【ゾンビの中心で、愛をさけぶ】RE-3173

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洋画

作品データ

公開年月 2019/07/23
ジャンル ホラー/ラブロマンス
原作 なし
監督 アントニオ・トゥブレン
脚本 アントニオ・トゥブレン
製作 アレクサンデル・ブロンステッド
製作国 デンマーク、スウェーデン
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

カレンとジョンの結婚生活が崩壊寸前で、一緒にいても刺激もなく生ける屍のような暮らし。
ある日、人々がゾンビ化する伝染病が発生して感染が拡大していく、カレンとジョンはマンションの部屋に閉じこもり救助を待っていた。
状況が悪化する中、ゾンビだけじゃく食料を狙った強盗や怪しい生存者たちが2人に襲いかかるが、サバイバル生活に刺激されて愛が再燃し始めるのだった。

登場人物&出演者

カレン(演:ゾーイ・ダッパー)

代表作に『クレアモントホテル』、『ランズエンド/闇の孤島』がある。

子供を死産したせいで夫のジョンとは冷め切った夫婦生活を送る。警察の仕事を休職中。

子供がジョンに似ているせいで、彼の顔を見る度に思い出してしまい離婚を考えていた。
ゾンビが蔓延るようになると、ジョンと協力して救助が来るまで部屋で籠城する事を決める。
苦情魔の夫婦を保護するが、乗っ取られると知って覚醒剤入りのクッキーで殺してしまう。
最後は噛まれてゾンビ化していくが、ジョンとの愛を復活した事に喜びを感じて始末を頼む。

ジョン(演:エドワード・スペリーアス)

代表作に『エラゴン/遺志を継ぐ者』、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』などがあります。

カレンが子供を死産したせいで夫婦仲が冷め切ってしまう。学校の教師で仕事に逃げている。

冷めているカレンに声をかけるが、どれも有効的な会話に繋げられず立て直しができず。
ゾンビが蔓延るようになると、カレンと部屋を守る事にして一緒に体を鍛えて準備をする。
苦情魔の夫婦や強盗たちに容赦しないが、カレンが噛まれるとなんとか助けようと励ました。
最後はカレンとの愛を取り戻し、ゾンビ化した彼女とゾンビになって救助隊に始末された。

エミリー(演:アントニア・キャンベル=ヒューズ)

代表作に『アルバート氏の人生』、『アンドロン』などがあります。

カレンとジョンが住むマンションの住人。苦情魔として知られ、ゼイタクな暮らしをする。

ゾンビが蔓延るようになると、夫と2日間も洗濯室に閉じ込められてなんとか脱出した。
カレンとジョンたちに保護されると、緊張感のある皮肉合戦を展開して微妙な状況を作る。
自分たちが殺されると考えて、夫と相談してカレンとジョンを先に殺そうと画策する。
最後は覚醒剤入りのクッキーでショック死し、ゾンビになるがカレンたちに始末された。

レオ(演:ヤン・ベイヴート)

代表作に『オーバー・ザ・ブルースカイ』、『インビジブル/暗殺の旋律を弾く女』などがあります。

カレンとジョンが住むマンションの住人。苦情魔として知られる妻にリードされている。

ゾンビが蔓延るようになると、閉じ込められた洗濯室から脱出してカレンたちに保護される。
家に匿ってもらう為に整理整頓が得意と言って、カレンたちの靴下を揃える仕事をする。
エミリーに促されてカレンとジョンに殺される前に殺すという提案をしてしまう。
最後は覚醒剤入りのクッキーでショック死し、ゾンビになるがカレンたちに始末された。

マーティン(演:ルーカス・ロッホラン)

代表作に『LFO』、『ロックアップ』などがあります。

カレンとジョンの部屋に侵入した強盗三人組のリーダー格。金目のモノを奪おうとする。

ジョンに金目のモノを集めさせる間、当然のように美しいカレンを犯そうと寝室へ行く。
か弱い女性だと思っていたカレンに優位を取るが、油断して粉で視界を奪われて刺される。
最後は抵抗できない状態で何度もカレンに首をナイフで刺され、仲間もジョンに射殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『日本冒険小説協会大賞』と『大藪春彦賞』をダブル受賞した平山夢明の小説『ダイナー』を実写映画化した作品となります。
他にも漫画化とラジオドラマ化のメディアミックスもされている作品となります。
まず、本作で監督を務める蜷川実花が繰り広げる世界観を理解しないと、冒頭から置いてけぼりを食らう事でしょう。
蜷川実花監督は元々が写真家なので、あくまで一枚絵にこだわりを持っていて、色鮮やかな世界観を全面的に押し出します。
そんな本作はまさしく蜷川実花監督の世界観を惜しげもなく出し、登場する人物たちもまた現実にはありえないです。
この作品は完全にファンタジーの世界なので、何が起きても不思議じゃない雰囲気を隠す事なく展開させています。
その為、ストーリー性を最初から最低限にしていて、ぶっ飛んだ登場人物に色鮮やかな世界に投じて魅せるだけに集約されています。
ファンタジーなので登場する殺し屋たちがどんなにぶっ飛んでいても、現実じゃないから驚くべき点は特にありません。
ダイナーのシェフで元殺し屋のボンベロを演じる藤原竜也にとって、蜷川実花監督の作り出す世界観は合っていると思います。
舞台仕込みの必死に大袈裟な演技を魅せる藤原竜也がどんなに現実離れをしたキャラクターであって、それ以上に世界観がぶっ飛んでいるから馴染んでいます。
もちろん、他に登場する殺し屋たちはハイテンションか、独特なこだわりを持っている個性豊かなキャラクターたちはほとんど出オチです。
あくまで一枚絵が映えるような演出が先で、ストーリーはその後に適当な感じで付け足しているから仕方ありません。
ハッキリ言って、本作は90分以内に収めるべき内容なのに、邦画の悪いところで2時間近くもやってしまっています。
クライマックスで繰り広げられるなんちゃってアクションが始まる手前のシーンは、本作で一番の苦痛で退屈すぎる時間を過ごしました。
全体的に面白くないのですが、個性豊かなキャラクターたちの出オチでなんとか間を持たせていたが、普通にストーリーをした中盤過ぎが恐ろしく間延びしています。
どうせなら、ワケの分からない理論で押し通して力業で終わらせた方が良かったし、中途半端にマトモなストーリーをしたのが失敗だったと思います。
こういう作品は音声を消しても楽しめるようにすればいいが、蜷川実花監督が映画を作ろうとしたのが最大のミスだと思います。
蜷川実花監督は映像だけしか取り柄がないんだから、中途半端なストーリーなど作品に盛り込むべきじゃなかったです。
藤原竜也の腹の底から出すセリフと過剰な演技、玉城ティナのウェイトレス姿、スキンのトリガーを引いた窪田正孝、子供オッサンの本郷奏太のキャラクターだけが良かったです。

コメント

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