作品データ
あらすじ
麻薬系鎮痛剤オピオイド危機により、薬物常用者はハイプと呼ばれるドラッグに溺れていた。
都市はハイプを巡って交戦地帯となって無政府状態に陥る中、かつてベトナム戦争で鬼軍曹として恐れられていたフレッドは退役軍人会の支部を改装してバーを営んでいた。
ある夜、フレッドはバーの常連である戦友たちが昔話で盛り上がっていると、組織から大量のハイプを盗み出した少女に助けを求められるのだった。
登場人物&出演者
・フレッド・パラス(演:スティーヴン・ラング)
近年の出演作に『K-9/L.A.大捜査線』、『オールドマン』などがあります。
主人公。退役軍人で支部で使っていた場所をバーにして経営する。誕生日を迎えて仲間に祝ってもらっていた。
リザードがジャンキーたちを引き連れ暴れられ、ショットガンを片手にボズの弟を殺害した。
次々来るとジャンキーたちを仲間の退役軍人と迎え撃ち、ダグを病院へ連れて行こうとする。
ジャンキーたちの迎撃する作戦を立てて一度凌ぐが、ルーの暴走で足を撃たれて負傷した。
最後は仲間が全員死亡するが、ドラッグで店が直せるとしてリザードとショーンと喜んだ。
・リザード/エリザベス(演:シエラ・マコーミック)
代表作に『ラモーナのおきて』、『ヴァスト・オブ・ナイト』などがあります。
ヒロイン。ジャンキー集団のボス・ボズに姉を殺されてしまう。その復讐として取引で使うハイプを持ち逃げした。
すぐに持ち出した事がバレてしまうと、ボズの命令でジャンキーたちに追いかけられていた。
フレッドたちがいるバーへ勝手に入ると、ジャンキーたちを代わりに倒してもらっていた。
自分のせいでフレッドの仲間が殺されても反省しなかったが、迎撃してから心を開いていた。
最後はフレッドを励ましてボズを倒し、残ったドラッグで店が修理できるとして勝利した。
・ショーン・メイソン(演:トム・ウィリアムソン)
代表作に『オール・チアリーダーズ・ダイ』、『ライトニング・ワイルド』などがあります。
レンジャー部隊の若い兵士。戦場から帰還してフレッドのバーに立ち寄った。若造として退役軍人たちに注目される。
ウォルターが場を盛り上げようと昔話をするが、仕方なく付き合うような状態で聞いていた。
リザードが乱入してジャンキーが襲撃すると、誰よりも早く動いて外の様子を探っていた。
自前の拳銃でフレッドたちを助け、バーを襲撃するジャンキーをエイブと撃退していた。
最後は瀕死状態のウォルターと別れを告げ、勝利してフレッドとリザードと酒を飲んでいた。
・ウォルター・リード(演:ウィリアム・サドラー)
近年の出演作に『アンホーリー/忌まわしき聖地』、『ビルとテッドの時空旅行/音楽で世界を救え!』などがあります。
退役軍人。フレッドの誕生日を祝う為に車で一緒にバーに来た。小柄でありながら誰よりも弁が立つ。
若い兵士のショーンが店にやって来ると、昔話をしながらフレッドとの友情について語る。
リザードのせいでジャンキーがバーに乱入すると、ダグの敵討ちで一人を惨殺していた。
バーを襲撃するジャンキーたちをルーと一緒に倒すが、彼が情緒不安定だとフレッドに話す。
最後はチェーンソーを食らい瀕死状態になり、トラックでボズに突撃して爆死を遂げた。
・エイブ・ホーキンス(演:フレッド・ウィリアムソン)
代表作に『ブラック・シーザー』、『ホットシティ』などがあります。
退役軍人。フレッドの誕生日を祝う為に彼の迎えでバーまで来た。朝鮮戦争で従軍している。
ウォルターが場を盛り上げている間、最新のヌード雑誌を見て脱毛している事に不満を持つ。
リザードのせいでジャンキーが店に乱入し、みんなと協力してなんとか撃退をしていた。
バーを襲撃するジャンキーたちをショーンと迎え撃ち、お互いに助け合ってなんとか凌いだ。
最後はボズの手下とタイマン勝負してフレッドに助けられ、酒を飲んでそのまま死亡した。
・ルー・クレイトン(演:マーティン・コーブ)
近年の出演作に『ラバランチュラ2』、『リベンジ・ガンショット/非情の追跡者』などがあります。
退役軍人。現在は中古車販売をして儲かっている。フレッドの誕生日という事で仕事を切り上げきた。
フレッドに自分の店の車を買うように迫るが、当然のように断られるもしつこく勧誘した。
リザードのせいでジャンキーが店に入ると、血がスーツに付着する事を先に心配していた。
