作品データ
あらすじ
凄腕の殺し屋ゲイブは麻薬組織のボスのアーノルドから数々の暗殺を請け負い、その確かな仕事ぶりで裏社会では知られた存在である。
しかし、愛する妻を組織に殺された事で引退を決意し、最後の任務として組織の秘密を握った女刑事フリンの暗殺を命じられた。
だが、ゲイブはフリンを亡き妻と重なって殺せず、二人で協力して組織を裏切ると、アーノルドは粛清しようと世界中の殺し屋を味方に引き入れるのだった。
登場人物&出演者
・ゲイブ/ガブリエル・タンクレディ(演:マイケル・ルーカー)
近年の出演作に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、『アウト・ロー/ギリ義理ファミリー』などがあります。
主人公。凄腕の殺し屋。妻を亡くしている。プロとして徹底にやるが、今回の仕事を弟子のカルロに任せた。
カルロが失敗してヴァネッサを取り逃がし、アーノルドの妻が殺されると復讐に従っていく。
アーノルドの指示でロシアンマフィアを殺害し、ヴァネッサの正体を知って戸惑っていた。
妻と同じ誕生日という縁だけでアーノルドを裏切って、弟子のカルロをあっさりと殺害した。
最後は暗殺チームをヴァネッサとほぼ無傷で全滅させて、アフリカで象を守る活動をする。
・ヴァネッサ・フリン刑事(演:オルガ・キュリレンコ)
近年の出演作に『ハイ・ヒート/その女 諜報員』、『ザ・プリンセス』などがあります。
ヒロイン。以前は軍にいてアフガニスタンに従軍していた。戦争による心の傷で手の震えがまだ続いている。
見張っていたマフィアがカルロに爆破され、目撃した事で相棒を殺されるも自身は逃げた。
警察に内通者がいるとして逃げ回り、元仲間の兵士からアドバイスを聞いてモーテルに潜む。
カルロたちの襲撃を受けてゲイブに助けられると、彼の家に行って迎え撃つ準備をした。
最後はカルロたちをほぼ無傷で全滅させ、ゲイブから亡き妻のペンダントを受け取っていた。
・カルロ・ガルシア(演:ヴァディール・デルベス)
代表作に『ラテン・ジゴロになる方法』、『スレイヤー/7日間の煉獄』などがあります。
殺し屋でゲイブの弟子。元前哨狙撃手の兵士で殺しのプロ。ゲイブに師事を受けて2ヶ月しか経っていない。
交渉に応じないライバルを暗殺するが、見張っていたヴァネッサたちに顔を見られてしまう。
ヴァネッサの暗殺に失敗して逃してしまい、アーノルドの妻が殺されると復讐の為に動く。
ロシアンマフィアを殺害すると、ヴァネッサの殺害に向かうもゲイブの裏切りに戸惑った。
最後はゲイブを説得しようして失敗して、あっさりと銃撃を首に食らって犬死にしてしまう。
・グレン・フォレット(演:ジョン・マルコヴィッチ)
近年の出演作に『マインドケージ』、『ワイルド・リベンジ』などがあります。
弁護士。アーノルドの顧問弁護士で長年に渡って、裏の商売を表の商売にするように法的なサポートをする。
ゲイブとも仲間として認めていて、似た者同士だと発言するもあっさりと否定されていた。
アーノルドの妻が何者かの襲撃で殺害され、築き上げた商売が台無しになると考えている。
暴走するアーノルドを止められるのはゲイブだけだと話し、説得させようと誘導していた。
最後は復讐をして戦争になると読み、ゲイブに今回の事について降りると宣言して立ち去る。
・アーノルド・ソロモン(演:ブルース・ウィリス)
近年の出演作に『オペレーション・ゴールド』、『ワイヤー・ルーム』などがあります。
不動産王。表向きは真っ当な商売をしているが、裏では殺し屋のゲイブを使って暗殺などを請け負っている。
敵対する組織に殺し屋を寄越して取引を有利するが、カルロの失敗で問題が発生していく。
何者かの襲撃を受けて妻が殺されると、商売を放り出して復讐の為にゲイブたちを使う。
ロシアンマフィアたちを殺害させ、ヴァネッサの始末を指示するもゲイブに裏切られていた。
最後は暗殺チームが全滅し新人をスカウトするが、あっさりと敵対組織の殺し屋に殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は主役級の豪華なキャストが出演するアクション映画となります。
この作品は『マキシマム・ブロウ』や『トリプル・スレット』で知られるジェシー・V・ジョンソンが監督と脚本を務めています。
今回もブルース・ウィリスが引退する前の出演作となるが、当然のように主人公ではなく、悪役として登場しています。
すでにブルース・ウィリスは長時間の演技どころか、マトモにセリフを覚える事ができず、苦肉の策としての役になっています。
しかしながら、キャストが主演級を揃えていて、普通ならそれだけで相当のギャラになるのは当然と言える。
ただ、本作はどうやら予算はそこまであるワケじゃなく、アクション映画なのに地味な内容になってしまっている。
複雑な視点を使おうとしているのは分かるが、あまりにも仕掛けが雑すぎて主人公の殺し屋と刑事が手を組む過程に説得力がない。
何年も組んでいた家族ぐるみの付き合いがある友人よりも、たまたま亡き妻と同じ誕生日の女性と組むのはどう考えてもおかしい。
かなり強引な理由付けになっているが、他にやりようがあったと思うし、そもそもインパクトのある特徴がほぼない。
ただ豪華なキャストしか魅力がなく、脚本だけで見るとツッコミどころ満載で、アクションのシーンも地味すぎた。
それに主人公とヒロインはピンチらしい場面がなく、敵がプロの殺し屋(笑)になってしまったのは滑稽でした。
主人公の弟子も何か物語の鍵を握るようなキャラクターだと思ったら、退場のさせ方もまた雑すぎて笑うしかなかったです。
残り少なくなったブルース・ウィリスの出演作だが、このまま見守っていきたいと思います。
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