作品データ
公開年月 | 2019/07/23 |
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ジャンル | ホラー/ラブロマンス |
原作 | なし |
監督 | アントニオ・トゥブレン |
脚本 | アントニオ・トゥブレン |
製作 | アレクサンデル・ブロンステッド |
製作国 | デンマーク、スウェーデン |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
カレンとジョンの結婚生活が崩壊寸前で、一緒にいても刺激もなく生ける屍のような暮らし。
ある日、人々がゾンビ化する伝染病が発生して感染が拡大していく、カレンとジョンはマンションの部屋に閉じこもり救助を待っていた。
状況が悪化する中、ゾンビだけじゃく食料を狙った強盗や怪しい生存者たちが2人に襲いかかるが、サバイバル生活に刺激されて愛が再燃し始めるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『日本冒険小説協会大賞』と『大藪春彦賞』をダブル受賞した平山夢明の小説『ダイナー』を実写映画化した作品となります。
他にも漫画化とラジオドラマ化のメディアミックスもされている作品となります。
まず、本作で監督を務める蜷川実花が繰り広げる世界観を理解しないと、冒頭から置いてけぼりを食らう事でしょう。
蜷川実花監督は元々が写真家なので、あくまで一枚絵にこだわりを持っていて、色鮮やかな世界観を全面的に押し出します。
そんな本作はまさしく蜷川実花監督の世界観を惜しげもなく出し、登場する人物たちもまた現実にはありえないです。
この作品は完全にファンタジーの世界なので、何が起きても不思議じゃない雰囲気を隠す事なく展開させています。
その為、ストーリー性を最初から最低限にしていて、ぶっ飛んだ登場人物に色鮮やかな世界に投じて魅せるだけに集約されています。
ファンタジーなので登場する殺し屋たちがどんなにぶっ飛んでいても、現実じゃないから驚くべき点は特にありません。
ダイナーのシェフで元殺し屋のボンベロを演じる藤原竜也にとって、蜷川実花監督の作り出す世界観は合っていると思います。
舞台仕込みの必死に大袈裟な演技を魅せる藤原竜也がどんなに現実離れをしたキャラクターであって、それ以上に世界観がぶっ飛んでいるから馴染んでいます。
もちろん、他に登場する殺し屋たちはハイテンションか、独特なこだわりを持っている個性豊かなキャラクターたちはほとんど出オチです。
あくまで一枚絵が映えるような演出が先で、ストーリーはその後に適当な感じで付け足しているから仕方ありません。
ハッキリ言って、本作は90分以内に収めるべき内容なのに、邦画の悪いところで2時間近くもやってしまっています。
クライマックスで繰り広げられるなんちゃってアクションが始まる手前のシーンは、本作で一番の苦痛で退屈すぎる時間を過ごしました。
全体的に面白くないのですが、個性豊かなキャラクターたちの出オチでなんとか間を持たせていたが、普通にストーリーをした中盤過ぎが恐ろしく間延びしています。
どうせなら、ワケの分からない理論で押し通して力業で終わらせた方が良かったし、中途半端にマトモなストーリーをしたのが失敗だったと思います。
こういう作品は音声を消しても楽しめるようにすればいいが、蜷川実花監督が映画を作ろうとしたのが最大のミスだと思います。
蜷川実花監督は映像だけしか取り柄がないんだから、中途半端なストーリーなど作品に盛り込むべきじゃなかったです。
藤原竜也の腹の底から出すセリフと過剰な演技、玉城ティナのウェイトレス姿、スキンのトリガーを引いた窪田正孝、子供オッサンの本郷奏太のキャラクターだけが良かったです。
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