みんなでジャンキーを迎え撃ったが、ドラッグさえ返せば見逃してくれると信じて交渉する。
最後は人質にされるも反撃してフレッドを助けたが、ボズに至近距離から銃弾を食らい死亡。
・ダグ・マッカーシー(演:デヴィッド・パトリック・ケリー)
代表作に『ウォリアーズ』、『コマンドー』などがあります。
退役軍人。フレッドの誕生日という事でバーに集まっていた。仲間の中では一番小柄でバンダナをしている。
ウォルターが場を盛り上げる最中、変な臭いのタバコを吸ってトーマスに文句を言われる。
バーが停電してフレッドが修理する間、外でタバコを吸っている追われるリザードを見た。
ジャンキーに突然やって来て斧の一撃で肩口を大ケガし、瀕死状態で仲間たちに介抱される。
最後はジャンキーに銃撃していたが、出血多量で助からない事を悟って静かに息を引き取る。
・トーマス・ザブリスキー(演:ジョージ・ウェント)
代表作に『フライングハイ2/危険がいっぱい月への旅行』、『ガン・ホー』などがあります。
退役軍人。フレッドの誕生日という事で昔の仲間たちとバーに来ていた。肥満体で口数は少ない。
その場を盛り上げるウォルターを見ていて、グラスが空になっていると気づかれて感謝した。
若い兵士のショーンがやって来ると、昔話をしているウォルターを見て笑っていただけ。
リザードがバーに入ってきて、ジャンキーにやられたダグを見て修羅場になっていると知る。
最後は避難しようと外に出て車を持ち出そうとして、ジャンキーたちに襲われて死亡した。
・ボズ(演:トラヴィス・ハマー)
代表作に『ドミニオン』、『彼がオンラインで買った花嫁』などがあります。
ジャンキー軍団のリーダー格。弟が新たな取引相手を見つけていた。気晴らしにリザードの姉を殺した。
仲間と揉めている時にリザードが取引のハイプを持ち出され、手下たちに追うよう命令する。
バーに逃げたリザードを追った弟がフレッドに殺され、ドラッグと皆殺しをしようとする。
交渉に来たルーを人質にして殺害し、銃を乱射してフレッドの足を負傷させて突撃をした。
最後はリザードを人質にするもドラッグが燃え、ウォルターがトラックで突撃して爆死した。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映されたアクション映画です。
この作品は『人間まがい』や『クリスマス・ブラッディ・クリスマス』で知られるジョー・ベゴスが監督を務めています。
スティーヴン・ラングが主演となっていますが、同じく退役軍人の俳優たちも80年代や90年代で脇役として活躍していました。
決して第一線というワケじゃないベテラン俳優たちですが、その年代のアクション映画を知っているなら顔なじみだと言えるだろう。
主人公の誕生日を祝っているところにドラッグを盗んだヒロインが突入して、彼らが巻き込まれるという展開になります。
まず、主人公たちを巻き込んだヒロインが命を助けてもらったのに態度が悪く、とても同情できるような設定ではなかったです。
なぜそのようなクズみたいな設定にしたのか分からないが、最終的に仲良くなるなら悲劇のヒロインでも良かったと思います。
本作のメインとも言える退役軍人たちがジャンキーを迎え撃つが、残念ながら全員が年を取っているせいで動きが緩慢で迫力がありません。
相手が脳ミソがドロドロに溶けているジャンキーだと考えれば、動きもそこまで派手にできない点ではギリギリで納得できる感じでした。
ただ、大男が出てきて主人公たちがボコボコにされるので、アクション映画としてスッキリする爽快感はないと言えるだろう。
何より本作で一番ダメな部分としてほぼ暗黒画面となっていて、半分ぐらいは何が起きているのか分かりません。
多分、出演者たちの動きがあまりにも悪いせいで、暗い画面と激しくカメラを揺らす事でごまかそうとしていたと思います。
そのせいで何が起きているのか観る気を萎えさせる状況になって、アクション映画として致命的すぎる演出だと感じました。
普通にやってくれればいいし、アクションでは代役を使ってもいいのに、全員をそのまま使ったせいで見えにくい演出がすべてをダメにしていました。
年寄り軍団がアクションをやるのは確かに面白いし、悪役を返り討ちにする爽快感があるけど、その雰囲気だけで終わってしまった残念な作品でした。
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