。
母親に嫌気が差して橋の下に隠れていると、そこにいたヨンホと出会って気持ちが通じる。
ジュヒョブに家まで送り届けられるが、幼少時に殺されそうになった犯人だと確信する。
ヨンホが良い人間になろうとミヘを襲うと、それを見かけて止め、二人で逃げようとした。
最後は追ってきたジュヒョブをヨンホが刺し殺し、解放されて二人で町へ戻ってきた。
・ミヘ(演:キム・ミンソ)
代表作に『Coffee Mate』、『Good Doctor』などがあります。
ヨンホの担任教師。イジメを受けているヨンホをタイミング良く助け、寡黙な彼を少しだけ心配する。
絵が上手い事しか印象に残っておらず、イジメを受けている事についてに何も知らない。
ジスを助ける為にナイフをイジメっ子に振ってケガさせ、父親とジュヒョブに元へ行った。
自分の父親が殺人鬼だと知って悩むヨンホから相談を受け、血は争えないと助言した。
最後は良い人間になりたいヨンホに襲われ、血を座れていたが、ジスのおかげで助かった。
感想
[個人的な評価]
本作は韓国で実際に起きた連続殺人犯のカン・ホスンをモチーフにした作品となります。
この作品は同じ邦題に1946年公開の映画がありますが、残念ながらまったく関係ないです。
カン・ホスン自体は相当の人間を殺害しているようですが、本作では連続殺人鬼という設定だけしか使われていないと思います。
そもそも、映画の上映時間が76分という短さなので、物語としての深みはあまりないです。
主要の登場人物は片手で数えられる程度であり、上映時間の短さもあって、全体的なインパクトはそこまで強くはなかったです。
ハッキリ言って、本作を鑑賞したのはマ・ドンソクが出演である点だけで、他に期待する部分はあまりなかったです。
やはり、悪人面のマ・ドンソクが衝動に駆られるような殺人鬼を演じるのはハマっている。
ただ、残念ながら登場人物への掘り下げが浅かったせいで、本来ある恐ろしい描写が圧倒的に足りないような印象でした。
それでも、マ・ドンソクが危なそうな殺人鬼を演じているおかげで多少なりとも楽しめた。
今ではハリウッドで、MCUの映画に出演するぐらい知名度を上げたマ・ドンソクですが、こういう作品での下積みがあるからこそ築いた地位だろうと感じました。
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